前回までのあらすじ
妻が戻ると古森は反応があり目を覚ましたように涙し妻驚愕です!香織はスッキリし雫達をランチに誘います。職場にセーラがおり、雫を呼び出し「シャトー・マルゴー」を飲みながら使徒について飲んでないけど確信は持ってると意味深で雫は敢えて飲まないで臨む気です
セーラからその事を聞いた遠峰は雫の出方から自身も敢えて選んだ使徒を飲まずに臨むと敵愾心剥き出しで、マキに明後日の勝負までこのワインは取っておき、勝利した時祝杯を上げると強気です…
「第一の使徒」対決決着
境遇に抗い敢えてビール会社に就職した雫、つまらない意地張っちゃって…と当時一緒に飲めなかった事を悔いながら豊多香を想います。それは「シャトー・タルボ」で同時期にセーラが遠峰と乾杯したのもヴィンテージ違いのそれです。お互い勝利を誓います
ついに「第一の使徒」対決、霧生が口上を読み上げ、ロベールは両者正解or不正解は引き分けとなるとし遠峰はキャリアの違いを主張、「天・地・人」だと語る雫に言うようになったと被った場合その根拠まで勝ち負けの判定基準として考慮頂くとロベールに持ち掛けます
ロベールは次回からとし、今回は分かり易い形で決着すると強気です。先攻遠峰で完璧で一分のスキもない評論家はテイスティングしながらミュジニー’99年に違和感を感じ雫のブラインドを明かすとヴィンテージ違いの’01年です。霧生は正解は’01年とし雫の勝ちです!
敗北を認められない遠峰に雫は完璧なワインの素晴らしさは否定しないけどそんなのばっかじゃ面白くないだろ?とし、欠点を敢えて受け入れ、逆に「天・地・人」をかかかげる「使徒」として遠峰のそれは完璧過ぎたのです。遠峰は負けを認め去り、本気にさせてしまったようです
みやび初恋の人=高杉の変貌
長介は抜け殻のようになり、好きだったワインスクールの仏人教師に執拗でその馴れ初めをモノポールで語ります。ノエラの助手をする事になった長介は’99年に求婚するつもりも仏に長く滞在していた彼氏が日本に帰って来て長介の燃える太陽の様な3年間の恋は終わります
彼女の結婚式に「パラッツィ」を持参した長介、見事カッコよく玉砕しヤケ酒で仏ワインです。サービスカットでちょっと太ったみやび(笑)健也から電話で順也からも同時に同窓会の報せで正に双子です。みやびは凄いお金持ちになっちゃったコがいると遠い目で惚け、雫鈍感です
河原毛が大口の注文が入りそうだとその相手は例の彼なのです!部長になった高杉はエグゼクティブスーパーマーケットのワインの輸入納品だけお願いしたいと優雅で、ブランド志向に変わってしまってます。5大シャトーとDRC以外興味なく、みやびは反発し私達の選んだワインと飲み比べて頂きたいと強気です
高杉はもし5大シャトーに程遠い場合みやびを引き抜くとし、河原毛はその条件を飲み期限は3日後と決まります。みやびは初恋の人の変貌ぶりが哀しく、新しくなったISHIKAWAに赴き相談、5大シャトーを長介大人買いです(笑)
敢えてライバルに頼る雫
一気飲みで「オー・ブリオン」に東洋の寺院を感じ、「ムートン」から「ラトゥール」にオーケストラの厚みを想起、「ラフィット」に森の先の白亜の城を感じ言葉もありません。最後は「マルゴー」でクレオパトラのエレガンスさに圧倒されます
石川のオヤジは5大シャトーの「天・地・人」を語りブラインドで古酒は古城を想起させそれは終わっているようで「ラフィット」の’84年です。枯れたワインの中にテロワールも感じる雫鋭く、5大シャトーについて知識も経験も持ち合わせてる奴がいるとそれは何と遠峰です!
敢えてライバルに相談し、遠峰は「マルゴー」’70年と’78年の2本の飲み比べの謎かけに答えられたら’’凡作’’の5大シャトーを全て提供すると豪語、雫は王家の谷から王の間、そして「女王の死」を想起します。’70年に生きた人の気配がない事から「人の知恵と力」に欠けたワインだと看破します
「天・地・人」を最大限生かしシャトーを蘇らせた’78年に遠峰は約束通り’’凡作’’を提供する事にし、小林にリストを渡し立ち聞きしていた彼女にライバルとして彼には感謝しなくてはいけない、私の足りない部分をわざわざ教えに来てくれた、「第二の使徒」の勝利100%揺るぎないと自信げな所でこの巻は終わります
まとめ
本筋の「第一の使徒」対決決着です。経験も知識も豊富な遠峰満を持して先攻でしたが、彼の完璧過ぎるそれは逆に欠けた所のあるヴィンテージ違いとの差異色濃く、何と雫が勝ってしまいます。初戦という事もありラッキーな部分もありましたが、まずは先勝です
今回肝となるのはその表現力も勝敗を左右するが次回からとしたロベールの考えで、あくまでラッキーだった雫と経験豊富な遠峰有利は変わりません。一先ず決着を見て今度は長介とみやびの恋が語られます。特にみやびの初恋は変わってしまった高杉との再会で風雲急です
金持ちになりブランド志向が強くなった高杉を翻意させたいみやび、代償として唸らせられなかったら引き抜かれる事となりワイン事業部絶対に負けられません。ここで雫は5大シャトーを分析、’’凡作’’について敢えてライバル=遠峰の力を借りる事とします
流石経験豊富だけに使徒対決以外は頼りになる遠峰、ところが却って遠峰の「第二の使徒」勝利を確信させるものとなってしまいます…使徒対決の他にサイドストーリーも豊富な神の雫、7巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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