「GIANT KILLING」13巻の数々の激戦と成長譚~持田劇場再び!何とか引き分けも後味が悪いまま前半戦終了…スポンサーは神様!?夢のオールスター戦で達海が日本代表選抜に指示~

前回までのあらすじ

城西・堀が囮となり持田を選択、フィニッシュも椿がナイスクリアです。スタジアムが東京Vヴィクトリー一色の中、椿に華々しい復活の場面、どうしてくれんのさ?と残り20分切ってるのに持田は全く慌てていません…

持田劇場再び

ETUは残り2枚のカードを堺・丹波INで夏木・世良OUT、FW陣の表情は暗いです。杉江のセカンドボールは持田に拾われ、皆注目する中レオナルドを選択、シュートも丹波がギリギリ防ぎます。意図とは違ってもムードメーカーな丹波の勝ち気な性格は助かるとは達海です

達海はウチの選手のプレーが正直過ぎると評し、ここでジーノが狡猾に三雲からファールを誘い、早いリスタートも持田は読んでいます。椿がチェックに行きますが倒れず、持田は殺すぐらいのつもりで来ないと俺は止めらんないぜ?と不気味です。持田は様々な選択肢の中三雲を選びます

これが決まって1-1の同点です!流れは完全に東京Vヴィクトリー緑川はひっくり返される…と恐れます。久堂持田一人で決定機を作った訳じゃない、組織と個のバランスの取れた融合に個々の能力が高い東京Vヴィクトリーにしか出来ない贅沢なサッカーだと評します。残り15分、ベンチが沈む中一枚岩にならないと大金星なんて挙げられないと達海です

持田の凄みに椿は何がこの人をここまで勝利に駆り立てる?とおののきます。一方的な展開ながら持田にも手厳しく、杉江は誰に絞ったらいい…と混乱します。持田に誰も言い返せないのは怖いからではなく正論だからで、チームの勝利に向けて発せられている事を城西は理解しています

赤崎はサイドチェンジで丹波を使いますがプレスが早く奪われ危険な場面です。平泉は勝利を宿命づけられた東京Vヴィクトリーという看板を背負った者達の覚悟だよと語り過去代表監督に取りざたされた件を思い出し自身が日本人の能力を一番引き出せると自負します

椿持田との大きな差を痛感しながら当たって砕けて当然なら全てをぶつけると意気込みます。ショートコーナーからファーの城西がヘッドで加点…もオフサイドで何とか免れます。完全に東京Vヴィクトリーの時間、優勝争いより残留争いの事が頭を過るサポに羽田はもっと声出そうぜと煽ります

スポンサー様あってのクラブ存続

攻めの意味で投入した丹波・堺も守りに奔走、残り時間的にも引き分け狙いが関の山です。堀田三雲を挟み込むと椿持田に仕掛け身体で負けず突破、秋森を抜きシュートも弱くGK正面、ここでタイムアップです。城西はナイスゲームと村越に上から目線で握手し、内容的には完敗だと村越は下を向きます

平泉は次会う時はオールスターだなと達海に言い、達海は知らなかったようです。スカルズが荒れる中マーちゃんが応援を教えてと悪意無く近寄ると怒声が飛び泣かし、スギちゃんがキレ喧嘩になり何とか羽田コータがその場を納めますが雰囲気は悪く、椿もゴールは決めたものの後味悪いです

持田の視線での威圧感が恐ろしい中、緑川リーグ前半戦全試合フルタイム出場したのはチームで椿緑川の二人だけだとし、チームに不可欠な選手になってる、残り試合も全部出るくらいの気持ちで行けとハッパを掛けます

あくる日スポンサーの大江戸通運の朝倉社長が会社の広告にETUを起用し自ら撮影に訪れ、息子で副社長の秀和は社長とは若干スタンスが異なるようです。親父のボランティア精神に会社がいつまでも付き合ってはいられんと毒を吐き、達海に君のやるサッカーにどれ程の価値がある?と迫ります

夢のオールスター戦

投資に値する程魅力があるのか問われ、達海は口で説明出来るもんじゃねえ、スタジアムに来て自分の肌で感じるもんだよと強気です。副会長が荒れる中後藤はあくまで達海の純粋なサッカー感でチーム作りに自信がある事を堂々とアピールしたとしますが、大江戸通運がスポンサー撤退したらクラブ存続の危機です

そういう意味で今日のオールスターでのETU選手の出来次第でスポンサーへの顔向けも出来る…と会長はTVを見つめます。まずチームマスコット達によるドリームマッチミニゲームでは各々のキャラが目立つ中、ETUのパッカくんがマスコット界の潰し屋として暗躍、2枚目のイエローで退場です(笑)

本番は日本人選抜対外国人選抜で、達海はコーチ、平泉東京Vが監督です。外国人選抜は唯一のGK枠に星野川崎が入り、姜昌洙川崎に名古屋トリオ、ハウアー大阪と強者が揃う中、コーチはネルソン川崎、監督はダルファー大阪です。一方日本人側は夏木が監督推薦枠でも達海が選んだ訳ではなかった事が判明します

城西東京Vは相変わらず優等生発言で、岩淵鹿島志村・窪田大阪のトンチンカンな2人を加え日本の至宝:ケン山形様と豪華な面子にいよいよジーノが10番で加わります。ベンチには佐倉山形監督もおり、歳もサッカー感も似ているとし、達海は山形戦がやり辛かったと思い返します

外国人選抜は我が強過ぎて渋滞も圧倒的に攻め、ダルファーはどんなゲームでも負けたくないとします。カルロス名古屋とのワンツーからゼウベルト名古屋の豪快なミドルが決まります!ところが仲間のはずの外国人選手達はMVP欲しさにゴールを取り消せと審判に迫ります(笑)

平泉はこのテのゲームは気持ちが乗らんとハーフタイムの指示を達海に依頼、変わり者のゲームメーカー志村・ジーノ何か持ってる奴窪田・ケンブランの気持ちでも味わってみるかと達海は本気指示です。後半は夏木も加わり副会長はETUの凄さを全国に知らしめてこい!と意気上がります

両チーム選手が入れ替わる中、レオナルド東京Vがまだ控えでハウアーと2トップとしなかったのも達海の読み通りです。大阪でやってるスタイルをこのメンバーで再現してくると読み切った達海八谷川崎からの雑なパスを夏木がスーパーボレー、星野が弾き窪田が拾うとケンのゴールで同点とするところでこの巻は終わります

まとめ

切り札:持田の投入で完全に流れが東京Vヴィクトリーとなり、ETUは防戦一方です。殺すぐらいのつもりで来ないと俺は止めらんないぜ?と凄む持田、彼の鬼気迫るハングリーさは他の日本人選手にはないもので、対する者は皆圧倒されます。悪い流れからついには同点とされ、ホームヴィクトリーの圧倒的歓声もありETU大ピンチです

辛うじて笛に救われ引き分けとなりますが、どちらが勝者だったかは明白で、上り調子だったETUも過去残留争いに追われた時期を思い出してしまいます。こうなってくると過去2連覇した常勝:東京Vヴィクトリーとは歴史も違う為脆さが出てしまうのです

スポンサーの大切さ等サッカー漫画に新しい視点を投げかけるGIANT KILLING、夢のオールスター戦ではあの達海が後半の指示を出す等最早疑似日本代表監督です。各クラブから精鋭が集まるお祭り、達海はそれでもダルファーは大阪のサッカーを再現してくると読み、同点とします

持田の飛び抜けた個性が光った今巻、監督としての達海の様々な顔も見られ、監督業も多くの視点が必要な事が分かります…14巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました