前回までのあらすじ
服部は編集を超えなくてはならない今がその時と2人を認め、自由に描かせます。カッコイイイラストに苦労し、シュージンは舞台となる母校を視察し、亜豆のサイコーへのメールからヒントを得て文字数や暗号、スプリンクラーのトリックを閃き服部も納得の展開で5話分のシナリオを急いで上げます…
「PCP」メディアミックス化への道
秋名は過去を振り返りシュージンに絶対負けないと燃えます。「PCP」の明智シリーズは5位→6位と停滞し、シュージンは服部に会い秋名と互いを励みに頑張ろうと握手しライバル以上の関係です。この事からヒントを得てシュージンはシリーズ最終話のラストを書き換え更に7位→6位でこの高順位で打切り等前代未聞です
結果「CROW」に2票届かないものの「ナチュラル」を抜き、編集長も認めます。「正義の三肩」「ロードレーサーGIRI」が票を奪っているのも好材料です。秋名はシュージンに負け港浦には強気も退席後は涙します。「PCP」に小説版とドラマCDの話が来ますがアニメ化はまだで、サイコーはヒロイン役声優に亜豆を指名します
浮かれる香耶にサイコーはアニメではない為夢が叶った訳ではないと冷静で、亜豆はオファーを受け入れ通じ合います。アニメ化の話も来ますが時期尚早です。2人は公園で子供が「PCP」ごっこをしているのを眺め、ドラマCD版の完全犯罪考えるとシュージンは冴えを見せます
白鳥はアシで1番絵が上手く少年誌向きの絵柄で豊かな家庭環境ながらついに自作を考え始めます
シュージン白鳥の「恋太&ピース」の原作へ
シュージンは連載と同クオリティのドラマCD版も仕上げノッています。白鳥はネームを2人に見せシュージンが的確なアドバイス、頼もしいです。小説版の話も来ていよいよアニメ…という所で服部から「PCP」はアニメにならないと言われます
実は「PCP」は苦情の電話も多く、子供への影響から不可能なのです…シュージンはアニメ化は夢なんだと熱く語りますが服部はアニメ化まで計算して作らなければ駄目だとし、今を大切にする事にします。「ラッコ」アニメ打切りで既に富豪ですが平丸は編集に上手く操縦されます
少し余裕が出て来たので、アニメ化まで計算した作品をサイコーは想起します。服部にアシのネーム見て貰うと森屋は駄目出しも白鳥は好評です。ただ、作りから原作シュージンは明白で、「PCP」に余裕がある為白鳥の原作もやる事になり、狙うは10月期の審査員=蒼樹で「恋太&ピース」です
名画を見ながら白鳥はマンガは少しのお金で沢山の人を幸せに出来るとマンガで頑張る事にし、「恋太&ピース」Cカラーで本誌掲載です!しかし母の理解を得られず白鳥は3択を迫られます。秋名はライバル視しエイジはシュージンがこんなの描いてちゃダメだと酷評です
人気作家読切祭が企画→亜城木夢叶名義でエントリーへ
刺激を受けたサイコーは文章原作からネームが板に付き、何か話があればネームは割れる…と次のステップです。「恋太」5位と結果を出しサイコーはシュージンに2刀流を課し白鳥も連載を決意、ドラマCDの出来も良くサイコーは1人でもう1作描くとあくまで夢=アニメ化を目指します
亜城木夢叶のレベルアップの為と下描き93分43秒掛かっていたものをどんどん短縮していきます。白鳥はパリ留学を蹴って漫画家になると宣言、家を出るとピースが付いて来ます。一緒に野宿し明らかに様子がおかしいので問い詰めると家出したと言うので香耶伝手で1人暮らし(+ピース)を始めます
サイコーは白鳥からヒントを得てアタリだけでペン入れする事にします。白鳥家族が職場に来て揉め、シュージンは白鳥家が誇れる自慢出来る作品にしてみせると豪語、姉の鶴の一声で認められます。「ラッコ」「青葉の頃」ついに打切りですが編集に言葉巧みに次回作に乗せられます
人気作家読切祭が企画され平丸・蒼樹に加えエイジ・秋名も出るというのであくまで亜城木夢叶名義でこちらもエントリーする事が決まった所でこの巻は終わります
まとめ
「PCP」の5話シリーズものは好評で例の打切りの話は無くなり、ついに軌道に乗ります。共作という事で慣れもあり余裕が生まれ、シュージンはアシの白鳥の作品を手伝う事となり、「恋太&ピース」まで連載となります。流れが来ており、「PCP」メディアミックス化に拍車も掛かりますが障壁もあります
人気があれば何でもアニメ化へ…という訳ではなく、作風的に映像化が難しい作品もあるのです。「PCP」は特に子供への悪影響を懸念されドラマCD・小説化止まりです。それでもドラマCDのヒロイン役に亜豆声優で悲願叶いますが、完全な夢実現ではないのです
シュージンに加えアニメ化を目論むサイコーは更なるスキルアップと新作を画策し、タイミング良く人気作家読切祭が企画され腕試しには丁度良いです。エイジまで参加する本気度の中、余裕の出来た2人が新たなマンガを構築出来るか興味深いですね!13巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
おまけ
バクマン。はアニメ化されています。NHKで放送され、今巻でもあったように作風如何では映像化が難しいといったくだりも忠実に再現、20巻完結までを全75話で完全網羅された名作です
コメント