前回までのあらすじ
オリョールはお役御免でムッタはヒビトと地上チームに託して帰還となり皆心残りですが時間です。ソユーズ1回目の噴射は7時6分で宮田からの交信が途絶えマクシム達とヒビト今生の別れ、ヒビト迷わず噴射します。せりかは酷な使命=両親に伝え母不安も父は気丈に兄弟を信じて手を動かします
ソユーズがムッタに追い着くまで月を3周=今から5時間後の予定で宇宙服の酸素残量的にギリギリです。ムッタ途方に暮れる中、JAXA・NASAでは記者会見が荒れ報道と共に世間にも拡散、火の海です。古谷は福田と共にムッタに絶対帰って来いとメールします
悲観的な呟きも多い中、ヒビトを信じてムッタを救えるという意見も根強くWe are ”Space brothers”と全世界で念じられる中、無表情の月のアップが恐怖感を煽ります…
残された時間から死を想うムッタ
シャロンは憔悴しつつムッタの無事を見届けたいと気丈です。ムッタは気が狂いそうになりながらエディの言葉からまだ希望はあると2時間経過です。酸素残量から後4時間半の命と絶望感に浸り、自分自身でどうする事も出来ない状況からシャロンを想い死に方を考えてると謝ります
発作的にヘルメットを外したら…と色々良くない方向に想定し苦しむムッタ、ブライアンの死に際から閃き録音して音声を残す事にします。落ち着く為に喋ると少し平静を保てます。紫はムッタと交信出来る方法はないか思案しこっちからメッセージだけでも送る方法はないか?と案を出します
この状況で南波家に取材とマスコミ容赦ないです。会見で星加は冷静に今の状況を説明、ムッタの軌道にソユーズが入れると希望を示します。宮田はヒビトに3回目の噴射を指示しこの状況で仮眠を取るよう諭しますがヒビト悲壮感漂い酷です。中継ではムッタのインタビューが流れ安否が心配されます
ミリ単位のムッタを探す苦行
ムッタは喋る事で少し落ち着き絶景に圧倒され最悪の中では最高だよなと死期を案じます。時間は過ぎ後2時間の命となり恐怖でおかしくなりそうな中、ブギーから一方的に通信が入り指示に従い紫の録音メッセージを聴けます!”後方下から”ソユーズは上がって来るとし、ムッタがソユーズを見つけろと…
ヒビトは何とか仮眠を終え、4回目の噴射でランデヴーは「12時頃」を想定、テザーを延長し長い命綱を作り備えます。通信が途絶えたものの肝心の内容を聴けたムッタは身体の向きを後方に変えヒビトを待ちます。ゾーヤはここに来た”使命”を感じ南波兄弟を助ける為とフィギュアのポーズを決め願掛けです
ヒビトは”ペリスコープ”の座標にムッタが見える事を願い必死です。ムッタかと思ったら塵で焦るヒビト、まだ20分あるももう見えていいはずです。古谷もせりかと合流して見守ります。未だ見えずヒビトは角度を変え探りますがどこにもムッタは居ません…20分が過ぎムッタ諦め掛けます
最も接近出来る”2分間”に賭ける
兄弟の過去回想から”地球の出”でソユーズと交信可能となり宮田にヒビトはまだ発見出来てないと悲壮です。ムッタはこれが最期だと皆に謝り逆にお陰で飛行士になれたと感謝を告げます。ヒビトはダメ元で”後方”を確認し、ムッタは最期に”地球の出”を見ると何とソユーズを発見します!
ムッタは吾妻に語った死ぬ覚悟について最後まで生きたいと思うと発煙筒を焚き通信はまだ出来ませんがチカチカ点滅させます。ついにヒビトムッタを確認し座標指示、噴射は宮田達に任せてEVA準備です。若多はゾーヤに使える時間”45分”内で最も相対速度を下げる噴射を計画させます
ゾーヤは新規の噴射プランを立て最善策と判断、ムッタから見てもソユーズが上がって来ます。順調に距離を縮める中ムッタ意識が朦朧としてきます。ついに通信が可能となり酸素残量を伝えハッチから”救助ネット”を押し出すので掴まる様指示、”降下噴射”で最も接近出来るのは”2分間”です
いよいよ時間となり絶対掴めよとヒビトがネットを放ち、朦朧とする意識の中ムッタがネットを掴む所でこの巻は終わります
まとめ
様々な困難を描いて来た宇宙兄弟最終盤に来てこの生き地獄の酷な状況は全読者ハラハラし固唾を飲んで見守った事でしょう。人が死を覚悟した時どんな事を感じるのか克明に描かれ、非常にリアリティーがあり切迫感半端ないです。自身のミスから兄をこの状況に追いやったヒビトの憔悴が痛々しいです
この極限状態の中各々最善を尽くしミリ単位のムッタを視認出来たヒビト、ムッタの死ぬ覚悟がない=最期まであがく事が功を奏しソユーズ急接近です。エディの授けたネットを厳重に縛り付け今度こそミスない様ムッタが掴んでくれれば…という超重要局面です
物語はハッピーエンドがいい…ここまで丁寧に描かれて来た宇宙兄弟だけに、ムッタが今巻ラストでネットを掴めた事は全読者安堵した事でしょう…ところがムッタ意識朦朧という事もあり予断を許しません。大団円を迎えるべくこの兄弟の物語を温かく見守りたいですね!次巻最終巻です!46巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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