「タイムパラドクスゴーストライター」 2巻のあらすじ
未来から哲平のメッセージが届きます
伊月の死の源流を止めるには哲平は「ホワイトナイト」で伊月の新作「ANIMA」に勝たなくてはいけない…
哲平は彼女の死を止めるため、ホワイトナイトの続きを描きますが伊月には及びません
その結果、彼女は死に至ることになります
嘆く哲平ですが、タイムマシンは彼を時空の狭間、ないしは物語の空白のページに連れ込み、彼に選択を迫るのでした…
名シーンベスト3!
3位 哲平がヒューチャーくんに自分を信じるように言うシーン
「信じてくれ
お前が一度俺を信じて選んでくれたように…
もう一度俺を信じて試してくれ」
未来からのメッセージを受け取った哲平は伊月を救うために彼女とジャンプの人気1位を争いますが勝てません
結果、伊月は過労死をしてしまいます
なぜこの未来を教えてくれなかったのかとタイムマシンを責めると、彼は不思議な時空に連れて行かれ、そこで未来ロボットヒューチャーくんに宿った何者かと対話することになります
その何者かはあらゆる手段で伊月を救おうとしたができず、根本が通じていた哲平を使い伊月の夢を潰して彼女を生かすことにしました
しかしそれに失敗し、電池残量もわずかとなった何者かは哲平に伊月が死んだ世界で生きて行くか、伊月と出会わない運命を生きていくかを選択させます
哲平はある案を伝え、何者かは不可能ではないとしつつも哲平の心が壊れるのが先だと伝えますが、哲平は自分を信じるように言いました
挫折した主人公が再び課題に立ち向かうことにした名シーンです
2位 伊月が哲平に感想を伝えに来るシーン
「佐々木先生…!
なんですか…?
アレは…一体…
なんなんですか…!!
あの漫画は…!!」
停止した時間の中、哲平はひたすらに漫画を描きます
全ては伊月の「全人類が楽しめる漫画を描く」という夢を潰すため…
一度完璧な漫画が描けたと思った哲平ですが、思い直してあらゆる物語を読んで練り直します
そして描く内に今までなかった、人に伝えたかったこと、伊月に伝えたいことを悟り、それを漫画に込めました
そして誰にも会わず作業を続ける伊月に彼女の作品を超えるネームができたとバッグに入れた作品を部屋の前に置きます
それを読んだ彼女は部屋を出て哲平に感想を伝えに走るのでした
あれこそ「全人類が楽しめる漫画」だと…
ついに主人公がヒロインの心を救った名シーンです
1位 哲平と菊瀬が和解するシーン
「でもその後の3つは全部君にしか描けないね
だから面白かったよ」
哲平が伊月を救ってから10年、伊月は結婚生活と仕事、両方で充実していますが、対して哲平は独身で奇想天外な漫画ばかり描いて打ち切りの連続です
人気絶頂でホワイトナイトを完結させた彼は誰も描いたことのない漫画を描こうとしているのでした
そんな彼は集英社のトイレで初代編集者の菊瀬と再会します
菊瀬はかつて哲平を絶望させるほど彼の作品をぼろかすにたたいた人物で、3回連続で打ち切られた気分はどうかと聞いてきました
哲平は冷たい目で相変わらずデリカシーがないと応じますが、菊瀬はホワイトナイトは誰でも描けるがその後の3作は哲平にしか描けなくて面白かったと語ります
さらにはやく次を連載するように言いながら去り、哲平は彼に礼を言うのでした
なんだか寂しい生活を続けている哲平に切なさを感じていたのですが、そんな中で心が温まるような名シーンでした
おわりに
全2巻で打ち切り…絵はきれいだし面白いポイントは色々あったので惜しいと思います
やっぱり主人公が1人で自問自答しているところがほとんどだったのがいけませんね
ドラえもん、デスノートのリュークなどのような相棒的な存在がいたらなと思います
あとヒロインが主人公以外と結婚するのは良いのですが、せめて主人公も結婚して幸せになっていて欲しかったところです
1人漫画を描き続けるアラフォーになって終わりだなんて読んでいて身をつまされるというか…(笑)
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