前回までのあらすじ
お互い破壊者だと譲らず、メリオダスは我が座を継ぐにふさわしい存在だとし、魔神王の斬撃で出来た穴に落ちた感情が余計だと止めを刺そうとしますが、ワイルドが’’野生大解放’’で変身しマイルドには兄より二人のような友が必要なのだとメリオダスとバンを現世への扉へ逃がします…
桁違いの闘級
現世への扉で彷徨う二人、魔神王の大きな腕が伸びて来てメリオダスは捕らわれますが、メリオダスは自力で脱出するとバンに言い、離れ離れにはなりますが、魔神王の腕を破壊してしまい、初めて見たぜ、アンタのあせる顔‼と笑い現世に戻ります
一方マエル覚醒直前マーリンたちはメリオダスの強力な暗黒領域に行き着き、リュドシエルが仲間の分析をする中、’’聖域’’で内部に侵入、そこには巨大な繭があり、ゼルドリス・キューザック・チャンドラーと対します
エスカノールが口火を切りますが、繭は無傷です。マーリンは’’二重衝波’’で襲いますが、最上位魔神キューザック:16万8000・チャンドラー:17万3000と桁違いの闘級です。ところがマーリンは数値は重要ではないと冷静です。とは言いつつリュドシエルのそれは20万1000と奴の力は絶対不可欠だと感じます
ゼルドリスの剣速は魔界屈指を誇りますが、リュドシエルは互角以上です。’’黄金の輝き’’も平然と耐え、ゼルドリスは剣を構え本来の魔力を見せると凄みます。ゼルドリスはゲルダの事を想いながら「凶星雲」で五人を引き寄せ攻撃を加えます。更に引き寄せは続き、マーリンは連続’’瞬間移動’’で距離を保ち続けます
リュドシエルは自ら向かいますが攻撃を食らい剣も折れ、マーリンは防御不能の攻撃に加え物理も魔力も通じないと嘆きます。リュドシエルはエスカノールに協力を請い、命令など「おこがマックス‼」と言う(笑)エスカノールと共闘します
最上位魔神二人に死角なし!?
’’輝閃’’で目くらましすると’’無慈悲な太陽’’を放ち、反撃のタイミングさえ計らせなければいいと攻め立てます。視界を遮り気配も消したはずなのにゼルドリスの攻撃は的確で、更に吸引速度が上がり’’瞬間移動’’が間に合わず、マーリンをエスカノールが身を呈して守ります
激昂したエスカノールは’’爆発する矜持’’で辺り一帯攻撃し、ゼルドリスに大岩を崩し当てますがそれすら効かず、マーリンは「全反応」だと理解します。それがなんだ…‼とリュドシエルは立ち向かいますが、刃は届かず逆に攻撃されギルが身代わりになります
マーリンは’’超連続瞬間移動’’すると、エスカノールは「凶星雲」に影響を受けることなく己の意志で歩いており、時は満ちたと’’天上天下唯我独尊’’状態です。エスカノールの攻撃をも弾き返すゼルドリスに、神器を捨て’’聖剣エスカノール’’の手刀で迫ります
恩寵・マエルの「太陽」だと悟ったチャンドラー、最高神が女神族に与えし力が人間の体に宿っているのです。全ては友のためと語るエスカノール、ついには「凶星雲」の強制解除に成功します。立て続けに’’聖槍エスカノール’’であと少しでゼルドリスの胸を貫く…というところでザ・ワン状態が解け、チャンドラーの’’暗夜の帳’’のせいです
油断したゼルドリスが持ち直そうとするほんの僅かな隙をリュドシエルは’’黄金の輝き’’で突き、止めをさすところでキューザックが救います。流石に最上位魔神だけありキューザックは強く、どんなにリュドシエルが頑張っても無傷です
チャンドラーもマーリンに対し、’’殲滅の光’’も更に特大の同じ魔法で打ち返して来ます。押されたマーリンは符呪「無限」を繰り出しますが、最上位魔神の二人は最早弱点なしの強さを見せます。そこでマーリンは弱点がないなら弱点を作ればいいとにやけます
<原初の魔神>
何故か魔神二人の被害が増大しており、実は’’二重衝波’’の第一波でそれぞれの最も耐久度の低い属性を割り出し、第二波の弱体化魔法に加え「無限」で耐久度が下がり続けていたのです。チャンドラーが’’絶対強制解除’’しようとしても二人が息絶えるまでマーリンの魔力が襲います
ボロボロのキューザックは’’共鳴’’でマーリンの精神を支配しようとしますが、最高神の祝福の上に精神強化したマーリンに憑依する事等不可能で、アーサーの恨みを晴らしてくれようと凄みます。ここでゼルドリスが反撃して来ますが、リュドシエルがゼルドリスを斬り伏せます
聖戦に終止符を打ったと喜ぶリュドシエルですが、この瞬間前巻で語られたゴウセルの禁呪が解け<十戒>エスタロッサと<四大天使>マエルを知る者の改変された認識が崩壊し、戦局が大きく変わります。エスタロッサ=マエルと悟ってしまったからです
ゼルドリスたち三人は解き放たれ回復し、ゼルドリスはこの事実を知っても却って清々しい気分だと言います。ゼルドリスには<七つの大罪>が攻めて来た時の為力を温存させ、最上位魔神の二人が合体し<原初の魔神>となり暗黒領域をはねとばします
一方キャメロットの急変を悟ったエリザベスたち、ホークの目が光りそこからバンが現れます‼バンは団ちょの下へ行く前にやるべき目的があると死闘を続けるエレインの下へ現れ、’’贈与’’で永遠の命を失ってでもエレインを生き返らせ、これでお前は一生俺の物だ♬と抱き合うところでこの巻は終わります
まとめ
今巻のメインは急襲部隊の死闘です。ゼルドリスに加え最上位魔神二人の桁違いの強さが光りますが、それすら凌駕するリュドシエルの闘級と、マーリンの知謀と魔力が際立ちます。そこにエスカノールを加えた最強のラインナップの圧倒的な力ですら、状況を完全に打開する事は叶いません
一進一退の攻防の中、マーリンの狡猾な作戦からついに聖戦に終止符が…というところで全巻のゴウセルの禁呪が解けエスタロッサ=マエルという新事実が判明、この油断に最上位魔神は合体し<原初の魔神>となり暗黒領域をはねとばします
この大どんでん返しの繰り返しで混迷する中、唯一の光は煉獄から脱出したバンとメリオダスです。特にバンは想い人・エレインを’’贈与’’で救い、自身の不死を不意にする程の心意気です。強襲部隊の窮地に<七つの大罪>が駆け付けるのでしょうか?36巻に続きます…
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