「GIANT KILLING」12巻の数々の激戦と成長譚~意外な先制でETU優勢な中、徐々に王者が牙を剥き出し…ホームの大歓声に後押しされ、エース:持田復帰でETUに暗雲が~

前回までのあらすじ

東京ダービーで山さん親子はサポの鏡のようで皆意気上がります。完全アウェイの中スカルズは気張り、達海は「東京最強」の座も頂いて来いと煽り、選手が入場します…

まさかのETU先制

スカルズの声が完全にかき消され、応援の圧は圧倒的に東京Vヴィクトリーです。そんな中達海は座り心地の良いベンチが気になる相変わらずトンチンカンさです(笑)懸念された持田は何とベンチ入りし居るだけで脅威を感じさせます。羽田は東京の覇権をひっくり返すと燃え、村越はいつもより縦へ縦への意識が強いと感じます

ロッカーでも村越は不調の東京Vヴィクトリーが欲しいのは先制点だと見抜き、焦った城西のパスをカット、カウンターです!赤崎は追いつき崩されながらもマイナスのセンタリングを何と椿が豪快にミドルで先制です。試合開始8分と幸先の良い中、有里城西キャプテンすら周りと連携が取れていない…不調から抜け出せていないのは明らかとします

動じない平泉達海は覚悟をもって臨んでると感じます。絶好調の椿にベンチから持田が笑顔でおぞましい視線を送り椿は恐れます。東京Vヴィクトリーの不調の原因は持田離脱だけではないと達海は分析します。三雲からレオナルドへのパスは警戒しながらも黒田は通され、杉江がカバー、カウンターです

ジーノ→夏木で裏に抜け出しますが、秋森日本代表が意地を見せます。石神の性格を見抜き彼の特性から持ち過ぎたところを村越と共に挟みジーノに通りますが城西が身体を張って止め、イエローです

何で同じチーム応援してるのに一緒になってやらないのー?

城西三雲に死にもの狂いで勝ちに行くと強い意志を見せ、達海東京Vヴィクトリーの不調は様々な要因が積み重なってのもので、相手の嫌がるところをとことん攻める達海が昔いじめっ子だったなと松原です(笑)達海は奴らはチャレンジしているとし、目論見もろとも崩壊させると強気です

三雲ジーノに惑わされずパスカットし、石田→城西→日野→レオナルドと華麗に繋がりフィニッシュの石神がギリギリクリアです。何とか前半リードで折り返し、山さんの息子マーちゃんがはぐれ、スカルズ側におり、旗を振りたい、何で同じチーム応援してるのに一緒になってやらないのー?と正に正論です

ロッカーで久しぶりにいい顔を見た気がする、憑き物でも落ちたか?と平泉城西は自分達に腹が立っているだけですとします。平泉は早々に切り上げ、選手に任せ達海が相手のスキをこれでもかと突いてくるリアクションサッカーで、却ってあやふやになっていた欠点すらここが悪いと教えてくれるのです

達海は逆に活気あるロッカーでコンセプトは同じだ、走り負けるなと煽ります。久堂はETUの好調と平泉が本性を現す様を撮りたいと気張ります。後半王者の貫禄を感じさせる東京Vヴィクトリー三雲ジーノにべた付きとなり、達海は好都合ながら反撃がスムーズなら話は別だと警戒します

奴らが目指してんのは人が動く流動的なパスサッカーだとする達海は主導権をめぐる追いかけっこだとこの試合を評します。を甘く見た石神は突破を許し、カモにして恥かかせやがって…と鋭いクロスを上げられます

追い打ちをかけるエース:持田の復帰

持田2か月の離脱について話した際、平泉の鼓舞に城西は優等生発言、もプライドの高さを感じさせます。過去2連覇した東京Vヴィクトリーの黄金期は終焉を迎えたとする平泉は就任4年目、次なる黄金期を目指して新たなる幕開けを…船は沈まぬとし、のクロスを杉江クリアも弱く城西です

ここで巧みな動きを見せた城西からレオナルドですが、清川の足と緑川でギリギリ防ぎます。十中八九やられてた場面だったと感じる緑川はこのまま勢いに乗せちまうとまずいと焦ります。世良は出し所が抑えられ椿に出しますがここでも城西がカット、流れは完全に東京Vヴィクトリーです

日野のシュートはポストに嫌われ、俄然東京Vヴィクトリーサポが沸く中、ジーノがサイドに張り付き三雲を釣り中央スペースが空き椿の出番です!ところが2人に挟まれ防がれ、達海は向こうの選手が自分達の判断で動いたと予想、堀田のアップを急がせます

三雲に頼もしさを感じた城西はどのチームより勝利に貪欲だったという誇りがあると気張り、過程より結果が欲しい平泉はついに持田を出します!戦線復帰に沸くスタジアムの雰囲気も名門のエースが為せるわざかと緑川赤崎が出し所のない中椿には厳しく持田がチェックです

達海堀田を入れバランスを取りつつ攻撃の幅を広げるとし、椿に守備時には持田にマンツーマンでつけと指示します。持田城西に選手としての悲壮な覚悟を語り、そうでない奴はピッチから出てコーヒー飲んでろよと非情です。久堂はETUの10番は王子様・・・だが東京Vヴィクトリーの10番は王様・・だと評します

残り20分、完全に東京Vヴィクトリーペースな中、村越のカットから堀田→夏木ですが、秋森は冷静に対応、持田の2つの約束について思い出します。①球際1対1でやられない事、②誰かが勝負できる状況を周りの選手が作る事とし、三雲とのワンツーで持田が上がり、レオナルドに預けます

城西・堀が囮となり持田を選択、フィニッシュも椿がナイスクリアです。スタジアムが東京Vヴィクトリー一色の中、椿に華々しい復活の場面、どうしてくれんのさ?と残り20分切ってるのに持田は全く慌てておらず不敵な場面でこの巻は終わります

まとめ

プレシーズンマッチでの激闘が過る中、チーム状況は全く異なる2チームのダービーは好調ETUの先制という意外なものでした。エース:持田不在、過去2連覇もモチベーションの低下等考えられる事は多々ある中、ずっと勝ち続ける事はサッカーの世界では非常に難しいのです

それでも過去の実績から来る東京の雄という自負は強く、平泉の意図しないチーム内での活気に選手に委ね、徐々に王者が牙を剥きます。勝ち癖のないETUですから、この経験値の差は大きいのです。ホームの大歓声に押され、東京Vヴィクトリーが鋭い追い上げを見せます

そこにトドメの持田投入です!一発で試合を変えられるエースの帰還にスタジアムは更に沸き、実はETUが勝っているのに完全に東京Vヴィクトリーペースです。以前バンディエラについて語らせて貰いましたが、今巻は10番ファンタジスタの存在感が際立ち、特に持田のそれは正にピッチ上の王様・・なのです!

イケメン度では負けていないジーノですが、所詮王子様・・・、役者が違います。この鬼気迫る持田の反撃が末恐ろしい中、13巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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