前回までのあらすじ
夏休みになり仕事場で寝泊まりし、睡眠時間だけは4時間とプロ並み、エイジに触発され8月下旬仕上げに入り合作「ふたつの地球」は完成し2008年8月29日2人は集英社に原稿を持ち込みます…
担当の服部は当たり?!
シュージンには暗い家庭の過去があっての今なのです。ついに約束の時間、担当は服部で速攻で2度読まれ中学生という事もあり高評価です。服部の指摘は的確で、サイコーは服部を信用して良いかばかり考えています。服部は成功するマンガ家は2タイプいて天才型と計算しつくしてヒットを出すタイプがいるとします
計算で描く方がハードルは高く、2人に可能性を感じた服部は名刺にメアドまで添えてくれます。2人は当たりを引いたと手応えを感じ、2学期が始まり席替えでサイコーは亜豆の隣になり机越しの密かなコミュニケーションに浮かれます
エイジは間違いなく逸材で2人が割って入れるかが問題です。「ジャンプ」の編集部は3つの班に分かれており班同士競い合って良い雑誌にしていくというスタイルです。サイコーは「どうしても夢が叶ってから?」と筆談で問うと亜豆を泣かしてしまい、代わりにメアドをゲットします
結局メールせずノートにメッセージを書きもう亜豆の涙は見たくないと感じます。月例賞は落選ですがめげずに手塚賞を狙います。青森ではエイジが大言壮語しある条件付きで上京を決めますージャンプで一番の作家になったら嫌いなマンガを一つ終わらせる権限をくれと…
2人は活動的に新作に着手し「1億分の」で手塚賞チャレンジです。最後の8本に残りますが最終候補止まりで石沢に馬鹿にされシュージンが殴り1週間の自宅謹慎となります
進学校より夢のマンガ家の道優先
サイコーがシュージン宅に行くと三吉と岩瀬もおりモテ期到来です。好きか嫌いかから好きとはっきりせずマンガ家を目指し谷草北へ行く事は岩瀬を失望させ去り、同志望の三吉は殴り終わったら付き合ってとメチャクチャです(笑)2人は集英社の編集部に案内されそこは「少年ジャンプ」一色です
選考評について話しエイジがいなければ佳作に入っていたと…エイジは上京し連載の準備に入り、サイコーが以前見た男は編集長で手厳しく、川口たろうの事から年間契約料のシビアな世界を打ち明け引導を渡した人物なのです。エイジの特異性を語り2人は「ジャンプ」らしい主人公を立てたネームから赤マル掲載を目標とします
職場に三吉も来てひと悶着あり亜豆にはこのマンションの事は内緒とします。服部は普通過ぎると全部没とし、読者アンケートは2割取れれば人気マンガ、赤マルは一か八かの博打マンガで良いとし次は「この世は金と知恵」を描く事に決まります
エイジは爆音で執筆に没頭し、爆速の筆早です。2人は「赤マルジャンプ」を目指すネームを作りクラスでもその事がバレ公となります。2月3日谷草北の前期募集を受け翌日ネーム持ち込み、高校無事受かりネームもOK貰います。バレンタインをささやかに楽しみ、赤マル掲載決定です!
「赤マルジャンプ」でエイジと勝負!
巻頭カラー50Pエイジで当て馬にされますが気張り焼肉をご馳走になり服部は45P1コマずつ丁寧に手直しします。三吉から亜豆が引っ越すと聞かされサイコーは更に焦ります。卒業式後三吉の計らいで会えた2人、いつまで待っててくれますか?と問うとずっと待ってると純愛で、2009年3月13日を一生忘れません
三吉に亜豆にメアド教えてない訳を伝え、締切日に持ち込み、高評価で原稿料は1P9000円です!サイコーは迷った末初メール長文送りますが亜豆の返信は短い上早過ぎます(笑)高校入学し同クラスでペンネームを熟考の上亜城木夢叶とします。見本本を見に行きエイジの「CROW」は面白いもサイコーは強気です
アンケート結果が一番重要で速報と本チャン2回あり速報出たら連絡貰う事になります。その日の夜から「この世~」の連載ネームに本気で取り掛かり、ついに発売、速報は何と1位ですがエイジと2票差です。ところが本チャンは3位でエイジの勝利、サイコーは王道で勝負したいと川に原稿を捨てイチからやり直す所でこの巻は終わります
まとめ
今巻から具体的にジャンプ連載に向けての取り組み・賞やマンガ連載への仕組み等が明かされます。非常に独特な分野の世界で特にジャンプの場合アンケート至上主義が有名です。この読者人気がバロメーターとなり新規連載や打ち切り等も決められる非常にシビアな世界です
単行本派の方はイマイチピンと来ないかもしれませんが、追々語られるように週刊連載の難しさが浮き彫りとなり、マンガ家の綱渡りの過酷な生活が垣間見える事となります。特に2人の場合は共作作家とはいえ学業もまだある為非常に過酷となります
そんな中当たりの服部に見出され赤マルでエイジと勝負ですが結果惨敗です…エイジの才能際立ちますが、2人にも伸びしろはあり、サイコーは王道で勝負と原稿を捨ててしまう程です。亜豆との恋模様も進学で離れ離れとなり、お互いの夢に向かって突き進む姿は純愛です。3巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
おまけ
先述の通り今作は共作で原作:大場つぐみ・漫画:小畑健の最強コンビが織りなす前作は超有名なデスノートです。全く物語的に異なる内容ながら、連続してヒットさせた手腕は高く評価され、後述しますが小畑健先生はヒカルの碁から連続3作が1000万部突破という偉業を成し遂げています。デスノートも本サイトに既にレビューされてますのでこちらも是非!
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