前回までのあらすじ
釣り堀に戻り、歌詞はコユキに任せると言うと、またしてもヘリコプターの音が聞こえて来ます!レオン・サイクスが再度現れ、竜介にエディの曲を聴いたのはお前だなと告げると、コユキが自分だと答え、アヴァロン・フェスに出場させて欲しいと啖呵を切ります…
レオンとの危険な交換条件
グレイトフルサウンドの3rdステージがあった場所でコユキはレオンに「DEVIL’S WAY」を弾き語ります!短い断片でしたが、レオンは驚愕し、これはでっかい金になるぞと呟きます。ダイブリのマネージャーはこのことを嗅ぎ付けネットで発信しており、レオンは激怒します
ソリッドロックの新編集長シミケンは先日の川久保と蘭の一件を「7・29麦酒ぶっかけ事件」と題して語っています。川久保の不敵な笑みについて問うと、川久保はいずれ分かると意味深です
コユキはレオンに呼び出され、アヴァロン・フェスに出してやる交換条件として、コユキにエディの曲を知る者として大々的に売り出すと話します。竜介やコユキの命の掛かった条件、オバチャンは反対しています
BECKは物凄い勢いで「DEVIL’S WAY」を仕上げていきます。するとアヴァロン・フェスの出演リストにBECKの名が挙がっています!川久保は得意げです
アヴァロン・フェス出演決定!
オバチャンからアバロン・フェス出演のことを聞いたコユキ、まだ返事していないのにと困り顔です。レオンはコユキの絶対服従を条件に出し、1週間の猶予を与えると言っていたのです
BECKのアヴァロン・フェス出演のアナウンスをしたのはレオンではなくケネスだったのです!この早まった行動にレオンは警笛を鳴らします。川久保は雑誌社の面々の前でビリヤードの(たまたまの)スーパープレイを見せ、今波に乗っている印象を持たせ、調子づきます
7分を超える超大作になりそうな「DEVIL’S WAY」、問題は歌詞だと竜介は言います。コユキは苦悩しながら1週間が過ぎ、レオンとの約束の時を迎えます。コユキは再度観たゴミ拾いの夢はアヴァロン・フェスのことだったんじゃないかと述懐します。レオンはアヴァロン・フェスでのコユキの演出を既に取り決めていました
BECKはアヴァロン・フェス前の最後の日本でのライブを盛況の元終わらせます。既に様々な噂が飛び交っており、エディの曲を知るものは竜介だと噂され、期待もされています
コユキと千葉の和解
悪魔のやり方というタイトル、コユキはエディがどんな歌詞を付けようとしたのか苦悶します。死亡遊戯とルーム13のライブの打ち上げでコユキはかつてない程泥酔します。色々とプレッシャーを感じてしまっているのでしょうか?
白鳥からのインタビューでコユキは他メンバーのことを聞かれ、千葉が自分のことをメチャクチャ言っているのだろうと話すと、千葉はシンガーとして自分の知る限り最高の一人と話していたと知り、コユキは千葉が出演しているDJヒロミツのイベントを観に行き、その堂々としたACTに驚愕します
コユキは千葉に会いたかったのですが、門前払いを食らい会えません。竜介はオバチャン経由でコユキがレオンと交換条件を結んでアヴァロン・フェス出演が決まっていたことを平くんに話します
イングヴェイ楽器で以前コユキを貶めた下柳がコユキがいい奴だと悟り、後悔の念から高野経由で千葉に謝罪します。千葉は鉄拳制裁し、他メンバーの仲介もあり、コユキとサシで会うことになります。重い沈黙が続く中、たまたま掛かった曲が先日のクラブのイベントで使われた曲だというところから話が弾みます
千葉は「OUT OF THE HOLE」や「DEVIL’S WAY」で自分は何の役にも立っていない、お前に嫉妬していると正直に話し、アヴァロン・フェスで自分の存在意義を示さなきゃならないと話します。コユキは「DEVIL’S WAY」の歌詞についての千葉の助言を参考に、歌詞を仕上げます
いよいよアヴァロン・フェスに向けて日本を旅立つところでこの巻は終わります
まとめ
今まで数々の危険な賭けをしてきたBECK、今回は極めつけの一手でアヴァロン・フェス出演をもぎ取ります。どうしてもアヴァロン・フェスに出演したかったコユキは、レオンの提案に乗り、危険な橋を渡ります
「DEVIL’S WAY」は物凄い勢いで完成していきます。歌詞を任されたコユキは苦悶しながらも、斉藤さんや千葉の助言を元に、歌詞を描き上げます。エディがどんな歌詞をつけるだろうか考えるより、自分なりの解釈をしろ、誰かに成り代わることなんて不可能だという千葉の心強い助言が後押ししたようです
蘭の策略からずっと険悪だった千葉とコユキの仲ですが、下柳の謝罪から一気に誤解も解け、和解します。今までのことがなかったことに…とはいきなりはならないでしょうが、読者の方も悶々としていたことでしょうから、良かったですね!千葉はコユキのボーカルに嫉妬していたと語ります
バンドは基本的にフロントマンは一人という不文律があります。BECKの場合はラップMCの千葉とコユキボーカルの曲があり、演っている本人にしたら嫌でも比較してしまうことでしょう。ましてコユキのボーカルは凄まじいので、千葉が嫉妬してしまうのも当然のことです
誤解も解け、メンバー間の風通しが少しでも改善された今、アヴァロン・フェスに向かうBECK、大舞台が目の前に待っています!次巻もコミックスで読みましょう!
おまけ
ハロルド作石先生の近作にRiNがあります。こちらは漫画を題材にしたストーリーになっており、なんと作中にはBECKの武道館公演というサプライズもあります。同じ作者だから出来る夢のコラボ、是非読んで欲しい漫画です
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