「GIANT KILLING」1巻の数々の激戦と成長譚~弱小クラブ:ETUの新監督は元エースでイングランドで結果を出した達海!我が道を行くスタイルで反感を買いながら意図は明確、バンディエラ:村越キャプテン剥奪~

はじめに

主人公が元エースでクラブチームの監督として帰還し数々の番狂わせを行っていく痛快さがウケて大ヒット中のGIANT KILLINGサッカーものはどうしてもプレイヤー目線の漫画が多い中、選手や監督、クラブ職員からサポーター等様々な視点で描かれる斬新さで、累計発行部数1500万部の人気作に、今回はスポットを当てていきます

イングランド5部のアマチュアクラブの躍進

後藤ETU:GM有里ETU:広報達海たつみを探しにイングランドまで赴くと、街が湧いておりイングランド5部のアマチュアがFAカップでベスト32となっており、その監督が達海なのです!達海はかつてETUの中心選手で、監督として引き抜きに出向いた後藤ですが、人気は絶大で会長は契約は2年残っていると渋ります

違約金は2億円以上と言われ後藤は尻込み、達海の頭の中はジャイキリGIANT KILLING=番狂わせの事で一杯です。有里達海の元大ファンでETUを見捨てたような人信用できないと怒ります。会長からポーツマス戦に招待された2人、イングランド代表のCBの壁は高く0-2で負けています

後半頭、達海は守備的MFを3人前線に並べるという奇策に出ます。すると相手のミスから得点、達海の采配が的中します!達海は相手4バックの3人にプレスしイングランド代表のパスミスを誘発すると命じていました。ついには同点となり、イーストハム側は大盛り上がり、有里は雰囲気がETUに似ていると感じます

ついには逆転しますが、審判のプレミアびいきにより試合は壊れ敗戦、打ち上げで会長達海は今日でチームを去りETUの監督になると宣言、違約金は今回のチーム躍進で十分賄ったと言います。会長は今度は故郷で活躍させてやろうと送り出し、達海は日本に帰国します

青年監督:達海の奇行

ETUのスクール生に怪しまれ、達海はETUの現状を聞き出すと何も良いところが無いと言われます。サポーターも荒れており、平均観客動員が八千人を割り込む苦境で、スポンサー問題もありガタガタです。会議に達海が現れ早速クラブハウスに住もうとする奇行に出ます

コータはETUの新監督が写真立ての男だと言うので五郎は血相を変えシゲちゃんに伝えに行きます。噂を耳にしたサポーターは達海監督就任反対の横断幕を掲げ、過去を持ち出し信用できるのはミスターETU:村越しかいないと言います

達海は練習初日から寝坊し我儘を言いつつ練習の指示を出します。達海不在のまま選手達は30m走のダッシュをさせられ、村越はサテライト上がりの椿の足の速さに驚きます。松原コーチはタイム計ってると何十本も走らせ、クタクタになったところでやっと達海登場です

コーチを松っちゃん扱いの35歳青年監督はタイムを見て若手ばかりを呼びいきなりレギュラー候補組だと言い放ちます!松原村越まで外される事に納得がいきません。紅白戦となり、普段レギュラーのほとんどがサブ組で松原が指揮、ハッパをかける為だと言いつつ真意の程は分かりません

達海若手に弱小クラブの控えのギリギリプロがレギュラー組を倒すジャイキリを起こせる武器を持っていると評します。村越のマンマークは椿で、委縮せず当たりが強いです。左右に振られ指示を出す村越ですが、達海組は速攻のチャンスをみすみす逃す謎の戦略です

達海は「ワンタッチプレー禁止」を指示しており、30分が経過、村越は走らされているだけだと悟り、バレた達海は「ワンタッチプレー」を解禁します

意図があった紅白戦と村越キャプテン剥奪

流れるようにボールが繋がり、達海が選んだ選手は疲れた時でも速く走れるかだったのです…45分走らせ最初と最後の2本のタイム差に注目、スピードがあってスタミナがある奴で構成され、堅守が武器だと言う村越達海さげすみます。スクール生の言う事があながち間違いではないと言うのです

良い場面は必ず椿が起点となっており、キャプテンとして気負う村越は鮮やかに抜かれ世良せらがゴール、五郎達も達海の帰還にサポーター復帰だと意気込みます。結局3-0で達海組が勝利、村越は怒り狂っています。村越は期待の若手時代引く手数多の中何故かETUを選びました…達海が居たからです

サポーターを大事にしながら、過去の事を思い出し複雑な村越、監督就任会見でも達海は我が道を行くスタイルで、記者からの質問に村越をキャプテンから外すと宣言、達海が去って10年ずっとETUを支えて来た村越は自負もあり自分の全てを捧げて来たと必死に主張します

ところが達海チーム事情・バランス・戦術まで村越が背負い込む必要はないと説き、いい監督に恵まれなかっただけだと言います。自分の武器を死ぬ気で見つけ背負って来たもんの半分は俺が命懸けで背負ってやると語ります

達海は早速マスコミに誇張されイメージ最悪です。働きものの有里は女気のない職場で雑務に追われ、倒れてしまい貧血・過労です。早く帰され雪が舞う中、OLとの違いを感じつつクラブに戻り広報の仕事で達海を撮ります。チームの勝ち負けで一喜一憂する情熱注げて感動できる職場はここしかないと…

90分間全力疾走できる選手等いない、お前もフットボーラーならそんぐらい覚えておけと偉そうに語る達海、いよいよキャンプが始まるところでこの巻は終わります

まとめ

プロサッカークラブにはエースやバンディエラと呼ばれるサポーターから圧倒的支持を得る選手がいます。ジャイキリでのETUでは元エースが達海で、バンディエラが村越です。イングランドで結果を出した達海をクラブに戻そうとGMの後藤は奮起し、結果を出した達海は日本に帰還します

待っていたのはガタガタの古巣クラブと反発でした。追々語られますが、達海とETUの関係性にはちょっとした軋轢があり、大歓迎で監督として迎え入れる雰囲気ではなかったのです。そんな中我が道を行くスタイルの達海は紅白戦でレギュラー組をコテンパンにする手腕を発揮します

達海は30m走でスピードがあってスタミナがある選手に注目、それはほとんど若手のサブ組で、ワンタッチプレーを解禁すると面白いように加点し3-0で勝ってしまいます。不動のキャプテン:村越は愕然とし、更にキャプテンまで剥奪されます

一見鬼の荒療治のように思えるこの所業、実は達海にも意図があり気に入らないからそうしている訳では無い事が追々分かって来ます。目指すはジャイキリの弱小クラブ:ETUの波乱のキャンプが始まろうとしています…2巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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