「GIANT KILLING」44巻の数々の激戦と成長譚~達海の煽りでスタジアム超熱狂!1-3から一気に同点、最高潮の盛り上がりに対し覚悟異次元の持田の凄み増す~

前回までのあらすじ

辛辣ながら的確に反省点を列挙するETU陣営、杉江東京Vヴィクトリーのタイトルをもぎ獲ってきたクラブの勝負強さにその差を埋められるか不安になると、達海持田の新聞記事を持ち出しこういう情熱を敵の選手から教わるってのも情けねえ話だとしつつ勝者のメンタリティとの差をどう埋めるかについて語ります

その答えはもうお前らの中にあるとし、ヒントはこれだと先程の新聞を見せます…

観客を煽る達海

達海は正解はモチベーションとし、持田の好調は間違いなくゲームへの飢えだとします。お前らの成長速度なら東京Vヴィクトリーとの差は埋められるとし、自分の可能性を信じられなければ俺の事信じろと自信づけます。伸びしろがまだまだあると言うのです

冷静な平泉に暴れ足りないと持田は威圧的です。平泉シャリッチに前半影のMVPは彼でオモテのMVP持田のパッションに引っぱられ過ぎるなと声を掛けます。ここでETUは石神投入です。オッコではキョーコちゃんが核心を突き、清川OUTで、もう1点もやれず守備力UPします

藤澤椿の表情から悲観的というより充実感を感じ、杉江が引き締めます。ここで何と達海がサポを煽りスタジアムを盛り上げお祭り騒ぎです。事実ETUは寄せが鋭くGK間宮が切りますが、このスタジアムは相手サポとの距離が近くてやり辛いと感じます

達海の狙いは明確で、赤崎が仕掛けますが東京Vヴィクトリーはカウンターを無理せずシャリッチが落ち着けます。やり続ける事が突破口と寄せ続けるとアリソンのミスから村越→椿でそのまま狙うと間宮のビッグセーブです。サポの熱気がETU選手に伝播します

トリックスター:石神の真骨頂

藤澤達海のパフォに前日の決起集会でのサポの姿に力を貰ったからだと感じ、その関係性が見事に成り立った時スタジアムにはこれ程の迫力が生まれると感心します。杉江→黒江→世良から止められてもガブが繋ぎ、焦るアリソンを翻弄し中央椿と見せかけて左の石神です

達海石神のトリックスターの部分に期待しており、見事にミドルが決まります!ガブは例のジーノからのヒントを参考にしたのです。守備的と見せかけてしっかり攻撃のタスクを与えていた事に平泉は気を引き締めます。夏木のヘッドはバーの僅か上で勢いはETUです

ブランは「2点差の負けゲーム」が「あと1点で追いつける」に変わり精神的優位が逆転だと語ります。こうなるとベンチワークが肝で、平泉は守備の安定からアリソンOUTと指示しつつ判断に揺らぎます。城西椿を潰し三雲→アリソンで借りは攻撃で返すとシャリッチ持田の焦りを危惧します

覚悟の次元が違う持田

ギラつく持田シャリッチからのパスで石神を余裕で抜きジーノ必死の守備も想定内、ところがジーノの本命はこの左足で持田のシュートを止めると赤崎のカウンターから椿、左サイド突破で秋森もいる中椿の選んだのは何とファーの世良で鮮やかに同点です

盛り上がるサポ・首脳陣に笠野はあくまで副社長にさりげないビジネストークですが、社長は10年前の事を鮮明に覚えており仏の顔とは異なる姿を見せます(笑)笠野はこの熱い展開に達海の際立つ存在感を感じます。結局東京Vヴィクトリー石田を下げ小沢INでアリソンは残します

持田シャリッチを煽り同調させこのやかましい雑魚どもを黙らせようぜと気張ります。ここで持田の回想でかつての東京Vヴィクトリーエース:成田と会っており、雑談し持田の足の確認をします。持田は自信げで事実チャンスを作りガブ村越がナイスフォローです

CKを持田はペナの外:シャリッチに合わせギリギリ枠を外れます。更に回想で成田は過去達海持田に日本一だと思っていた自信の全てを奪われたとし、持田はその究極のハングリーさを語りラストチャンスに必死で挑んでいるのです

先程のお返しとジーノをファウルする持田夏木が吹っ掛けますが、このガチの空気嫌いじゃないとし、てっぺん目指せなくなった時点でスパイクを脱ぐ覚悟です。レオナルドの落としから持田はギリギリ枠を外れ更に存在感を増してきます

持田は周りの雑音にうんざりしながら圧倒的な選手として怪我のイメージを払拭させると凄み、覚悟の次元が違います。ここで日野投入でETUも世良OUTIN、達海金田の進言に同調しつつこの変化からの様子見で、椿持田との違いを痛感しつつ勝利への意志からヒールリフトを決めるところでこの巻は終わります

まとめ

1-3という圧倒的不利な展開でしたが、ホームの強みを達海は利用しサポを煽り大盛り上がりです。イエローを貰っていた清川OUTは分かりますが、守備強化と見られた石神INは実は彼のトリックスターに期待した達海の采配が見事にハマり得点です

2点差から1点差で追い上げムードでゲームの様相が変化し、更に世良の加点で同点です。勢いは完全にETUとなりスポンサーにも気を遣う首脳陣が健気です(笑)プロサッカーには様々な側面があり、皆勝利へ向けて命懸けなのです

そんな中成田との回想で持田の確固たる決意が非常に胸に刺さります。日本一とも言える才能とポテンシャルを怪我に邪魔され苦渋を舐め続ける持田、彼の必死さ・ハングリーさはこういった背景があり、同情の余地もあります。そんな彼に引っ張られ椿も逆転の狼煙のヒールリフトです…45巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました