「ハイキュー!!」28巻の数々の熱戦と成長譚~春高1回戦で40校が姿を消す中、2回戦でシード校登場!優勝候補・稲荷崎の応援の圧に苦しむ烏野~

前回までのあらすじ

月島へのトスが長いものの澤村がカバーしついにはマッチポイントです。菅原がINし、得意のセッター出所へサーブし乱し、田中のインナースパイクは貝掛リベロの好反応からラリーとなり、丸山の特性を把握している菅原がナイスフォローから最後はで締め、2‐0で烏野が勝利します…

春高1回戦終了…40校が姿消す

明暗が別れる中、烏野OBの黒川達に新戦力について語る澤村、’’得体が知れない’’とは正に的を射た言葉で激励されお弁当タイムです。音駒VS清川は相変わらず粘り強い音駒の守備が光り、2-0でものにします。一方栄和VS梟谷では頼みの木兎ぼくとが不調で、サブアリーナではなくメインアリーナが良かったとこぼします…’’目立ちたがり’’なのです

チームメイトは木兎の特性を良く理解しており、そのうち調子も戻るとおおらかです。ここである意味’’センターコート’’で注目を浴びていると発破を掛け、更に弟子日向が見に来ていると言われ木兎はその気になります。3枚ブロックをものともせずキワキワラインショットで復活します

結局梟谷も2-0で圧勝し、日向は売店で鴎台かもめだい星海小さな巨人と出くわします。169cmの星海ほしうみ日向に張り合う中、皆例の名物Tシャツ目当てです。実際の星海のプレーは際立っており、半端ないジャンプ力です。ブロックにレシーブ、フェイントにジャンプサーブと八面六臂はちめんろっぴの大活躍、正に小さな巨人なのです

インタビューを受け、小さい事はバレーに不利な要因であっても不能の要因では無い!と断言する星海日向春高ここに来れてよかったと感じます。春高一日目、40チームが姿を消します

IHインターハイ準優勝チーム:稲荷崎兵庫

黒尾澤村は去り際言い合い、’’2日目を生き残る’’のがどれだけ難しい事か改めて実感します。IHインターハイ優勝の新山女子との格差隣の高級ホテルを感じながらかけす荘に向かうと田中叶歌かのかから声を掛けられ、縁下から脈アリってやつだな…と言われ混乱します(笑)

叶歌は高身長で自信のなかったところを田中にバレーの世界に導かれたのです。緊張もあってか疲れも出て早目に休む者も多い中、田中は再度叶歌と会い、何か告られそうな雰囲気なので心に決めた女性ひとがいる…と言うところでイケメン彼氏が現れ田中は勝手に勘違いし逃げ去ってしまいます

イケメン彼氏は実は従兄で、叶歌は失恋したかも…と感じながら恋愛しに来た訳じゃない、全部勝つからと誓います。大会2日目、いよいよシード校が参戦します

10月末の宮城代表決定戦後烏養は入院前の烏養祖父と飲み、「ゴミ捨て場の決戦」が最早昔の因縁に留まらず、選手自身が心から願っていると話していました。お互い2日目を勝ち抜けば3回戦で対音駒だと烏養は身震いします…勝ち抜けば・・・・・というのが味噌・・です

2回戦の相手はIHインターハイ準優勝チーム:稲荷崎兵庫で所謂優勝候補なのです。アラン角名すなの2枚看板に加え、高校No.1セッターの呼び声高いあつむのトス精度と二刀流サーブが脅威です。皆青ざめる中、日向影山の全国の1番と2番両方とれるって事かぁ…という発言には流石の菅原も慣れません(笑)

更に今回はオポジットのおさむも復帰、最強ツインズ’’兄弟’’が立ち塞がります。叶歌は自分で自覚している以上にハイスペックで(笑)友人の助けもあり再度田中と会い、先日の勘違いについても諭させ、上手くなったから見ててねと自信気です。田中も負けねぇ…と気張ります

圧巻の稲荷崎応援団に対抗する術は…

今回稲荷崎のユニフォームも黒なので、烏野はオレンジを着ます。注目が稲荷崎に集中する中、逆に燃えると澤村も吹っ切れます。稲荷崎は白鳥沢の全校応援以上の大楽団で吹奏楽も強いのです。異様な雰囲気の中、2回戦Bコート第2試合:稲荷崎兵庫3年連続31回目)VS烏野宮城5年ぶり9回目)が始まります

武田は誰も烏野が白鳥沢に勝つなんて思わなかった、また皆をびっくりさせましょうと声掛けます。あつむはサーブ時に応援をピタッと止めカッコ良いです。そこから鬼サーブで加点、ミーハーな女子にも釘を刺すことを忘れません

代わってサーブになるとブーイングと徹底している応援に乱され失敗します。更に日向星海の影響でかジャンプ力が増しており、影山と合いません…釘を刺しつつこの’’ドン・・’’のジャンプで日向の最高到達点が急に変わるのは影山にも想定外です

際どいコースへのサーブで乱し、1stタッチでセットしたあつむアランの連携の妙が際立ちます。更にサーブで乱されますが、影山は振り向きざまリバウンドし、日向必殺のブロードが決まり会場中が圧倒されます…初見殺しなのです

影山サーブに相変わらずブーイングで品がない中、太鼓が段々早くなりサーブの集中を乱されます。何とか入れますが、あつむの完璧な一歩目が光り速攻で加点です。おさむのサーブはたっぷり8秒使い、田中が巧みに決めサーブをもぎ取りますが、例の煽りでサーブ失敗です

烏養はこの段々早くなる’’拍子’’が厄介だと感じ、烏野応援団が稲荷崎の応援が「援護射撃」として脅威を感じる中、冴子率いる和太鼓応援団が到着するところでこの巻は終わります

まとめ

今巻では2つのトピックスについて取り上げます。一つは田中叶歌の恋愛描写です。普通主人公がこういった描写されがちなところ、ハイキュー!!では清水一筋のあの田中に美人の幼馴染がおり、バレーを始めるきっかけを作った田中の事を想っている叶歌が健気です

田中は勿論大の女子好きですが、不器用なので叶歌という美女の存在も幼馴染という事もあり鈍感で、縁下に’’脈アリ’’と言われてもピンと来ません。勘違い等も挟みながら、何かと叶歌田中を意識しており、田中の存在が現在の女子バレー界注目の叶歌を作ったと言っても過言無いくらいなのです

この花園状態に気づかない田中も笑えますが、あくまで純情スポコン漫画であるハイキュー!!内における唯一といっても良い恋愛描写は貴重なので、これからも見守っていきたいですね

2つ目は強豪校の応援の圧です。どの競技でも強豪校特有の応援の圧を感じることがあると思います。あの白鳥沢以上の圧を感じる稲荷崎の応援で、烏野は平常心を乱されます。仲間を鼓舞すると共に、相手校へのプレッシャーという意味でも応援の圧は実は重要なのかもしれません

そんな劣勢の中、冴子達和太鼓応援団が到着します!何か起死回生の予感がしますが、29巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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