前回までのあらすじ
亜城木夢叶として試練ですが2人はお互いの為にも負けません。3日寝ていないシュージンは今出来るベストの原案を作り何とか仕上がり速報11位とやや持ち直します。逆に「CROW」は1位間違いなし、ここで「PCP」の名で本当に銀行金庫侵入事件が起こってしまいます
香耶の言葉からヒントを得て’’PCPはそんな事しない’’と閃き2人同時に模倣犯を題材にする事を思い付きます。最高の出来となり、この回「PCP」は3位に順位を上げシュージン完全復活です…
永遠の命題=人気マンガだから続けるべきか自分の終わらせたい所で終わらせるか…
息ぴったりの2人、編集の懸念も吹っ飛ばしエイジと切磋琢磨です。エイジは「ナチュラル」の話が面白くないから低迷していると手厳しく、アニメも終わりピークが過ぎてます。中井のむさ苦しさから平丸は吉田に相談し、スーパーマンガ家になるとその気になります
「CROW」4週連続1位で亜城木エイジのお陰と礼ですがエイジなんのそのです。「GIRI」アニメ始まり3位と好調、「CROW」5週連続1位で2人は新作を検討します。福田はエイジが「ナチュラル」を終わらせようとしているのでは?と秋名含め福田組招集です
皆でエイジの元へ行くと10週連続1位で例の権限手に入ると本気で終わらせたいのは実は「CROW」だったのです!永遠の命題=人気マンガだから続けるべきか自分の終わらせたい所で終わらせるか…エイジは最高の形で終わらせる事しか今は考えられないと頑固です
福田組気張り抜いて「CROW」を終わらせないとしますがエイジは負ける気がしないと強気で勝負となります。最終回の原稿描く前に抜かれたら「CROW」は止めないと…事実上この先描く7週の勝負で編集部全員敵とエイジ逆に燃えています
福田組・編集共に「CROW」を終わらせない方向で一致し各々スキルアップ・テコ入れを始めます。平丸は蒼樹の好意から1位獲ると単純です(笑)新キャラ登場等様々な手を加えます
「CROW」独走で完璧な終わり方
肉薄するものの順位はほとんど変わらず、「PCP」も善戦しますがエイジの牙城を崩すのは難しいです。「正義の三肩」巻頭カラーも2位で続く「GIRI」も2位止まり、このままでは「CROW」終了です。「PCP」センターカラーの34号が最後のチャンス、カラー絵に何か仕掛けを施す算段です
シュージンのアイデアは不評でしたが、サイコー渾身のカラー扉絵を仕掛けΣからの挑戦状となっており凝っています。素晴らしい原稿が出来上がりトリックも良く考えられたもので自信作です。いよいよ本チャンの日、結果「PCP」「GIRI」同率2位で1位「CROW」は変わりません
予定通り「CROW」は3週後の巻頭カラーで終わる事になり、2人はライバル・仲間として’’おめでとう’’と言いたくなると憧れに近いものを感じます。ところがエイジは早くも次回作に取り掛かりこれも面白いのです!宇宙のゴキブリの長編等ストックも豊富、天才です
「ジャンプ」巻末に福田組からの労いの言葉が載りエイジも感激し、職場に現れ「ジャンプ」の1番じゃなく世に出たマンガで1番のマンガを作ると気高いです
ベテラン勢謎の躍動
好きなマンガと凄いマンガは違う…とサイコーは「はだしのゲン」を挙げます。秋名は限界を感じ小説家に戻るべきか逡巡します。世界を狙うエイジに差を見せつけられた秋名は自信喪失し家に引き籠り福田組心配し皆現れ息を吹き返します
港浦は新人持ち込みがおっさんで塩対応、改めておっさん服部を引き当て裏で誰かが操っています。2人は’’邪道な王道バトル’’を服部に相談し褒められ、服部例のおっさんから「ぱんちらファイト」という一見古臭いも邪道な王道バトルを感じ逸材だと50歳なので年齢は隠す事にします
実は瓶子は昔担当しておりその変貌ぶりに驚きます。読切掲載が決まりある人物に報、チョロいと強気です。サイコーは東の事を知っており、面白ければ歳は関係ないと「PCP」でトップ目指します。吉田は「僕通」がアニメ化したら蒼樹にプロポーズと煽り姉の恵理子にも中井を会わせると操縦します(笑)
新井は入れ知恵され戦力外通告後面白い読切を持って来て東といいベテラン勢何故か好調です。年齢分若手にチャンスを与えるべきも面白いので編集で揉めます。11月の読切3連弾が古株揃い踏みでこの急な方針転換に2人も驚く所でこの巻は終わります
まとめ
エイジが以前からちらつかせていた好きなマンガを終わらせる権利というのは、他の作家の作品ではなく自分の作品=「CROW」の事でした!こうやって様々なマンガのレビューを書いていると、明らかに引き延ばしや終わりを逸した残念に感じる作品も多い中、エイジはその辺良く分かっています
人気作は何かと継続路線を求められ、終わるに終われないのがマンガの常です。エイジはその風潮に一石を投じ作家が理想的な締め方で人気作を終わらせる本来の形を明示します。このマンガの畳み方、賛否両論あり何が正解かは本当に意見の分かれる所ですが、エイジの英断と次回作への意欲は凄まじいです
ここで不穏な動きとしてベテラン作家の躍進があります。東・新井等最早終わった感もあるベテラン作家が持ち込みで良作を連発、基本若手で勢い・伸びしろを買われての抜擢が多い「ジャンプ」の読切3連弾が古株揃い踏みで、裏である人物が暗躍しているのです…17巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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