はじめに
デスノートの原作:大場つぐみ・漫画:小畑健の最強コンビが次に世に送り出した作品が所謂「マンガ家マンガ」のバクマン。です。ジャンプ作品だけにヒットしアニメ・実写映画化もされた累計発行部数1500万部の人気作に、今回はスポットを当てていきます
サイコーとシュージン、マンガ家志望
真城最高はごく普通の14歳、成就するはずもない恋をし得意のマンガにします。学校にノートを忘れ取りに行くと高木秋人がおり亜豆美保のデッサンの事を知っており、両想いだとし一緒にマンガ家になってくれと持ち掛けます。最高は博打打ちだと一蹴、叔父がマンガ家だったので内情に詳しいのです
叔父は川口たろうで「超ヒーロー伝説」を描いた血筋から秋人は乗り気ですが最高は冷めており、秋人の熱意から最高は叔父との思い出を振り返り悶々としていると秋人から亜豆に告りに行こうと言われマドンナが居るような豪邸です。亜豆が出て来て秋人はマンガ家になると宣言、声優を目指している事も知っています
絵が最高なら絶対なれると亜豆の目がキラキラで、2人のアニメに声優で出ると約束、流れでプロポーズし一旦家に入りますが亜豆はOKで夢が叶うまで会わないと硬派です。最高はマンガ家になると決意します。翌日お互いをサイコー・シュージンと呼び合う事に決め、2人は保健室で落ち合い抜け出し夢を語らいます
血筋は争えない…叔父の夢を叶える!
シュージンの賢さから2人で組む事を決意したサイコー、母に相談し当然否定されますが父は了承し、祖父から叔父の部屋のカギを貰い仕事場を手に入れます。仕事場はそのまま保管されておりフィギュアやジャンプ等宝の山です。ネームを発見しシュージンも仕組みを理解、サイコーの1番好きなマンガは「あしたのジョー」です
人気マンガの共通点=刀を発見、シュージンの1番好きなマンガは「ドラゴンボール」です。18歳までにアニメ化を目標に燃える2人、叔父の遺品の多さからマンガ家の過酷さも知り改めて夢について命を懸ける気です。すると叔父の文通を見つけ、相手の春野美雪は亜豆そっくりでなんと母なのです!
真相を確かめる為に亜豆不在時に母と会い42歳なのに若いです。確かに2人は文通をしており清い交際でしたが待ちきれず結婚しちゃったのです。母は2人の決心を後押しし叔父の件は内緒にして貰い、早速夢に向けネームに挑戦です
集英社に「ふたつの地球」を持ち込み
テスト中に居眠りし時間外はマンガに没頭する2人、デッサンもレベル上がりますがまだまだです。1秒も無駄に出来ない中高校は谷草北でいいとし、亜豆とは別の高校で良いとあくまでロマンチスト、シュージンも北高だと成績良いのに学歴等関係ないと同調します
叔父のマンガ家三大条件はうぬぼれ・努力・運であくまで博打、するとジャンプの手塚賞準入選が15歳で衝撃を受けます。新妻エイジの作品でベタ褒めされており、刺激を受けた2人は編集に会いに行く事にします。目指すは集英社・ジャンプ掲載で、道すがら亜豆親子とすれ違い2人の周波数はピッタリです
シュージンは早速「Wアース ふたつの地球」の原案を描き上げ、サイコーは才能を感じこれを原稿に仕上げジャンプに持ち込む事にします。屋上で三吉に問い詰められ逆にシュージンが告り三吉は亜豆に真意を確かめると実は三吉以上に男の子大好きだと明かします
夏休みになり仕事場で寝泊まりし、睡眠時間だけは4時間とプロ並み、エイジに触発され8月下旬仕上げに入り合作「ふたつの地球」は完成し2008年8月29日2人は集英社に原稿を持ち込む所でこの巻は終わります
まとめ
ほぼ同時期のマンガ家マンガで個人的にお気に入りのRiNは単独でしたが、バクマン。の場合原作=シュージン・マンガ=サイコーの2人体勢という点が差別化されています。当時としてはまだあまり多くなかったですが、ここ最近は共作作品が多くなっており、それだけマンガ家の仕事が過酷で分業化が叫ばれる所以です
2人の場合サイコーの叔父がマンガ家という幸運から早速仕事場をゲットし環境面が整います。亜豆との清い交際がスタートし、お互いの夢=マンガ家と声優として成功しアニメ作品で共演するというロマンチックな展開ですが、18歳までにとなると障壁は多々あります
後述しますが若いに越したことはないとはいえ学生がジャンプに連載等無謀にも程があります。それを可能にするのがこの環境面と遺伝子、そしてシュージンの頭脳です。夢に向かって一点突破を図る様は少年誌らしく、掴みはOKといった所、2巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
おまけ
先述のRiNはBECKのハロルド作石先生のマンガ家マンガで、正確にはバクマン。連載終了後から月マガに連載された作品の為、内容的には別物ですがテーマとしては通じるものがあります。マンガ家を目指す人必見の内容となっていますので、BECKファンの方も含め是非ご覧下さい。BECKは本サイトに既にレビューされてますのでこちらも是非!
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