「GIANT KILLING」65巻の数々の激戦と成長譚~五味のゴラッソで鹿島逆転!切り札:殿山躍動、ガブとの途中加入コンビ炸裂で3-3同点に…手に汗握る白熱の攻防の行方は~

前回までのあらすじ

早乙女は殺伐とするベンチ内で殺すか殺されるかの世界で覚悟なんかとっくに決め全てを懸けて生きてんだよと凄みます。黒田の一瞬の躊躇を五味は見逃さず、一挙攻勢をかける鹿島、ジーノ福盛がナイスタックルで倒し安藤のスルーパスから五味がシュートを放ちます…

ETUの切り札は殿山!

椿が寄せますが五味は速く鋭いミドルが決まり2-3鹿島勝ち越しです!帰って来たカリスマのゴールでいよいよタイトルが見えてきます。早乙女の策が選手達の持ち味を絶妙に引き出していると感じる五味、常に戦いを求める俺の生き方に合っていると凄みます

江田はまだETUは死んでないとコンパクトな守備陣形は維持するよう進言します。この劣勢にオッコは気張りスカルズ達も習います。ジーノ・村越と攻守に貢献もラインを高めに設定する鹿島、達海は中盤の椿ジーノを消しながらショートカウンターで追加点が狙いだと読みます

ここで達海は切り札:殿山を投入です!しかも象徴:村越に替えてなのです。安藤は気配のない殿山を面白いと感じ、事実プレースタイルも似ています。精神的支柱で守備力の高い村越を外してでもパサーを入れて来た…守備を度外視してまで攻撃に振り切って来たのです

殿山は早速リスキーなパスからカウンターを招き、岩淵決まればハットトリックのシュートは僅かに外れます。それでも殿山は確認出来た事もあったと前向きで、昔から浮いていた彼を受け入れてくれたETUに恩義を感じ、清川を巧みに使い逆の右サイド展開です

石神梶川相手なら夏木がスピードで上回れると絶妙クロスです!これは鹿島の要注意CBは江田で他の奴なら勝算はあるという達海の指示からのものです。夏木のダイビングヘッドは玉置に触られバー直撃、混戦からジーノが飛び出し中央殿山です

最早世界レベルの白熱の攻防

コースは切られ枠外?と思いきや、ゴール前ガブがコースを変え3-3同点です!達海の采配大当たりで、同時途中加入の2人の息ピッタリです。江田椿の動きを警戒しすぎてそこを上手く使われたものの、やはり椿は危険で封じた上で判断速くと気張ります

ブランは鹿島にトゲがありながらETUの2度リードされても追いつく変貌ぶりに驚き、達海の育てた選手達なら新たな姿を見せてくれるかもしれないと感じます。ガブ⇔石神のワンツーから夏木の空けたスペースに椿強振ですが江田に阻まれます。こぼれ球を亀井が制しクロスもここでも江田です

椿が反応しますが五味に倒されノーファールです。五味の煽りに椿も燃え、このゲームで今の自分を超えてやると気張ります。世界を見ている椿にリーグのレベルを超えた攻防をしようじゃないか江田たぎります。猪瀬は一番に優先すべきはタイトルで、負ける事はないと気丈です

CKになり、五味のタイトルを意識した発言に福盛は思うところがあります…ホーム・アイルトン来日・ETU相手という好条件にどうしても勝ちたいのです。ETU怒涛の攻撃は最後に夏木が外しますがワンタッチあり終了間際一方的な攻勢が続きます

決死の退場でもチームをまとめた五味

選手を信頼する達海、対する早乙女は「守り切れ」というメッセージをピッチに発信すべきとし、アンドレ投入準備です。椿気迫のシュートはまたしてもバーで、カウンターで福盛の回想が流れます。ETUにいた福盛は10番をジーノに譲れと言われ、クラブを後にした過去があり、リベンジに燃えています

福盛→ヴィチーニョで決定機も湯沢ナイスセーブです。殿山イエローでアンドレアンデルソンに替わって入ります。お互い高度な駆け引きは続き、福盛のCKは湯沢が収めカウンター、ジーノは巧みに綿谷を股抜きし椿⇔五味の1対1です!

椿は抜群の敏捷性を見せ五味を抜き去り、それでも五味はレッドを貰ってでも椿を止めます。五味はキャプテンマークを福盛に託します。アディショナルは5分で、久堂五味決死の退場は10人になった鹿島の迷いを断ち切りクラブを一つにまとめたと評します

完全に鹿島の引き分け狙いとなり攻めあぐねるETU、結局双方譲らず3-3ドロー決着です。首位キープの鹿島に対しETUは自力優勝の芽はなくなったところでこの巻は終わります

まとめ

五味の会心のゴールが決まり勝負あったかに見えましたが、ここで達海は切り札:殿山投入で打開を図ります。影の薄いまるで黒子のバスケの主人公のような殿山はついに自身の居場所を見つけ、存在感を増していきます…これは長年ETUの中核を担って来た支柱:村越からの世代交代にも感じられます

事実殿山のシュート性のボールをガブがコースを変え3-3同点です!途中加入の2人の連携による加点で俄然勢いに乗るETUですが、流石試合巧者の鹿島が立ち塞がります。江田の存在感は際立ち、精神的支柱である五味も試合の流れから無理しなくても良いというメッセージを選手に送ります

個人的なリベンジが掛かっていた福盛は複雑な心境だったでしょうが、五味の身を挺したレッドは逆に鹿島に引き分けで良いとまとまりを持たせ、怒涛の攻撃を誇ったETUも笛に泣かされ3-3ドロー決着です…これで最終節勝てば優勝が決まる鹿島に対し、ETUは自力優勝の芽が消えてしまいます

最終節はETUホームで新潟、鹿島アウェーで磐田です。両チームの試合状況が逐一気になって来るであろう最終節、一体どんなドラマが待っているでしょうか?66巻に続きます…

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