前回までのあらすじ
後日ワイン事業部で長介が「カザマッタ」を用意も雫抜け殻状態で無理矢理飲ませ、ここで木戸竜介が新規配属となりワイントラウマで飲めない体質です。河原毛は木戸を一端に育てたいと考えており、雫が飲む気もない新人君を飲む気にさせるワインについて閃きます…
地下のカーヴは膨大な豊多香のコレクションの山
自身の経験から小さい頃過ごした長野の別荘にヒントを見出した雫、みやびと向かい村越は元気です。コレクションを見せて欲しいと頼むと遺言で所有者が決まるまで誰もカーヴに入れるなと申し付かっており体よく断られます。素晴らしいデキャンタを見せる雫に村越は豊多香は「渇望」を教えたかったのでは?と答えます
「オー・カルル」に南国のカカオを想起する雫、酔ったフリをして村越は鍵の在り処を暗に示し、地下のカーヴは膨大な豊多香のコレクションの山です!銘酒ばかりでテイスティングコメントも残っており、雫は想いが強くなり過ぎて親父の想いを置き去りにしてきたと反省します
命懸けの遠峰の姿に負けられないと奮い立つ雫、村越は起きており一緒に昔語りからワインを開け雫が幼少期どうしても飲みたかったのはDRC「エシェゾー」で今飲んだのは全然違く、ここから木戸自身がワインを飲む気にさせられると息巻きます
別れ際雫がカーヴに忍び込んだのは3回目だと言う村越、実際は1回だけです。ワイン本で頭でっかちな木戸に一年で異動になったのは追い出されたからだと雫手厳しく、みやびに最低限のワインの扱い方の手ほどきを…と例の高杉の高級スーパー開店日に店頭テイスティングを木戸にやらせる気です
木戸は栓を開けデキャンタすると苺畑を想起し匂いに惹かれますが相変わらずワインはダメだとテイスティングしません
川俣の娘の縁談話
セレブマダムが群がり特級畑を開店記念で特別試飲し賑わいます。限定50本とみやび卒がなく木戸我慢しきれず飲み初ワイン体験は言葉になりません。初めて自ら表現もし、モノポールで新人歓迎会です!秋絵もおりDRC「エシェゾー」とは若干異なる「ジラルタン」と気付く雫に加え木戸も鋭敏です
ワイン事業部にセラーが届き木戸の経費払い癖酷いですが(笑)長介を操縦と世渡り上手です。川俣に娘から電話で結婚相手は仏人で彼氏ともかく父親が堅物で揉めており、雫はワインで懐柔を謀ります。会食で良いワインを出すも父親は自国第一主義のようにお堅く会食は破談となります
ジャンは父と縁を切って千香と…と逸りますが自身と重ねた雫は父が仏料理のシェフである事から価値観を変えられるワインを探し出すと強気でジャンは雫の可能性に懸けます。みやびにクイズを出す長介、産地について雫は一発でカリフォルニアと言い当てバケモンです
「気球の旅」を想起し異国同士のコラボとしてジャンにも飲ませますが、仏にこだわる父は実は日本人の血が入っており純血でない事から歪んだコンプレックスを抱いています。雫は逆にだからあんなに日本語が上手で日本のシェフとして仏料理を作っている、自身に任せて欲しいと自信げです
面倒見の良かった長崎の死
「天・地・人」をイメージする雫、これはジャンの日本料理屋でもコースとして取り入れられ、それぞれ「天」・「地」・「人」を注文、それぞれ素晴らしい料理で堪能します。欧米のVIPがそのエチケットを仏で見たと言うので雫は探していた、父親を説得出来るワインかもしれないと喜びます
雫は父親の厨房に赴きあなたの中にある日本人の血を揺り動かしに来ましたと白ワイン持参しますが考えを変える気はないと返され、雫はワインと二人を信じようと後にします。父親は仏料理は’’まがいもの’’だと酷評された過去を明かし、千香は雫の選んだワインを飲んで欲しいと切実です
気持ちが変わらなければキッパリ諦めると言うので父親が飲むとアーモンドから絵画を想起、ゴッホの「花咲くアーモンドの小枝」を見て古き良き日本の美徳そのものだと感じ、造り手は仲田晃司です。岡山の松山城をイメージしたものでカップルの情熱が頑なな思い込みを解きほぐし和解です
営業部で長崎が38歳で亡くなり世話になった雫は弔問に行き面倒見の良かった彼を想います。長崎の兄に呼び出されロッカーにワインが一本だけ残っていた為雫が譲り受けそれは「プピーユ」’99年です。モノポールで開けニューオーリンズのジャズを想起し彼を想いじっくり飲むのでした
ローランが来日し遠峰はワイン・アドバイザーの見習いとして手元に置き、懐疑的な小林ですがローランの才覚に疑いはなく雫との勝負の秘蔵っ子です。霧生から呼び出しで「第三の使徒」勝負となり遠峰は新しいアシスタントとしてローランを連れ霧生が口上を読み上げる所でこの巻は終わります
まとめ
今巻も様々なトピックスが全てワイン絡みで描かれます。まず木戸のワイン克服から始まり、川俣の娘の縁談話、長崎の死、そしてローランの来日とそれぞれ味わい豊かに彩ります。木戸はワイン好きとなり、ワイン事業部期待の新人としてこれから活躍してくれそうです
豊多香の残した膨大なコレクションも明らかになり、この莫大な遺産は流石に雫でも見過ごす訳にはいきません。遠峰との勝負は親の七光りは避けたいものの、みすみすこの遺産を手放す訳にもいかず、使徒探しは過熱していきます
川俣の娘や長崎の死等も全てワインに絡めており、特に面倒見の良かった長崎を想う雫にワインの奥深さを感じます。あのローランが来日し遠峰のアシスタントに納まるのは意外でしたが、彼女の秘められた才覚は本物です…マキとの対立が目に見える中、遠峰の意図とは何なのでしょうか?10巻に続きます…
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