前回までのあらすじ
同じ粘りのチームとして両校譲らず、夜久のスーパーレシーブからリエーフが加点しますが、夜久が負傷し芝山が代わります。守りのエースが抜けた事に動揺が走りますが、アリサは初戦からエースが離脱した状態で全国を制覇した例もあると勇気づけあかねも顔を上げます
この苦境の中、テンション下げすぎと狐爪は冷静で、ダイジョブなんじゃない?とチームに声を掛けます…
東京3位決定戦
回想では入部以来黒尾と夜久はことごとく意見が割れ反目しますが目標は全国制覇で一致します。穏やかな海はそんな二人を見て右に同じと習います。芝山にはリエーフの代わりのみとし、黒尾が主将としてチームを引っ張ります。狐爪の冷静な判断を猫又は評価しています
広尾はジャンプフローターで攻めますが黒尾が冷静に収め加点です。大将は穴である後衛に気を取られ黒尾のどシャットを浴び音駒ブレイクで同点です。芝山は夜久の言葉を思い出し気張り、冷静にレシーブを決めデュースです。潜のアタックを出遅れたリエーフがなんとどシャットします
狐爪は飄々とツーで加点、戸美もツー返ししようとしますが読まれており、奇襲として狐爪は黒尾のバックアタックを選択、これが決まり第1セットは26‐28で音駒が獲ります。MBとしてとにかく’’動く’’ポジションで後衛も務める黒尾の負担は大きいです
リエーフが目立つ中、エースナンバーを付けた山本は目立ちません。ボールが集まるWS潰しとして大将は山本を徹底的に狙います。しかし守備力が高い山本は崩れません。更に超反応レシーブから最後は自分に呼び込み加点、伊達にエースナンバーを背負っている訳ではないのです
ジャッジの公平さとは!?
あくまでジャッジに優等生の戸美、ヤラシさを知っているのは対戦相手だけです。非情に際どい判定でも戸美は狡猾に演出しジャッジをもぎ取ります。これも勝ちへの執念からくるものなのです。怪我をしている沼井の鬼サーブが決まりついに戸美が逆転します
この終盤で黒尾は一人時間差と、焦りの出る場面で初めて使ってくる狐爪の冷静さと安定感が光ります。黒尾が爪を割り一旦ベンチに下がり、リエーフが奮起します。スパイクを止められなかった芝山が皆に謝りますが、この事でリエーフは初めてプレーは全部繋がっていると気づきます
相変わらず山本狙いですが音駒も読み勝ち逆に加点、マッチポイントです。際の際で潜はリエーフのブロックのクロスを狙い芝山が対応、山本ワンチで24‐26で音駒が勝利・春高出場です。リエーフは例の芝山との連携でチームワークがハマる瞬間が見え、快感を覚えます
影山が全日本ユース強化合宿に召集!
リエーフは黒尾にブロックの駆け引きについてスパイカーを操るのサイコーでしたと告げます。沼井は潜があの場面で打ち抜けた事を褒め、悔しそうな事に安心します。戸美の狡猾さを知る他校生が蔑む中、黒尾は戸美の強さを的確に認識して認めています
大将は彼女の美華に部活に一途な理由を悟られ、かっこよかったと告げられ、試合には負けたもののある意味勝ち組です(笑)決勝は井闥山の佐久早の活躍もあり1‐2で梟谷は敗れます。これで東京都代表校は1位:井闥山・2位:梟谷・3位:音駒と出揃います
日向は狐爪から春高行くよとメールが来て喜びます。学校でパンフ用の測定を行います。烏野全国行きで周りも応援ムードの中、烏養達も世話しなく準備に追われます。日向は1.4cm増の164.2cmと誇る中、月島はついに190.1cmと大台に乗せにやけます
続いて最高到達点をバスケゴールを借りて測ります。日向は驚異のジャンプ力で旭と同じ334cmを叩き出します‼日向は常に高く跳ぶ事に余念がなくこの高い数値に至るのです。すると武田がビッグニュースだと言い、影山に全日本ユース強化合宿の招集がかかったと告げ皆驚く場面でこの巻は終わります
まとめ
前巻に引き続き、東京予選の激戦が描かれます。3位決定戦は戸美の狡猾なジャッジを味方につけるプレーが際立ちます。これは観客受けも良く会場の空気すら味方につけてしまう程です。対戦経験のある他校生が蔑む中、黒尾はその裏に堅実かつ勝ちへの異常な執念があることを知っています
こちらも際の際の壮絶な試合となりますが、勝敗を分けたのは1年生のリエーフ・芝山の連携でしょう。直感的に際立った身体能力をフルに使って対応していたリエーフが感覚だけでなく頭脳でも連動し、初めて繋がったと感じるくだりは秀逸です。夜久という絶対的リベロの代役となった芝山も凄いです
久しぶりに烏野の面々も登場し、パンフ用の測定で盛り上がる中、何と影山に全日本ユース強化合宿の招集がかかったと告げられ皆驚きます‼この快挙、正に城西・白鳥沢戦での奮闘と若さが評価されたのでしょうか?春高前に幸先の良いニュースで揺れる烏野、23巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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