「デスノート」4巻の深まる謎とサイコ・サスペンス~第2のキラ=ミサに振り回されるライト…ミサの死神の目で王手のライトに大逆転の急転直下!ライト、自ら拘束されノート所有権放棄⁉~

前回までのあらすじ

Lライトの推理力を買い捜査に協力させるよう局長に打診、その場合今回のキラが偽物かもしれないのは伏せておくという条件付きです。別の死神ミサが関東に引っ越しどうやら第2のキラは彼女のようでキラと接触しようとしています(目の力も持っています)…

ミサ、ライトを特定

Lライトに捜査協力を要請し、少数精鋭の現場にライトも納得です。ライトはビデオから第2のキラが居るとLと同意見で疑いを晴らします。Lライトに本物のキラを演じて欲しいとし、ニュースを通し第2のキラにメッセージを送ります。ミサはこのリアクションに喜び早速返事のビデオを送ります

ミサビデオで目の力と死神の存在を暴露しており、その危うさにライトは滅入ります。Lライトは第2のキラが世の中へではなくキラへの興味で動いていると一致し、Lはワザと泳がせ両者の接触を促します。ミサレムから死神を殺す方法は人間に恋させる事だと聞き出します

ジェラスに助けられたミサはデスノートを得て今に至るのです。ミサは日記を送り、そこには5月の予定が書かれており、ライトは接触するチャンスと悟ります。L東京ドーム巨人戦に警戒しつつ青山ノート渋谷買い物にも警備を増員し身内の自衛を強化し第2のキラだけでも捕まえたいところです

ライトは’’NOTE BLUE’’というクラブでライブがあり警戒しつつ青山に大学の友人を大勢連れて出向きます。変装したミサは寿命の見えないキラライトを見つけ、ミッション達成、住所も特定します

キラ同士の接触

25日に第2のキラからキラを見つけたとメッセージがあり、Lは第2のキラへの説得のTVメッセージを送るとミサライトに大胆にも直接会いに来ます。ノートに触れるとレムが見えた為ライト偽キラと特定、部屋に入れます。ミサLの名前を見るのでライトの彼女にして下さいとメチャクチャです

ミサなりに臨機に対応はしているようで、好意を感じライトは利用する事にします。ミサにもリュークを見させ、お互い手の内を明かします。Lは青山での接触に絞り映像チェックに余念がありません。ライトミサに厳しく約束を取り付け、互いの事とノートの事は内密とします

ミサにその覚悟を決めさせようと従えないなら君を殺すと脅すとレムが逆に私のノートでライトを殺すと返され打つ手なしです。一旦ミサとは別れ、ミサレムのお陰でライトが本当に私の騎士ナイトになったと喜びます

最早’’詰み’’のライト、決死の拘束

ミサは芸能の仕事もしており、両親が強盗に殺された事まで公開されており犯人を裁いたのがキラだと世間に知れる事をライトは恐れます。家族には口止めし、翌日大学ではミス東大の呼び声高い高田と付き合う事になります。帰りにLの元に行くと、第2のキラからのメッセージでキラと繋がったとはLです

高度な読み合いからLライトキラでは困る、私の初めての友達ですからとし慎重です。警戒しているのにお構いなしのミサは唐突に現れライトは苦心して家に入れます。ライトは狡猾にレムと交渉し、ミサの幸せの為ならLを殺す事もいとわないとあっさり約束させます

早ければ明日にでもLを始末したいライトミサにキスしのぼせさせ帰します。ライトは様々な考察から明日が竜崎・竜河Lの命日だと勇みます。Lはもし近日中に死んだらライトキラだとします。大学で高田といると何とLがおり、2人で話していると更にミサが現れます!

ミサは死神の目を持っている為竜河秀樹という偽名がすぐ分かります。これでライト優位となりますが、Lミサの事を知っており、大学生はミサミサだとわらわら集まって来た喧騒から3人は別れ、ライトミサに電話しLを始末しようとすると何と出たのはLです!

どさくさに紛れてミサの携帯をっていたL、ではもう一つの携帯に…と思案するとLミサを第2のキラ容疑で確保してしまいます。これで’’詰み’’の状況になったライトLミサを軟禁し物的証拠は充分、後は殺す方法とキラの名を自供させるだけです

ライトは逡巡し、3日後拘束されたミサは「殺して…」と嘆願します。これはLにというよりレムに言っているのです。ライト宅にレムが現れミサにデスノートの所有権を放棄させたとします。これはミサにデスノートの記憶が一切なくなり、殺人とライトキラであるという記憶もなくなるのです

レムミサを愛しており、助け出さねばライトを殺すと脅し、ライトレムのノートの所有権を放棄しレムは去ります。更にリュークのノートを土に埋めいつでも放棄出来る状態とします。Lミサの豹変にいち早く気づき、そこにライトが現れ、自身がキラかもしれないと白状します

最早自身でも判断が付かないと嘘を付き、Lライトを長期間拘束とします。本気のライト自分の自由を封じる事で自分の中に潜むキラの恐怖に勝つと手錠をされ、拘束されあとはノートを捨てるだけだ…と密かに思うところでこの巻は終わります

まとめ

ミサというティーンモデルで可愛いながら何をするのか全く読めない第2のキラの登場で今まで沈着冷静だったあのライトも振り回され途方に暮れます。ただでさえ狡猾なLから身を守りつつ出し抜く事を考えていたのに、お荷物とも言えるミサの存在がライトには強みにも弱みにもなるのが面白いです

ミサは死神の目を持っている為、Lと出会わせてしまえばライトの勝ちでしたが、その時点でミサ竜河=Lと認識しておらず、裏付けも取り巧みに拘束したLが上手でした。ここでレムとの駆け引きも相まってデスノートという存在が強烈に読者に訴えかけて来ます

ミサにデスノートが行き着いた経緯やレムミサへの溺愛等の辻褄も合い、絶体絶命のライトは決死の覚悟で自らをキラだと自供、自覚がないながら…と偽り、事前にノートの所有権放棄も示唆しており、ライトが拘束されている間に何か起これば自身のアリバイとなるのです。高度な頭脳戦、5巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

おまけ

お気づきの方も多いでしょうが、デスノートの作画担当の小畑健先生は出世作としてヒカルの碁の作画も担当しています。こちらは原作:ほったゆみ先生、女流棋士:梅沢由香里先生監修でジャンプ連載された名作(全23巻)で、本レビューサイトでも取り上げておりますので是非ご覧下さい

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