前回までのあらすじ
観念したモンスピートたちはこれしか方法はないと自ら胸を突き、心臓を潰すと<十戒>禁忌の術で獣化し「インデュラ」となりリュドシエルを襲います…
エリザベスが’’光あれ’’と導き…
インデュラ化は上位魔神が六つの心臓を捧げ闇と契約を交わし本性を曝け出した姿です。流石のリュドシエルもサリエリとタルミエルに加勢を促します。その火力は圧倒的で、リュドシエルに「ありえん…<四大天使>を相手に…」と言わしめる程です
エリザベスは結界に包まれており、メリオダスが抱き起こすと、ダメ…あなたばかり傷つくのは…と飛び立ち、インデュラに対します。エリザベスは倒すというより「救います」と言い自身の瞳から眩い光が溢れ、’’光あれ’’と導き、インデュラはどんどん禍々しい姿に変化します
エリザベスが押し戻される中、今のうちに<十戒>を始末すると指示するリュドシエルをメリオダスが止めます。エリザベスは朝の光も夜の帷も誰にも等しく降り注ぐと説き、サリエルとタルミエルも同調し加勢、貫かれ二人はインデュラ化が解け倒れます
リュドシエルは止めを刺そうとしますが、キングとディアンヌが止めます。<十戒>は仲間になるような輩じゃないと分かりつつも、メリオダスはそん時ゃそん時さと豪胆です。一方ネロバスタはリュドシエルに早急に<天界>の門を開けと指示されますが、ゴウセルとメラスキュラに浸食され動揺します
<光の聖痕>の同志に恩寵の光が占拠されたと報が入り、<十戒>を討つと意気上がると、何とロウが裏切り<光の聖痕>だー‼と襲います。異変に気づいたキングたちが現場へ向かい、<十戒>側の事情も踏まえた上で、自身がメリオダスが魔神族ってだけで頭から彼を否定してしまっていたと反省します
本物のゴウセル登場
突如ゴウセルが現れ、相変わらずの自由奔放さに呆れつつ、キングはゴウセルじゃないな…?と感じます。<十戒>でもあるゴウセルの邪魔が入り、二人は混乱しながら、キングはディアンヌにキミの記憶を消した張本人がゴウセルだと諭します
ゴウセルに自分達が未来から来たと説得しますが、そこでメラスキュラが<魔界>の門を開けようとすると、自身がゴウセルに操られ<魔界>の牢獄の門を作らせられていた事を悟ります。五百年ぶりに外界に出て来たその男こそが本物のゴウセルだと名乗ります
ゴウセルは自ら作った人形のゴウセルを通してのみ外の世界と接してきたと言い、それももう限界だ、オレはこの世に別れを告げると言い放ちます
外伝ー人形は愛を乞う
ゴウセルは暗闇でナージャと出会い、そこはリオネス城の地下なのです。二人は別れ、ナージャは弟のバルトラにその事を打ち明けます。地下を彷徨うゴウセルは大木から妖精王の森だと悟り、ゴウセルから最初で最後の贈り物だと託されます
ナージャはゴウセルと再会し、自身の好きな本を勧めますが、ゴウセルの摩訶不思議な言動に気を失います。ゴウセルはバルトラのところへ連れて行き、いつしか侍女となりナージャと親密になります。しかしナージャは病弱で弱り、ゴウセルは自身の生い立ちについて語り、もう本物のゴウセルの夢を叶えていると言われます
ナージャはゴウセルと抱き合い逝き、ゴウセルは自身の心を取り出すと、血まみれとなったベッドを守衛が見つけ、自称’’人形’’ゴウセルとして大罪から火刑に処すと捕まります。こんなにも心が辛いものならー心なんていらない、俺はただの人形でいたいとゴウセルは涙します
ゴウセルから’’心の魔法’’を詰めた心臓を授けられ…
ゴウセルの元に本物のゴウセルが現れ、’’同調切断’’し、牢獄にいた俺の手足となってくれた同志・もう一人の俺に他ならないと説きます。今恩寵の光では人間による反乱が起きており、ゴウセルは目的は自由の身となり聖戦を終結させることだと豪語します
キングを先に行かせ、ディアンヌはゴウセルと話し込み、全てを悟っているゴウセルは’’自我起動’’でゴウセルを起こすと’’心の魔法’’を詰めた心臓を授け、未来に戻ったらゴウセルの友人になって導いて欲しいと請います。ディアンヌは快諾し、二人のゴウセルから感謝の贈り物を貰います
キングはゲラードを護ることが初代妖精王の言っていた試練…なのか?と感じ、その先には傷ついたゲラードとロウがいます。どうやら<光の聖痕>の敵だと殺り合い、生き残ったロウはゲラードによく似た少女の事を想っており、これはエレインそのもののようです
キングがロウに怒りの鉄槌を喰らわせるところでこの巻は終わります
まとめ
今巻も非常に難解な内容のため、確かな部分だけの解説とさせて頂きます。ゴウセルの本物は別におり、人形として今まで出て来たゴウセルの姿で操っていました。心を持たないゴウセルに’’心の魔法’’を詰めた心臓を授け、ディアンヌに未来で友人になって欲しいと請います
<十戒>であり<七つの大罪><色欲の罪>のゴウセル誕生の秘密に触れられた今巻、色欲の罪がナージャの死から捕縛された際のものという辻褄もあいます。ゴウセルの唯我独尊な常軌を逸した言動も、こういった背景があったのかと腑に落ちる展開です
インデュラ化した<十戒>を倒したエリザベス、魔神族と女神族の争いに<光の聖痕>の同志だとロウ一派も交え3つ巴の乱戦となる中、キングはこの過去に来た本当の意味を悟ることはできるのでしょうか?非常に難解な七つの大罪、27巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
コメント