「いぬやしき」7巻のスピード感溢れる展開とSF論~罪を重ねる獅子神…圧倒的臨場感・スピード感で迫りくる恐怖!麻里を救い出せるのか!?~

前回までのあらすじ

「今から100人殺します、この国に宣戦布告します」と宣言した獅子神は、カメラ越しに発砲し、スマホを持った人が撃たれ始めます…

更に罪を重ねる獅子神

新宿では大混乱の中銃撃が繰り返されます。どこから撃っているのか分からず、テレビでは屋内に逃げて下さいと指示があります

テレビの生番組に獅子神から電話が掛かってきます。電話応対した司会者が射殺されてしまいます!安堂はスマホから射撃していると見抜き、犬屋敷の力でスマホに緊急警報を出します

獅子神は気づきます。スマホを捨てても無駄だからと、大型ビジョンから発砲してきます!30分で100人殺し、試験運転は終了、明日から一日1000人殺すと言い残し、獅子神からの電波ジャックは終わります

安堂が敵に回ったことを獅子神は悟ります

犬屋敷家では明日学校がやるという電話が掛かって来ます。ニュースでは獅子神に対抗する神にあたる存在がいると報道されています。麻里犬屋敷がその人物だと見抜いています

飛行機墜落の恐怖…犬屋敷の踏ん張り

獅子神はとある屋上でしおんとのやり取りを思い出しています

しおん獅子神から送られてきたお金は使っていなく、もう人を殺すのを止めて欲しいと言いいますが、獅子神は俺がいる限り追って来るんだよ…日本自体消すしかないと言って聞きません

麻里は放課後友達と映画を観に行きます。その後都庁の展望台に向かいます

性格の良さそうな美女が飛行機に乗っています。隣の赤ちゃんがぐずっていると、スマホの動画を見せて泣き止ませます

獅子神は飛行機を堕とします!東京の上空から何台もの飛行機が墜落してきます!犬屋敷は上空からこの大惨事を目の当たりにします。先程の美女の乗っている飛行機も墜落しようとしています

物凄い臨場感です!墜落しようとする飛行機に犬屋敷が飛びつき、安堂の指示の元羽田に降ろそうとします

飛行機の右翼が破壊された中、安堂との交信が乱れ、飛行機は墜落するか…?に見えましたが、なんと何台もの飛行機が浜辺に無事着陸します!犬屋敷の力です

麻里を救い出せるか?!

犬屋敷麻里から電話が掛かって来ます。都庁展望室の下に飛行機が落ちて火事で出られないというのです!犬屋敷は助けに行こうとしますが、獅子神に見つかってしまいます

獅子神は発砲しますが、犬屋敷には効きません。獅子神は自分と同じだと悟ります。犬屋敷はあの時公園で一緒にいたと話します

なぜ邪魔をするのか獅子神が問います。犬屋敷は「僕は…人の命を救ったときだけ自分が人間だと実感できるんだ」と言います。獅子神は「俺が悪役で…じじいが…ヒーローか…」と涙します

犬屋敷は娘を助けに行かせてと懇願します。獅子神犬屋敷を無茶苦茶に殴ってきます。麻里犬屋敷に必死に電話で助けを求めているところでこの巻は終わります

まとめ

この巻は非常にスピード感があり、解説文こそ少なくなってしまいましたが、圧巻の臨場感の内容です。奥浩哉先生の作品はこういったスピード感のある早い展開が見ものの作品が多く、ガンガン読み飛ばしていけるため、文字が苦手な方、美麗な絵をどんどん読み進めたい方にはおススメします

獅子神の凶行に歯止めは立たず、今度は電波ジャックして予告をし、スマホの画面越しに発砲を繰り返します

もし実際こんな場面に遭遇したら…パニックどころの話ではありませんね!安堂が気転を効かせて種を明かし、一時収束しますが、今度は大型ビジョン越しに乱射してきます

一日100人とか1000人とか、最早荒唐無稽な話で、大量殺戮を繰り返す獅子神は、憑りつかれたような状態です

警察に追われ、母を自殺に追い込まれたとはいえ、自分が撒いた種、それを報復として無関係な人まで殺していくのは絶対に許されることではありません

犬屋敷の存在が余計に獅子神の立場を悪くさせます。対照的な二人が相まみえて、獅子神が「俺が悪役で…じじいが…ヒーローか…」と呟く様は、普通若いイケメンがヒーロー役が多い中、全く逆の立場となっているのがこの作品の最大の特徴と言っていいでしょう

麻里からのヘルプが来ている中、獅子神が攻撃してきています。犬屋敷はどう対処するのでしょうか?そして、麻里は助かるのでしょうか?続巻で答え合わせしましょう!!

おまけ

いぬやしきアニメ化の他に、実写映画化もされています。犬屋敷役が木梨憲武獅子神役が佐藤健で、その圧倒的スピード感・臨場感を実写映画の枠を超えたスケールで繰り広げられ、非常に爽快感のある作品になっています。まだ観たことのない方は是非観てみて下さい

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