前回までのあらすじ
姫川は闇落ちし依然としてこの世界の奥には闇があるとします。フリルはあられもない姿で濡れ場も辞さず必然性があれば脱ぐと女優魂です。体張るフリルに逆にそろそろアクアとのキスシーンでしょ?、いくら兄妹でも体張るよねーとルビーに焚きつけます…

兄妹キスシーンも終え撮影佳境
問題の兄妹キスシーンに関係者が揉める中ルビーは滅茶苦茶ノリノリでブラコンです(笑)アクアは脚本の手直しを2人に依頼し鬼才のイチャラブが久々に見れるとアビ子は歓喜、事実吉祥寺は張り切り物語を描く者だけ安全圏なんて絶対に許されないと長めのキスシーンを強要します
ルビーは責任とって貰わなきゃ困るとアクアに迫りさりなとゴローとしてキスシーンの練習しとく?と駄々をこね、眼鏡を掛けたアクアの言葉に結婚してと今度こそ社会的に死んじゃいます(笑)今更どう笑えば良いんだよと逡巡するアクアにせんせーの全肯定オタクだとルビー、ガチ恋オタクだとキスし撮影も佳境へと突入します
映画はロケ先の事情で撮り順が滅茶苦茶になる事もある中、ルビーはメルトに毒づきます。ところが意外と確信を突く読解力を見せゴローに寄せて来たメルトを大合格と言ってる事が突然真逆です。ツクヨミの生体が謎な中、ルビーは来週の出番ちゃんと出来るの?と不安でなめんな出来るしとキレています
クランクアップ
ツクヨミは完璧なルビー幼少期を演じ、踊りのシーンにさりなの影を見ます。更にアクアも完璧に演じ、ツクヨミは実はカラスとして2人を見て来たのです。ここから壮絶なカミキのシーンが続きアクアは役に引っ張られ闇落ちです。有馬は気落ちするアクアに禁断のすし●こパウダーのピザポテトを食べさせます
おかしくなっちゃう位美味く、一緒に居るとつい楽しくなっちゃうと零し妹にキスしちゃう様な究極変態色欲魔の癖に!と言いつつ有馬は同感で恋とは厄介なものです。お参りするルビーの元にカミキが現れ本音を引き出し、あわゆく階段から蹴落とそうとするところであかねが割って入り事なきを得ます
ニノはあかねがカミキをつけ回している事を察しており、カミキは年貢の納め時だとこの映画が公開されたら犯人捜しで大衆の悪意によって殺す気だと語りそれでもまだ何かやる事があるようです。壮絶だった映画撮影もいよいよルビーオールアップで第十章 「終劇によせて」が始まります
初号試写上映
地獄スケジュールからやっと解放され海でバカンスを楽しむ面々、夜孤立したアクアにあかねは君がいつカミキを殺さないとも限らないと監視しています。2人の様子を見た有馬は早いとこヨリを戻しなさい、元鞘が一番と凄みますがあかねはあかねで有馬の本音を悟っておりいくじなしと煽ります
翌日も昨日の続きとガン詰めのあかねは有馬の恋を応援すると迫り、真意は大切な恋人が出来たら復讐なんてもっと出来なくなる、君の嫌がる事よく分かってるんだからねとゲス顔です。アクアは夢でもうゴローの役を降りて良いと言われ、有馬が脈アリなのも悟られておりこのナイフをどう使うかはお前次第だと言われ目覚めます
有馬は過去を振り返り自身の気持ちを確かめ勇気を出しアクアを土曜ヒマ?と誘い本気で恋してます。よりによって有馬は陽高の制服デートを提案、更にキャッチボールと2年前のフラグ回収です。アクアは医大を受け心臓外科医になるという夢を語り、有馬は喜びます
更に有馬の夢はアンタの推しになる事とし、ツアー最終日:クリスマスの私の「B小町」引退ライブ絶対に見に来て、精一杯やるからアクアにとっての一番の推しだって言ってくれるならアンタだけの推しの子になってあげると宣言します
11月、関係者向け初号試写上映で2時間16分のフィルムが流され所々ですすり泣く声が聞こえ、ルビーの最後の芝居がこの映画にどういう感想が返ってくるかを決定づけます。五反田は鏑木に2人を引き合わせた責任:アイへの贖罪について語り、彼の熱さを知っています
アクアはインタビューを受け、どうしてそこまで自分を押し殺すんだい?と問われ、演じる事は僕にとっての復讐だから…僕達から母親を奪ったアンタへの、カミキヒカルにそれを果たさなければ僕等は未来に進めないからと最終章 「星に夢に」が始まるところでこの巻は終わります
まとめ
(転生した)双子の兄妹のキスシーンというある意味一線を越えてしまった2人、ただでさえ兄妹というだけで抵抗や恥じらいがあるものの、転生前の関係性もありより濃厚で記憶に残るキスシーンとなってしまいます…この事実は2人だけの秘密、正に【推しの子】屈指の名シーンです
色々あった映画でしたが無事撮り終え、初号試写まで漕ぎつけました。センシティブかつショッキングな内容含むものだった為、関係者含め多くの感情が入り乱れる作品となりました。ルビーの好演がアイの生き写しが如く鮮明に描き出したのです
あかねはアクアを想う余り彼を監視し、有馬に吹っ掛け完全に恋に落ちた有馬はアンタの推しの子になってみせると気張ります。映画の影に隠れていた有馬の「B小町」卒コンも要チェックです!
巻末にはアクアをあのカミキヒカルがインタビューしている描写も見られ、この2人の因縁に決着がつくのか興味深いです…ここまで濃厚に様々な角度から芸能界の光と影を描いて来た【推しの子】、次巻最終巻です!16巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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