前回までのあらすじ
キングは大切な誰かを失う悲しみを知ってるなら簡単に死ぬなんて言うなよとゴウセルを諭し、サリエルたちも加わり四対一の構図となります…
四つ目の戒禁を取り込んだマエル
デリエリはエリザベスを抱き起こし、お前がかつて私らを救ってくれたように、マエルを救おうと同意します。マエルはサリエルたちと決別し、絶望を与えましょうと凄みます。デリエリは亡きモンスピートは大切な相棒で片割れだったとし、こんな無意味な聖戦は終わらせなきゃなんねぇと決意し、マエルに苦戦する四人の下に向かいます
デリエリの’’詮索の光’’をゴウセルが’’光矢伝達’’し四人と意思疎通し、キングら三人がマエルを抑え込む隙にデリエリとゴウセルで仕掛けます。デリエリの「連撃星」で瀕死になるまで攻撃し、その隙に戒禁の回収方法を頭から読み取る作戦です
ゴウセルがついに呪文が分かった…というところでマエルの’’救済の矢’’でデリエリは胸を貫かれます。マエルはデリエリの戒禁まで取り込んでしまいます。デリエリは死に、三千年前のモンスピートと自分のやり取りを見てモンスピートの優しさを再確認し逝きます
最早打つ手なしの状況に絶望するタルミエルたち二人にマエルの光の玉から光源が放たれやられます。ゴウセルは仲間を守るためにお前と戦うことを許してほしいと口にします
光源が王都も襲う中、ゴウセルの前で獣臭がし、オスローと共にディアンヌがワープして来て、事情を悟ると光源は止み、ついに新たな姿となったマエルは闘級20万以上、’’慈愛の光玉’’で辺り一帯吹っ飛ばします。ゴウセルは’’感覚の目覚め’’で苦痛を快楽に変換して眠るように殺す技も通用しないと皆を起こします
ゴウセルは双弓ハーリット特性「範囲拡大」’’幻影庭園’’でキング・ディアンヌと共に三位一体合技を発動します
キングの覚醒
キングは第六形態’’神樹の衣’’を、ディアンヌは’’ドロールの舞い’’をそれぞれ放ち、’’怒濤の乱撃’’で猛攻を仕掛けますが、マエルは‘’真実の鐘’’でゴウセルの幻術を破ります。戒禁が切り替わり’’沈黙の大鎌’’でキングたちは傷つき魔力も封じられてしまいます
ゴウセルはマエルにしがみつき自爆を試みますが、’’純潔の香’’でナージャの幻を見せられ混乱します。マエルの攻撃に誰も間に合わない…というところでオスローが飛び込み犠牲になります。マエルは’’慈愛の光玉’’を放ちますが、ディアンヌの神器が「避雷針」となり攻撃魔力を大地にそっくり逃がします
ところが二撃目が放たれ、浮き島ごと砕け、エリザベスがディアンヌを捕まえる中、ホークがキングを救いに行きます。魔力を封印されたキングはついに覚醒し、羽が大きく育ちグロキシニア曰く歴代最強の妖精王となれるというのです
絶え間なく身の内から溢れ続ける呪詛からマエルは’’慈愛の光玉’’を放ちますが、キングが第八形態「花粒園」で皆を包み守ります。しかもキングは霊槍を同時に複数使いこなし、第二形態「守護獣」で攻め立てると’’沈黙の大鎌’’も第五形態「増殖」で逆に攻め立て、二人の共通点を語ります
’’救済の矢’’も第一形態「霊槍」で逆に追い詰めます。ゴウセルはナージャの言葉が逆に嬉しいと唯一の特別な女の子とし、キミへの想いをずっと背負って生きていたいと抱きしめます。マエルは四つも戒禁を取り込んでしまったため蝕まれ消滅しようとする中、ゴウセルが「侵入」で救おうとします
メリオダス・バン、煉獄脱出なるか?
ゴウセルはマエルと丘におり(マエルの記憶の中)、自虐し闇に堕ちるマエルに四つの戒禁が同調します。ゴウセルは生きて欲しいと請い、マエルは自身がメリオダスに匹敵する存在を魔神族側に引き入れるために選ばれた理由を問います
ゴウセルはゴウセルがお前を選んだとし、マエルが殺したグラリーザが自身の原型となった魔神族でゴウセルの恋人だと明かします。マエルは全てを悟り戒禁に出ていけ‼と吠え爆発し、落ちたゴウセルを正気に戻ったマエルが救います
一方煉獄ではメリオダスたちが魔神王に挑み続け6千93戦全敗で60年経ちますが、現実世界では1時間です。メリオダスは珍しく弱気になりますが、バンが諭し再度立ち向かいます。’’リベンジ・カウンター’’で対しますが、魔神王は強く、貴様本来の魔力でなくば儂とは戦えぬと非情です
遥か彼方まで吹き飛ばされ、ワイルドの傷をバンが癒します。「支配者」攻略の糸口を得たメリオダスはバンが逆に力を「与える」ことで打開し、魔力の正体は「反転」で自分に向けられたどんな攻撃と弱体化も治癒と強化に変換すると見抜きます
メリオダスは押し通ると突き進み、バンが’’贈与’’で魔神王の動きを止めると、ワイルドが現世への扉を見つけます。バンは掴まれますが、メリオダスが救い、三人いっぺんに逃がす程魔神王に隙はねえと独り立ち向かいます
お互い破壊者だと譲らず、メリオダスは我が座を継ぐにふさわしい存在だとし、魔神王の斬撃で出来た穴に落ちた感情が余計だと止めを刺そうとしますが、ワイルドが’’野生大解放’’で変身しマイルドには兄より二人のような友が必要なのだとメリオダスとバンを現世への扉へ逃がすところでこの巻は終わります
*番外編:真昼の決闘が載っています
まとめ
デリエリまで屠ったマエルはついに四つ目の戒禁を取り込み、更に変身し強大な力を手に入れます。オスロー・ディアンヌの助太刀もありましたが、最早付け入る隙は無く、絶望的状況の中、キングの覚醒から状況が変化します
ゴウセルはナージャとの邂逅からマエルを救いたいと「侵入」し、マエルの記憶の中で諭し、四つの戒禁を振り切りマエルは正気に戻ります。エスタロッサとの一連の戦いは終止符を打ちます
一方煉獄のメリオダスたちは魔神王打開に手間取り多くの時間を費やす中、「支配者」攻略の糸口を掴み、三人で共闘、際の際でワイルドの覚醒からメリオダスとバンは現世への扉に行き着きます。ワイルドの身を呈した頑張りは報われるのでしょうか?また、まだ描かれていない強襲部隊の行方も気になります…35巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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