「ザ・ファブル」 9巻のあらすじ
明とクロは充実した山籠もりを終え、明は自分で買ったサバイバルナイフをクロにプレゼントし、クロはそれに感動しました
そして太平市に新たな悪人が登場します
その名は宇津帆(うつぼ)…
市の環境を子供に過保護にし、過保護に育てられた青年とその親から搾取します
既に15年も前から策略は行われ、今回収穫される「ニワトリ」は明の同僚の貝沼です
名シーンベスト3!
3位 明がミサキのファッションをほめるシーン
「ブラジルサンゴヘビと同じカラーリングだな──」
山から下りた明を待っていたのはイライラしているミサキです
彼女は明に裸を見られたことが発覚し、そしてそんなことがあったのに平然としている明に思うことがありました
そんな彼女の様子に苦慮しているのが社長で、明にミサキと何かあったのか聞き、何も思い当たらないと言う明に美容院に行くと言ったミサキをほめるよう言います
明は髪を切ったミサキに対し、上下の服と髪の色がブラジルサンゴヘビと同じカラーリングだと言いミサキを絶句させました
明のずれっぷりが面白く、そんな彼に翻弄されるミサキが可愛い名シーンです
2位 明がクロに仕事道具のことを問われ答えるシーン
「スペシャルはこの身ひとつ──
になるといいな」
山の朝、クロは川で顔を洗い昨夜の熊との死闘を思い出します
明はテントで熊の気をそらし、マムシの毒を塗ったナイフを刺して追い払いました
そして明の言葉から知恵と工夫を出すこと、山と街のことを思います
クロは明に殺し屋の仕事道具はそこらにあるものか尋ねると、明は銃以外はそこらで売っているものや自分で作ると答えました
ターゲットが本気でもがくと想定外の連続になるからだそうです
そして明は特別なのは自分自身だけになるのが理想という意味のことを言い、クロは感動したような顔になりました
明の哲学が何とも格好良い名シーンです
1位 宇津帆が夜の山の中で過保護な子供について語るシーン
「傷つく事…
思い通りにいかない事…
そういうのに免疫のない──
そういう子供をもっと増やそうじゃないかァ──
俺達──
悪のために──」
婦人会の女性に太平市の公園をどんどんケガをしないように遊具を安全なものにかえたり、池に柵をとりつけるようにすると語る小奇麗な男、宇津帆
彼は子供は国の宝だからあらゆる危険なものから遠ざけると語ります
太平興信所の所長である彼に新入りの井崎はまともな仕事だと驚いた様子で言いますが、宇津帆はうちはブラックだと断言しました
その理由は夜の山の中で明かされます
宇津帆に井崎がついていくと、そこにはユンボと穴、そして縛られたおしゃれな青年がいました
彼は甘やかされて育った結果、当然困った子になり、それをネタに宇津帆は彼の両親から一千万円ほど出させました
そして彼は東南アジアに自分探しに行くことという設定の元、穴に埋められて始末されます
彼は過保護に育てられ何もできない子が増えると自分たち悪人のためになるとユンボが穴を埋め地面を固める様子を背景に言いました
単なる暴力的な人間ではない、じっくり長時間かけて事を為すタイプの厄介な敵の本性が見れる名シーンです
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