前回までのあらすじ
中原のレストラン事業部のアンテナショップで開店日に出す目玉ワインの6本を各3本ずつセレクトし直して勝負と決まり、河原毛乗り気です。場所は港区青山で開店は2週間後、中原も納得し雫を呼び出し彼を買っているのです。魂は売らなかっただろうなと長介、雫はワインを出世の道具だと思っていると感じます
腹を括った河原毛は二人と海外出張を提案、行き先は仏・ボルドー右岸です…
仏で3本のワイン探し
河原毛は食品輸入部門時代訪れており彼なりに努力しています。本木と再会し鳩料理を堪能、シャトー訪問で「ペトリュス」にみやび興奮です!「ル・パン」から「オーゾンヌ」の畑へ、ここで本木が失態を犯し恩返しとして3人で挽回する事になります
明日の結婚式で使うワインを料理から判断、ところがいい物は値段も張りなかなか決まりません。雫はコート・ド・ブライを訪れそこのワインにイメージピッタリのものを感じ値段的にもOKで白ワインクリアです。サンテミリオンの街を散策し絵になるそこでマカロンにカヌレと堪能します
翌日訪れたシャトーは綺麗で豪華、値段的に相応しいものを用意されイメージもピッタリ、これであと1本です。ギリギリまで粘った雫は畑の香りから森を感じそこにもシャトーがあります!
特別ゲストは遠峰
14代目・400年と歴史あるシャトーでそこのワインに雫は意表を突かれます。例の結婚式で次々に用意したワインが開けられ最後の1本もメイン料理に合わせ雫気張ります。帰国後選んだ3本を中原と勝負となり両事業部の代表2名が料理に合わせサーヴし値段・相性・味わいの3点でアンケートを取り優劣を決します
レストラン事業部・ワイン事業部と決まり特別ゲストは何と遠峰です!客90名1人1ポイントに加え遠峰だけ10ポイントとし、合計点数の高かった方が勝ちです。時任は元プロのソムリエだけに卒がなく雫ライバル視、遠峰には小細工効かず両方ブラインドで神懸かったテイスティングは誤魔化し効きません
白ワインはワイン事業部が1ポイント高く、次の赤は逆に1ポイント差でレストラン事業部ですが遠峰の判定はまだなので逆転もあり得ます。メインと赤ワインで勝負、遠峰はブラインドだったのでどちらのものか当てて見せる芸当です。白ワインはワイン事業部を選びます
2本目は当然中原の赤ワインを選択、これでイーブンです。最後の集計は同ポイントで遠峰次第となり、遠峰の見事な表現に雫も勝負度外視で彼の表現を知りたいと逸り、次は河原毛のワインです
ワインの佳作小話3選
大地を感じた遠峰、雫も続くと年代記を想起、パリの結婚式を思わせます。遠峰は総評で中原にはひとつの筋の通ったドラマにはなっていなかったと河原毛のボルドー右岸でまとめた手腕を評価、敢えて勝敗は口にせず答えはワインの中にあると退室、二人に飲ませます
中原は飲んでシャトーの説明に驚愕し、中原の物も素晴らしいものの素直に負けを認めます。敵対したかに見えた二人は仲直りし一緒に飲みに行きましょうとワインが作った関係修復です。これで河原毛部長残留となり祝杯を挙げ、木戸は同期の集まりで汐見のシケた顔が気になります
①汐見は水泳選手で引退を考えており、海女さんの祖母達と広い海で泳いでいた過去があります。モノポールで「シャブリ」をデキャンタする雫、料理とのマリアージュに人魚姫を想起します。汐見は明日海に帰ると唐突でそれはOWS、汐見復活で優勝です
②嫉妬したみやびも雫もみっともなく、いつも二人が一緒の事に本人達は無自覚でした。一昨日の渋々マッチョワインも三日三晩置いて改めて飲む事で印象は変わり、雪解けの大地を想起し二人仲直りです
③今度は雫のクラス会で狭川は証券会社勤務で仕事漬け、飲み会どころではありません。そんな彼を見かねた雫はロベールの所へ連れて行き木箱を掘り当てそのワインに中坊ン時に遊んだ放課後の校庭を想起、時には時間を忘れて飲み明かそうと諭し狭川スマホの電源落とす所でこの巻は終わります
まとめ
河原毛部長のワイン事業部存続を賭けた勝負は何とあの遠峰特別ゲストで揉めますが、彼の真贋は確かでどちらが贔屓目されるような事はなくなります。今回中原も時任の力を借りて素晴らしいワインを用意しますが、河原毛も仏出張から成果を出し遠峰の答えなくても中原負けを認めます
神の雫の秀逸な所はこの後の小話3選でもあったように、人の心を動かす力があるワインを絶妙に描いた点でしょう。汐見を奮起させ二人の関係を修復させ、狭川の心をほぐす…全てワインの力で成し得た事で、アルコールの中でもワインの飛び抜けた相性の良さを感じさせます
河原毛残留で通常営業に戻ったワイン事業部、遠峰の才覚光り「第七の使徒」対決も目前と迫り、雫のワイン探訪の旅尽きる事ありません。人を幸せにする不思議な力を感じさせる奥深いワインの世界、22巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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