はじめに
今や日本の漫画界で知らない人はいないというくらいの確かな画力と予想不可能なストーリー展開、圧倒的な戦闘シーン等、他の追随を許さない奥浩哉先生が描くSF漫画の金字塔「GANTZ」
ヤングジャンプにて大人気連載となり、現在累計発行部数は2100万部を超えており、アニメ化・実写・3DCG映画化もされた不朽の名作です
今回は、その予測不可能な謎多きストーリーと人気の高いバトルシーン等胸が熱くなる展開を中心にまとめていきます
独特の世界観
どこにでもいそうな高校生玄野計が、ひょんなことから元親友の加藤と共に酔っ払いを地下鉄の線路から助け出すところからお話はスタートします
一件落着かと思いきや、二人は逃げ切れずなんと地下鉄に二人とも撥ねられてしまうのです!!いきなりどういう展開!?描写もかなりリアルで、その切迫感はコマ割りや画力も相まって一層読者を没入させていきます
気づいたらアパートの一室へ。そこには黒い球としゃがみこんだ男性たちが何人か… すぐに状況を呑み込めない中、自己紹介をし合うと、どうやら全員何かしら死にかけて、気づいたらこの部屋にいたということに…いきなりぶっ飛んでいます
追い打ちをかけるように裸の女の子、岸本が転送されて来ます。玄野の男の本能に忠実な反応が羨ましい(笑)
なんとかことが収まると、何やら聴き慣れた歌が・・・ラジオ体操の歌です。ここからさらに読者を混乱させるミッションなるものが発表されます
球からは武器らしきものやトランクが出てきて、一同の反応は様々。これが後の明暗を分ける訳ですが…
転送が始まります。所謂ミッションのスタートです。玄野は野生の勘からなのか、たまたまトランクに入っているスーツを着ます
ここで男の子がこれはテレビの企画なのだと言い、一気に一同の目的がはっきりします。このねぎ星人を倒せばいいのだと!
ねぎ星人戦
ひ弱そうなねぎ星人を発見し早速銃を撃ってみる一同。破裂するねぎ星人の描写が非常にグロいので引いてしまった読者の方もいるかと思いますが、徐々に慣れていきますので気にせず読み進めましょう
奥先生の描く戦闘シーンは特にリアルかつ非常に躍動感があり、緊迫感・臨場感が半端ないのです
はじけ飛ぶねぎ星人に、加藤は同情し、一人正義感を貫きます
独特のルール
これでこのゲームは終わったのか・・・?ところが、その現場を見ていた他人からは彼らの姿は見えておらず、壁だけが吹き飛んだようにしか見えていないようです・・・これも謎ですよね
また、メンバーの中には、行ってはいけない範囲を超えてしまったからか、頭が爆発するなど、この世界の超独特のルールのようなものが見えてきます
大きなねぎ星人戦
やはりこれで終わりではなかった・・・親玉とも言える大きなねぎ星人が出てきます
非常に素早く動くため、銃が当たりません(発射から着弾までタイムラグもあります)
粋がっていたヤクザもやられてしまい、場は先ほどとは真逆の凄惨な殺戮の場へと変わります。人間って無力・・・
ヤクザが弾け飛ぶ姿は胸が熱くなるというよりは、ああ無常・・・この後どうなってしまうの??というパニック要素もあり、緊迫感が増していきます。サバイバルゲームなのです
自前の拳銃でも歯が立たず、もう一人のヤクザも死んでしまい、生き残ったのは加藤と対面する大きなねぎ星人のみ(玄野・岸本は別行動中)。果たしてどうなってしまうのか??というところで1巻は終わります。
まとめ
この巻はその独特の世界観を身体に刷り込むための導入部分と言っていいでしょう。バトルシーンでは、通常弾やレーザー等が発せられる銃とは異なるデザイン・仕様の武器が出てきますが、まだ全貌は分かりません
奥先生らしい近未来型のデザイン、そして、段々見慣れていきますが、あの玄野が着た黒いスーツは何なのか?謎は深まる一方ですが、ある一定の法則があることが少しずつ分かってきますので、ご安心を
とはいえ、GANTZは予測不可能な展開が多過ぎて、そこがまた魅力の一つでもあります。どちらかと言うと読み物系の漫画というより、体感系エンタメ的な要素が強いので(お色気もあり)、ガンガンサクサク読みたい人にもおススメします
コメント