おまけ
デスノート本編は全12巻で完結していますが、番外編としてデスノート短編集も発売されています。今回はこちらのレビューとなります

cキラ編
Lがキラに殺され9年・キラがリュークに殺され3年、2人の死は公にされずニアがLとして存在し続け新たにデスノートを使う人間が現れ日本は長寿国1位から6位にまで落下、死にたい老人が安楽死させてくれとネットは賑わい、今回は死を望む老人がターゲットという事で松田は思案します
ニアはその事に気付いており、タロットタワーを作りながらデスノートと断定します。ニアは今回の犯行はつまらない殺人犯だとし、cキラと呼びます。ワイミーズハウスでのLとのやり取りからLならどうするか思案するニア、ノートの事を公にするのが手っ取り早いが悪手だとします
死神界ではミードラがノートを2冊手に入れていたのです。キラは対象年齢を60歳に引き下げ、さくらTVは特番を組み若者は殺してくれと画面に素顔を晒すと死んでいき殺人ノートの仕業に間違いありません。Lはこの犯人には興味を持てないと事件に関与しないと宣言します
この人殺しと蔑まれcキラは発狂しノートに名を書き自殺、気落ちするミードラにリュークは強い精神力と信念がなかったのだろうなとし、やっぱ人間って面白!とリンゴを食べます
aキラ編
2019年5月ミノルの元にリュークが現れ2年ぶりの再会です。2年前知能テストは全国トップのミノルはリュークに見初められデスノートを渡されIQが高いミノルならライトの替わりになるとリュークは踏みますが、10年経ち時代も変わり犯罪もしにくくなっています
ミノルは熟考の上過去ノートに触った人間にはリュークは見える、所有権がある者から14kmまで離れられると聞き出し一度ノートを返し2年後また来てくれと請います。何とミノルはノートをネットオークションにかけると言います!さくらTVの放送中リュークに詳細を書いた紙を持たせごく限られた人間にしかリュークは見えていません
ニアはaキラの仕業としかなり頭がいい、個人的に会ってみたいと捜査本部に繋ぎますがリュークは地中を潜っているようで追跡出来ません。再度TVでリュークは期限1週間早期終了の場合あり、ノークレームノーリターンとし、松田が現れた事で真実味が増し国家間の争いにまで発展します
ついに1000兆円を超え、aキラはアメリカにデスノートを売る事にします。するとaキラは代金は日本のヨツバ銀行に口座を持つ東京都内の60歳以下の人に等分して振り込むよう指示します。大混乱の中ミノルはノートに書かずに使いリュークに所有権放棄、大統領は持っていて使っていないのが最もイメージがいいとします
リュークは結局新ルールにのっとりミノルが金を受け取った時殺し、どんな使い方であれデスノートを使った人間は不幸になる、このノート長く使ってくれる人間いねーかな?とにやけます
ラクガキ4コマ
全13話載っています
L-one Day
ワタリはLの数々の奇行を振り返りながら、自分の部屋で何か考えているか難事件を解いている…甘い物を食べながらとします
L-The wammy’s House
Lは名を持たぬ孤児としてワイミーズハウスに入り、ネット黎明期から興味を持ち100万ポンドで買った株が資産2万倍にもなります。数年後キラというライバルを見つけます
デスノート 鏡太郎編
鏡太郎がデスノートを拾いいじめられたと日記を書くとその相手が死にます!更に3人死にデスノートと確信、そこにリュークが現れデスノートについて説明、警察が来て不信がられますが決定打がありません。山中は宝銀行山下支店の不信事件に酷似していると調べます
太郎は突如手に入れた力に困惑し、夜うなされます。するとリュークは消しゴムを出しそれで消すと5人は生き返ります!しかし学校で取調べ中にその5人は再び死にリュークはもう一冊をどこかで落とし拾った人間がいるとします。太郎は誰か分かったと三浦の元へ行き、消しゴムで消し皆生き返ります
警察に届けに行き、実際にその力を試し事実だと判明、このノートを燃やします。7年後噂が噂を呼び、噂マガジンの読者アンケートに詳細の調査がなされる程の世の中になっているところでデスノート短編集は終わります
まとめ
本編では触れられなかったLの過去やcキラ、aキラ等のif…ものを集めた今作、どれも興味深い視点で描かれており、デスノートとは本当にやっかいな代物だと感じさせます。そう考えるとライトは本当に狡猾で大分上手くキラとして使いこなせていたのかもしれません
これだけ物議を醸しだしたデスノート、人によったら喉から手が出る程欲しいと感じる者もいるかもしれませんし、国家間の争いにまで発展する力もあり得ます。このデスノートというアイデアを発案した作者にはその着眼点と社会に与えた影響力に感服します
全12巻という非常に簡潔ながら濃密な内容だったデスノート、短編集含めジャンプ史に残る偉大な作品となったのは誰もが頷くところです…まだまだその熱の冷める事のないデスノートワールドに、また是非いらして下さい!
コメント