前回までのあらすじ
担当が港浦から服部に戻り「ナチュラル」と入れ替わります。編集長は服部に半年間25話の猶予を与えられエイジに競える作品にならなければ切る気です。顔合わせで徹底的に分析し負けてる表現力→想像力をレベルの高い会話で実にする3人、港浦は「ナチュラル」すぐ抜かれると危惧します
港浦のお陰で今があり服部は感謝し、2日後サイコーは原作文章だけでいい、その方が想像出来ると成長の証を見せ、服部は改めて相性の良さを感じます。一方打合せで港浦はセクハラだと言われ秋名は原作者としてトップになると気高いです…
「PCP」爆誕!好調‼
サイコーは文章から想像出来、ネームじゃなきゃダメだと決めつけていたと盲点です。正月返上で打倒エイジに燃え、服部にもやる気は伝わります。港浦に引き継ぎで始終エイジペース、2人は職場で年越しです。たった5日で1からやり直しても素晴らしい出来となります
タイトルと名前は宿題となり、20歳なので成人式、服部は主人公はもっと主人公らしくと注文を付けます。秋名は気張りエイジ納得の原作、サイコーは香耶の携帯からストラップと眼鏡をトレードマークにし良い主人公像となり、後は名前とタイトルです
アシ2人確保し森屋と白鳥を加え折原は先輩となります。早速テストしますが初心者の白鳥の出来が良く背景の下描きに決まります。漫画論について意見を交わし、サイコーは「マンガを読むと馬鹿になる」といった風潮があった中、文化として認められ才能に応じて描く作品は人それぞれでいいとします
真逆からヒントを得たシュージンは主要キャラの名前を道本真・徳長実とし、タイトルもPCPに決まります!1話目アンケ1位を目指し同号には福田のバイクレースものも掲載です。結果2位に150票以上の差をつけて1位と結果を出し福田も2位で「KIYOSHI」を畳み「レーサー」に切り替えです
2人の関係者切磋琢磨で「ジャンプ」盛況
シュージン・服部に負ける訳にはいかない秋名は凄み相乗効果で皆燃えます。アンケ結果を持ってサイコーは叔父の墓に行き1位だと誇り更に上を目指します。「ナチュラル」のアニメで沙也乃役の最終候補に亜豆が残り、ライバルですが亜豆のキャリアUPの意味でもサイコーは応援します
香耶は例の夢から他のアニメのヒロインやる事に懐疑的で、亜豆と話しサイコーにメールし「意地っ張りかな?」に「わからない」とやり取りしオーディションの日を迎えますが、亜豆は断りに来たと切り出しそこにサイコーが現れ気持ちは一緒、通じ合っています
珍しく頼もしいサイコー、谷草まで手を繋ぎ夢が叶ったらキスしよとあくまで純愛です。秋名は荒れ港浦も操縦が大変です。「PCP」3話目5位と好調もエイジは上を行き服部はこのままでは…と焦ります。静河はキャバに溺れ破滅的です。「正義の三肩」に「ロードレーサーGIRI」と関係者連載勝ち取り切磋琢磨です
4話目6位ですが例の縛りがある為服部は打ち明け打開策を考えます。秋名から電話で宣戦布告され今の「PCP」には負ける気がしないという点から大人気マンガとも比べ改善点を探します。静河の件から平丸は蒼樹とのお茶会セッティングされ逆に誓約書を書く羽目になります
エイジは秋名に「PCP」は話がリアルだから絵もリアルな方がいいが時にはアーティスティックにポップに…と持論を展開、才能あると言われ秋名も浮かれます。お茶会は散々も静河は最後のキャバに行き「True human」面白くすると吉田の差し金通りです
高順位でも25話までにエイジ越えを目指す
服部に絵が課題だと自分で欠点に気付き次のステップへ、サイコーは大学辞めます。絵で結果を出し順位が上がり、エイジも危機感を募らせます。秋名も現れ最近の動向からエイジにシフトチェンジかに見え、エイジは「ナチュラル」のアニメスタートに合わせ勝負をかけます
まるで通い妻のような秋名、関係深まる中エイジは「CROW」でセリフなしの絵だけでストーリーを展開、それでも票を上げる凄まじさを見せます。2人の恋路?に負けじと気張りますが、今度は「ナチュラル」に「CROW」コラボと共に作画エイジだから成せる技で卑怯ですがこれもプロの仕事です
巻頭カラーでも順位変わらず票差は開いています。服部は港浦の3位票が多いという話から逆に4位票も集計したら1番伸び率が高いのは「PCP」だと気付き、高浜の出方からシュージンは25話までに今から描ける6話で5話くらいのシリーズものを提案、インパクトのある解決編で勝負です
服部は編集を超えなくてはならない今がその時と2人を認め、自由に描かせます。カッコイイイラストに苦労し、シュージンは舞台となる母校を視察し、亜豆のサイコーへのメールからヒントを得て文字数や暗号、スプリンクラーのトリックを閃き服部も納得の展開で5話分のシナリオを急いで上げる所でこの巻は終わります
まとめ
今まで紆余曲折ありましたが、ついに柱となる作品=「PCP」が完成します!完全犯罪をテーマにしたリアル路線は2人の長所が色濃く出ており人気作となります。連載を続ける意味では全く問題ないのですが、編集長との25話までにエイジを越えなければ打切りという厳しい条件が実はあり服部も焦ります
マンガ内容が劇的に変わる所謂テコ入れというより作画のパワーアップだと自身で答えを出したサイコー、エイジとの超高度な駆け引き続きこうやって「ジャンプ」は作家の切磋琢磨からより良いものとなり不動の人気なのです。勿論それで潰れていく人もいる訳で匙加減・編集の気遣いも相当必要でしょう
25話までにひっくり返すとこちらも2人で協力して答えを出し、確実に実力は上がっています。天才肌のエイジに対し努力・熟考型の2人、「PCP」でエイジの牙城を崩す事が出来るか非常に気になります…12巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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