「GIANT KILLING」53巻の数々の激戦と成長譚~ハイプレスから前半14分で2-0と日本圧倒!椿左サイド攻略からSB入れ替えの奇策でオーストラリア反撃…前半終了間際2-2の同点へ~

前回までのあらすじ

更に注目度が上がる中勝ち抜く事でニッポンの価値を高めると煽り、ここで夏木が頓珍漢ながら熱いスピーチをかまし謎の雰囲気で拍手です(笑)ブラン村林に手応えを聞かれ例の3人花森・椿・窪もチームも始まったばかり、大会を勝ち抜いた自信が欲しいとし目標のW杯本大会を見据えます

マクレガーが折角住み慣れた日本と戦う…戦場には悲劇しか生まれないのか…!とロッカーで嘆きます…

序盤からハイプレス!

監督ゴードンは困るコヴァルマクレガーを戦争映画の主役の気分に浸らせてやれと放っておきます(笑)てんでバラバラのオーストラリアの個性をゴードンはアジアの真の盟主として決勝ファイナルに向かうと送り込み相変わらずサリバンキャプテンはマイペースです

入場前ガタイの良さを見せつけるオーストラリア、マクレガー椿に気合を見せます。椿窪田・花森達と一緒に戦えれば巨人達相手にだって負ける気はしないと凄みます…この3人で初めてのスタメンです!藤澤は感慨深く、椿がこの大舞台に立つ事を予感していたのはあの2人達海・笠野だけなのかもしれないと感じます

マクレガー国内リーグで当たった3人志村・窪田・椿を警戒する中、サリバンは同様の言葉を繰り返すばかりです。志村も相変わらずのトンチキぶりで、越後は日本人の凄さを見せつけようとチームはまとまります。試合が始まり、いきなりハードな寄せから窪田が突っかけ気合が入っています

事実このプレッシャーから前線にいいボールを蹴らせず、コヴァルから八谷が奪いますがマクレガーに返され、前線で収めてサリバンです

開始14分で2-0!

城島に代わってサイズ的に選ばれた与木でも倒されるフィジカルを見せるオーストラリア、球際の強さが際立ちます。達海は日本がハイプレスでゲームに入った理由は相手の良さを出させない事が一番の目的ではないと断言します

回想ではブランはなるべく省エネで戦おうとするオーストラリアの集中が途切れる時間があり、一度目の合図は試合開始のホイッスルだとします。越後のカットから椿⇔アレックの連携で飛ばし、達海はとっとと先制点を奪っちまう為の猛攻だと確信します

椿の速いクロスを窪田が押し込み開始4分で先制です!息ピッタリの2人、花森はその色んなものが見えてるっていう感覚を忘れるなと助言します。逆にコヴァルに火が付き魅せるも花森のプレスバックで日本は手を緩めません。江田からのロングパスを受け椿は今日凄く調子が良いと感じます

華麗な切り返しからクロスはアレックをDFが遮りますが危うくO・Gオウンゴールとなる程です。マクレガー椿を警戒しオーストラリア陣は皆少しズレています(笑)ファニングの不安定なスタートを突いたブランの手腕にゴードンは1点ビハインド等大したハンデではないと豪胆です

日本はあくまで椿にボールを集め、マクレガーが釣られると志村→アレックから花森が股抜きで開始14分で追加点です! 椿は日本代表の凄さを実感しここでプレーするのはやっぱり面白いと身震いします。流石にゴードンの檄が飛び、サリバンもこの状況を好ましく思っていません

奇策が功を奏しオーストラリア一挙同点

SBが入れ替わり椿は19番に勝ったって事だよなと世界に対してちゃんと戦えてると感じます。久堂は日本には滝本という分析のスペシャリストがおりオーストラリアの弱点をさらけ出しそこを確実に狙えるメンバーをブランが選び出したからこその奇襲成功です

しっかりベタ引きで攻撃を跳ね返す日本、しかし老練な久堂は計画通りいく事の方が珍しいと手厳しく、事実椿のカウンターをサリバンがノーファールで止めます!ロングボールから一気にハミルトンのシュートはポスト直撃、全く油断出来ません

入れ替わったファニングの突破からライン際得意の右でクロス、星野の上を通され与木がナイスクリアです。このSBの入れ替えは実戦で試された形跡がなく、チームに緊張感を取り戻す為のギャンブル的采配です。利き足も入れ替わる為オーストラリアは攻めの形を見出しつつあり、日本は後手に回ります

慌てる日本にコヴァルは自身にボールを持たせた事を後悔させてやろうとマクレガーにドンピシャクロス、ヘッドは星野が阻みますがそのまま押し込まれ1点返されます。相変わらずのマクレガー・サリバンですが、ここからがオーストラリアの本領発揮だとはコヴァルです

達海は自分達自身に制限をかけた事で戦い方が整理され、状況の変化するこういうゲームで重要になってくるのがチームリーダーだと語り、サリバン流石のキープ力です。事実サリバンの存在感は増し、個の違いを見せつけハミルトンのヘッドで前半の終了間際で同点としてしまいます

勝負所の強さは健在で、長年に渡り日本の天敵のサリバン、ここ一番のビッグゲーム…強豪相手にいい入り方が出来てもW杯のようにボコボコにされるいつもの展開が報道陣の脳裏を過ります。しかし藤澤はその悪いイメージに支配されていないまっさらな日本代表椿・窪田だっていると強気です

アディショナル2分、後半勝負の機運が漂う中達海が折角のマイボール、時間だってまだあるぜ?と椿を見つめる場面でこの巻は終わります

まとめ

サッカーでは得点した時間帯が非常に重要になって来ます。早い時間で先制したかった日本は前半14分で2-0と圧倒し、あとはガチガチに固めてカウンターという構図となりますが、この事がオーストラリアに火を付けます

徐々にエンジンが温まってきたオーストラリアは長所のフィジカルを活かした個の力で状況を打開、前半のうちに同点としてしまいます。椿の活躍から左サイドを攻略したかに見えましたが、SBの入れ替えという奇策が却って功を奏し利き足も変わる為日本のDFに綻びが生まれたのです

個の力では圧倒的なフィジカルに加えテクニカルなコヴァル、軍人:マクレガー、そしてチームの心臓:サリバンと抜きん出ており、日本はどうしてもW杯で苦渋を舐め続けた過去を思い返すしかありません。しかし藤澤はその悪いイメージに支配されていない選手として椿・窪田がいると希望も射します

前半終了間際で2-2同点と荒れた試合展開の準決勝、後半の展望が非常に気になります…54巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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