「ヒカルの碁」15巻の数々の熱戦と成長譚~前兆はあったものの…佐為忽然と消えヒカル衝撃!手がかりを片っ端に当たっていくもどこにもいない佐為~

前回までのあらすじ

アキラは東京のヒカルの手合が気になり、実質初手合のヒカル相手三段が気張る中負ける気がしないとし、佐為が神の一手に続く道を歩みだすー私ではなくヒカルがー神のさだめたこの運命にはあらがえないのか!?ーと感じます…

佐為が忽然と消え…

ヒカル三段相手に攻めの姿勢を崩さず圧勝、佐為もここまで成長したとは…と驚きます。一方アキラ石原を一ひねりし一生勝てないと思わせる程です。ヒカルは家で佐為と打ち、佐為は永遠の時間が欲しいと喚き、オレがいなきゃ碁石も持てねーくせにと言われ拗ねます

するとじーちゃん家のお蔵に泥棒が入り、心配して訪れると肝心の碁盤は盗まれませんでした。しかし碁盤のシミが薄くなっており、佐為じーちゃんとはいつでも打てる、私はもうじき消えてしまうんですと訴えかけますが、ヒカルはワガママ度たけーぜと取り合いません

囲碁ゼミナールで地方を周り、指導碁をしながらヒカル緒方から逃げ回っています。結局酔った緒方saiと打たせろと言われ、泥酔しているので佐為と打たせる事にします。佐為は未来を持つヒカルへの嫉妬がおさえられず、それでもヒカルと別れたくないと感じます

部屋に招き入れた緒方はなおも飲み、ヒカルで我慢してやると強気ですが、実際指示を出すのは佐為です。結果ヒカルの勝ちで、酔いながらまるでsaiと打ったような…と感じる程で、翌朝さっさと帰宅するヒカル佐為は碁を打ちながら虎次郎が私の為に存在したなら私はヒカルの為に存在したと感じます

ヒカルもまた誰かの為に存在し、千年が二千年がそうやって積み重なってゆく…と自身の役目を終えます。碁の途中で佐為の存在が消えてしまいます

因島いんのしま

家中探しますがどこにもいなく、ヒカルは棋院にもいないのでじーちゃんの蔵に行きますが、碁盤のシミが消えています。もうじき消えると確かに言っていた事もあり、ヒカルはこの急展開に頭がついていかず、オバケが消える時って成仏=思い残す事がなくなった時だろとじーちゃんに言われ納得いきません

家に帰っても佐為はおらず、電話でじーちゃんにオバケは自分のお墓や思い出の場所に行きたがるのでは?と言われます。佐為虎次郎と出会った因島いんのしまに行く事にし、先日のタクシー運転手:河合に事情を話すと一緒に行ってくれる事になります

広島県尾道おのみち市から因島いんのしま行のバスに乗り石切神社・秀策記念館に行きますが、どこにも佐為はいません。墓まで行きますが佐為はおらず、今度は竹原の宝泉寺に行きます。ヒカルは日帰りのつもりで来ており、河合がまだ2か所あると言うので、電話でに無理を行って一泊します

翌日2か所行っても佐為はおらず、お好み焼きを食べもしかしたら家に佐為が戻ってるかもしれないと思い直すと、河合が碁会所で5万円をぼられそうになります。相手の男はアマ日本代表の周平で、プロのヒカルの事も知っており、流れで一局打つ事になります

結局どこにも佐為はおらず…

秀策の墓が東京にもあると知り、ヒカル佐為がそこにいると合点します。ヒカルは早碁をし、周平も気がせいてしまいます。間髪入れずヒカルは畳み掛け、ついには圧勝し、いつものように佐為にどうだった?といないのに聞いてしまいます

墓が巣鴨の本妙寺と分かり、周平に駅まで送って貰い向かいますがやはり佐為はいません。夜遅く帰宅しても当然佐為はおらず、再度棋院に向かいます。職員にオバケが出そうなところとして昔の棋譜が集められた部屋に通されます

秀策の棋譜を見てその天才っぷりに驚き、虎次郎佐為の強さが分かったので全て打たせていたのに、ヒカルは自分が自分が…と後回しにした事を後悔します。もう打ちたいって言わねぇよ!だからアイツと会った一番はじめに時間をもどして‼と願います

二日後、棋院にヒカルは現れず、アキラも楽しみにしていたのに不意にします。更に若獅子戦にも来ないのです。ヒカルは失意のまま学校におり、もう打たないと気落ちしています。ヒカルが図書室でふて寝していると何とアキラが現れ、佐為がいないのにもうお前とは打てないと逃げ出します

一方和谷は一人暮らしを始め、九星会出身の棋士が中国に行き、あの伊角いすみも行ったらしいと噂するところでこの巻は終わります

まとめ

前兆はあったものの、今まで苦楽を共にしてきたあの佐為ヒカルの下からいなくなるとは想像もつかなかった展開です。ひょんな事から佐為に憑依され、碁の魅力に取りつかれ中学生ながらプロにまでなれたのは確実に佐為の存在があったからなのです

そんな当たり前な存在が忽然といなくなってしまい、ヒカルは途方に暮れます。手がかりから片っ端に出向きますがどこにも佐為はいないのです…虎次郎佐為の真の強さが分かった上で全て打たせていたのだと悟り、いい気になっていたヒカルは自身を責め内に籠ります

手合も若獅子戦も休み、流石にアキラは会いに来ますが、明らかに様子のおかしいヒカルに呆気にとられます。誰も知る事のない秘密の相棒が突如いなくなってしまったら…若いヒカルにとって佐為がどんなに大切な存在だったのか思い知らされます。16巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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