前回までのあらすじ
エイジの指示から吉田青山に赴き平丸蒼樹を連れて逃走、恋愛ドラマの主人公みたいです。平丸を追いかけて来た仲間に煽られなけなしの勇気で告白、なんとOKを貰えます!教習所にも通うサイコー、シュージンは邪道バトルを提案し6月15日連載表彰式で50回目を評され2人感激です
秋名は100回、エイジに至っては連載300回なので上には上が居ます。服部はトレジャーの最終候補にとんでもない作品が10話分まとめて送られて来たとし、2人以上のものでシュージンがやりたかったもの=邪道の心理バトルと閃きます…
鬼才=七峰の本性
10話まで読み、ジャンプ否定マンガで賛否別れ、他作品と比べても「シンジツの教室」はズバ抜けておりダントツ1番で、何と作者は「TRAP」の時FLをくれてた七峰透なのです!刺激を受け審査会でも高評価、小杉担当で編集長は連載ネーム描いていいレベルだと評し少年誌に合ったものを描かせる事になります
月例賞では賞はなくても評価を受け翌日七峰集英社を訪れ良く喋る明るい新人です。しかし翌日七峰は自身のブログに「シンジツの教室」全ページUPし絶賛、編集部は酷評されネットのトップニュースに取り上げられる程の騒ぎになります。一見七峰は悪気があってしたようには思えません
この事から2人は邪道の王道バトルを思いつきます。七峰は編集長に呼び出され、新たな作品も高評価、熱が冷めない内に本誌で読切と決まり亜城木を意識しています。早速職場に七峰が現れ好印象も小杉が去ると急にテンションが変わり本当の素顔が見え隠れします
七峰はネットで作品に意見して貰う50人の判定人を確保したと編集者を信用しておらず、このやり方でジャンプのトップになってみせると豪語します
変わってしまった七峰を亜城木が「PCP」で潰す
「シンジツの教室」もネットで才能を見つけた4人の意見を参考にし、作り方も本当に邪道です。あまりに傲慢なのでサイコーは過信し過ぎだと忠告し、香耶が来た所で退散、才能は認めつつあくまで冷静に邪道な王道バトルを突き詰めます。合併号の読切枠に七峰の「緊張とそれに伴う気体」をネット仲間と勝手に作ります
小杉の直しと全然違うものの面白く、新人が2週間で仕上げて来ます。ネットの力は絶大で、早速話題となり次の連載ネームの1話目も上げ天才?と10年に1人の逸材とまで言われますが、吉田は個性がないと酷評です。チャットで仲間から意見を貰い小杉にも種明かし、つまりオリジナルではなかったのです
新人の小杉は3年以内に結果出さないと異動という弱みがあり七峰のやり方を容認します。エイジは七峰を一定評価も作者の顔が見えないと核心を突いています。服部に2人は責任持って「PCP」で潰そうと画策します。会議で七峰連載決まり「ラブ太」終了と厳しい現実です
服部は小杉の様子や2人の言葉から七峰について不審がりますが小杉は真実を打ち明けられません。完全に主導権を握った七峰は小杉を顎で使います
早くもボロが出始めた七峰
服部に事情を話した2人、シュージンは七峰に’’新しいダメなやり方’’だ、「PCP」でおまえの作品を潰すと宣言、10週で打切りにしてやると強気です。50人いた仲間も所詮ネット繋がり、脱落者が出始め服部は小杉が間違っていないと七峰が才能はあるのは認めつつ激励します
蒼樹からのご指名で平丸アシとなり願ったり叶ったりです(笑)七峰は仕事場を借り2・3話目のネーム直しも詰め込み過ぎですが小杉はあくまで51人目の意見だと却下し勝手に進めます。シュージンが書き溜めた原作のプロポーズ大作戦を告白とし七峰の連載にぶつけます
勝負の2話目に秘密兵器を用意した七峰、スーパーアシは何と中井です!中井は実家に帰って荒れていましたが好条件から再上京したのです。平丸はあくまで1話目のみのヘルプで、2人きりになりお茶友達のようです(笑)中井は女子だと態度が激変し、七峰の秘密を知ってしまい流石に良心が痛みピザドカ食いです
「有意義~」は速報2位でネット仲間に1位と嘘を付き絵のクオリティ上げて来ます。2話目も2位で浮かれますが3話目9位と急落、「PCP」に票を奪われ順位逆転です。どんどんネット仲間去って行き4話目13位→15位と後がなくなり、同じ話で勝負を挑みますが2人はその挑発に乗らず七峰が焦る所でこの巻は終わります
まとめ
今巻ではマンガの作り方の新たな可能性について問われています。ネット仲間からの意見をまとめ物語を作る七峰は一見理想的な境地のようですが、やはりマンガは1作家の脳内で作られたものを編集含め二人三脚で良いものにしていくのが王道です
今回七峰は画期的な方法と吠えますが、所詮ネット仲間等あってないようなもの、早くもボロが出始めます。これは昨今の生成AI等の発達にも言えることですが、人力で作られる物にしか出せない良さがあり、ネットや生成AIでは限界がある事を暗に示してくれている先見の明があります
コロナ禍でリモートが流行りマンガもデジタル化が進み刻一刻と進化しています。もしかしたらこの記事も5年・10年先では古い考えとなっているかもしれませんが、マンガの面白さ・本質は作家の人間性で、人が作るからこそ素晴らしい作品が生まれるのです。七峰に引導を渡す事が出来るか見守りましょう!15巻に続きます…
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