前回までのあらすじ
売り切れワインをメモしみやびの同級生の双子が営むイシカワ酒店へ赴きます。健也と順也は正反対で店内も2分され真逆、畑か造り手かで揉め、安い高いで喧嘩となる中メモから雫が見つけたーッと閃きます…
2本目は「マルサネ」に決定
ドメーヌ・レシュノーでマルサネ村の村名ワインを見つけた雫ですが兄弟喧嘩が始まり父が帰って来ます。そこでブラインドテイスティングをし雫はこの中に本当に美味いワインはないと断言、石川に気に入られます。2人を酷評し雫に更に飲ませ雫はパリの蚤の市を想起します
最高のブルゴーニュと評し、これは正にレシュノーの「マルサネ」です!大量に仕入れたこのワインはこの店を継ぐ事になるお前達への’’メッセージ”だと兄弟の逸話を語り、凸凹兄弟のいい話です。石川は癌だと明かし兄弟は仲直りしますが、実は嘘で入院等してなかったのです(笑)
これで2本決まり残すは3千円台、ボルドーにカベルネ・ソーヴィニヨン種の葡萄縛りとします。するとマキが現れ雫に頼み事です。試飲会で100種の中からワイン通を悦ばせる1本を選ばせます。雫は一旦断りますが翻意し中から仮面舞踏会を想起、5種類の中から1番の買い付けが入ったら好条件を飲むとはマキです
長介と伊・仏対決三本勝負
雫はマキに無鉄砲な勝負を挑み、残り4本遠峰の選んだ高級ワインの中雫のは3千円台で5番ですが、ブラインドでは他のワインに負けてません。種明かしし雫のだけ3級と格下です。投票になりますが、何と5番の3級シャトーに客が集中してマキ悪夢です
美味さが引けを取らないなら安い方を選ぶのは当然、雫は勝負に勝ち50本手に入れます。例の試飲会勝負は明後日となり、玄関ホールに派手にブース作り17:00開幕です!雫は客寄せパンダにセーラを指名、見事に男子釣られ長蛇の列です(笑)
セーラは千円台は「サン・コム」苦戦すると予期します。事実長介が選んだ伊ワインは馬鹿ウマです。圧倒的大差が付き、雫はここでデキャンタの曲芸から票を伸ばし拮抗、結果は僅差で伊の勝ちです。2千円台は「マルサネ」に対し「カントーネ」で似たような展開ですが今度は仏の勝ちでイーブンです
3千円台は「ロッジョ」に対し雫は敢えてブラインドでデキャンタもせず、お互い飲み比べ雫は向日葵畑を想起します。雫はここでも敢えて長介を褒め大人な対応です
「第一の使徒」探し難航
「ル・パン」のおばちゃんも現れ、鋭い味覚を発揮し看破、「ボイド・カントナック」だった事に皆驚きます。集計結果は何と同点で、長介は敢えて仏に1票投じ勝負ありです!ワインの活かし方の勝負で雫の勝ちです。これで2人の仲もほぐれ飲みに行き、みやび起床もまた2人アリです(笑)
三人同伴出勤で6人で17本開けたのです!長介の仏嫌いの理由も判明し、河原毛は「十二使徒」「神の雫」探しをワイン事業部の目玉企画とし’’新たなワインブーム’’を作れるように叱咤激励し、雫は霧生に会いオヤジの遺言書を読み天上のワイン=「神の雫」と記されておりここで遠峰登場です
遠峰は「十二使徒」の一つに関する記述を二人同時に繙くかと提案、霧生が「第一の使徒」について読み上げ、素晴らしい表現に遠峰ご満悦です。期限は3週間後とし、各々の感じた使徒を持参する事となり別れ、ワイン事業部で繙くと長介「ピノ・ネロ」だと自信げですがちょっとズレてます
河原毛の言葉から「陰性」のピノ・ノワールと閃き、美島はブルゴーニュ地方の可能性高いとします。絞れたようでブルゴーニュの村は幾多もあり、みやび博識です。美島がコート・ド・ニュイの6大産地に絞り試飲させて貰いますが、3種は陽性で外し絞れたようで3週間では時間との勝負です
雫は酔い醒ましに出掛けると香りから画廊の個展に行き着き、オヤジのイメージそのものの絵を見つけ作家の女性は私の記憶にある一本のワインの心象風景だとし、そのワインを問うと彼女は記憶喪失なので分からないと答える所でこの巻は終わります
まとめ
長介との伊・仏ワイン対決決着です。雫が選んだ3種は長介のものと拮抗し良い勝負でしたが、勝敗を分けたのはワインの活かし方でした。マキとの件でワインは値段が全てではない事も判明し奥深いワインの世界は正に沼のようですね!
改めて「第一の使徒」探しとなりますが、豊多香の残した詩的な表現に毎回苦しめられる事になります。何より経験値の差は致命的で雫ピンチですが人脈と運、そしてサラブレットとして育てられた環境と嗅覚を頼りに一点突破です
ブルゴーニュに絞った中酔い醒ましに出掛けた雫、画廊で豊多香の表現ドンピシャの絵を見つけ、作者にそのワインを問うと記憶喪失の為分からないと急展開です!雫はイメージ通りのワインを探し出す事が出来るのでしょうか?以降このパターンが定着します、5巻に期待しましょう!
おまけ
奥深いワインの世界、庶民には高嶺の花で、ワインバーなんて敷居が高くて行けない…なんて方も多いと思われます。私もワインバーに近しい知り合い居ますが赴くとなると何かと勇気がいる訳で…そんな方向けにワインイベントという所から入口見出してみました

WINE VIN VINOという野外イベントで、地域に根差した出店と、野外で飲むワイン格別でした。これきっかけでワインバーやレストランに赴くのもアリだなあと感じます。今回は別店舗で計3杯飲むとくじが引けるスタンプラリー等の趣向も凝らされていました


仲の良い友・恋人と飲みに行く習慣がある方はワインバーの他にこういったイベントも地域毎に開催されてますので、是非ご参加下さい!後述しますが神の雫アニメ化も決まり、ワインブームに期待しましょう



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