「GIANT KILLING」31巻の数々の激戦と成長譚~新生ETU、キャプテン杉江で新たな門出!後がない不破、ベタ引きでも点が獲れる名古屋のブラジル人トリオ+川瀬の活躍で逆転~

前回までのあらすじ

村越はこの原因を作ってしまったのは自分で、そのチームを立て直す為に頑張ってくれてる奴等がいる中で今俺のすべきことは…と熟考し、達海に一選手に戻りたい、キャプテンマークを次の者に託したいと志願します…

キャプテンを杉江に引き継ぎETU門出の日

村越はキャプテンを杉江に引き継ぎ、丹波赤崎を副キャプテンとします。村越はチームを次の段階に進める為に先頭に立つのは杉江こそ適任だと判断したとし、杉江は俺達は変われる、達海が待つ山の中腹に登って全員で新しい景色を見に行こうぜと話し、達海が頂上までの道案内をしてくれると気合を入れます

名古屋は例の3人ブラジル人トリオが遅刻して罰金を言い渡され相変わらずです。不破は手厳しく他チームより待遇が良いものの9位に甘んじている事を指摘、まだトップ争いに絡んでいけると飽きるペペを一喝し、スタートダッシュの勢いを止めたETUに借りを倍にでもして返して来いと檄を飛ばします

村越はベンチでキャプテンでもなくなり悲惨だと言う記者に番記者達藤澤・山井は色々あったんだよ…と察します。達海はゲス顔の不破に今回もいい踏み台になって欲しくてさと凄みます。相変わらず例の3人は椿に絡み、ジーノは生活に慣れ連携も上がってきていると警戒します

サポは炎天下の中集まって皆で練習した応援のお披露目だと気張り、ETUの新たなスタート・門出の日だと祝い、村越がキャプテンでなくなった事は簡単に消化できる話じゃないが、達海を信じると羽田は念じます。ゼウベルトガブはブラジル人同士いがみ合っており、名古屋は無理には攻めないプランです

会長の言う通り名古屋で潤沢な資金に恵まれながら保守的な戦術と不破も後がなく負けないサッカーをしてくると読みます

一瞬のスキを突いてETU先制

石神は名古屋の戦術にベタ引きでも点を獲る自信があるって事ねと納得です。不破達海を羨み後がない自身の境遇を呪いつつ無駄が省かれやるべき事が明確に見えて来ると不気味です。川瀬の対応から例の3人のカウンターは最後はゼウベルトですが湯沢が納めます

湯沢はGKプロデビュー戦とは思えないビッグプレーで飄々としておりDF陣は不安です。キーパー版夏木みたいな選手だとコーチ陣が青ざめる中、ガブの突破から椿ですがまた川瀬が対応、更にファールを取りリスタートと狡猾です。ゼウベルト→ペペのホットラインも黒田がナイスカバーです

ベンチ外の清川石神熊田の両SBが一番守備力のある組み合わせだと自身は累積出場停止な事を呪います。ボランチ起用の亀井・初出場の湯沢スタメンのフレッシュさが今のETUの姿勢の表れで、新生ETU第二の開幕戦だと気張り、ベンチ外の選手を煽る笠野はチームの底上げに余念がないです

石神川瀬椿にマンツーで付いており逆にその事を利用しガブ→石神→ジーノで職人芸のミドル炸裂です!値千金の先制ゴールを達海に捧げるとし、村越が喝を入れ達海は足がボロボロの中皆に抱き着かれ散々です。この光景に藤澤はETUが今季で一番まとまっているかもしれないと感じます

狂気じみたぺぺの躍動

川瀬は不満顔してるとまた監督会見で名指しで批判されるぞと脅し条件としては守り切れるはずなのに失点したなら俺達の責任だと自戒し、気に入らないのは不破が言っている事が腹が立つけど間違ってはいない所だとします。椿がトップ下の為カルロスがチェックされやすく、ぺぺは味方も欺くマリーシア狡賢さです(笑)

選手に慕われる達海に対し不破はその美学は存在しない、情は甘さを生むと非常です。川瀬はドンピシャで椿を止めカルロス→ぺぺでスイッチが入ります!凄まじいミドルはバーに嫌われますが、更にペペは躍動し黒田イエローでFKゲットです。カルロスのキックは壁で椿が顔面直撃します

この試合で椿の良さは消されており、ここ数年不振の川瀬の暗躍光ります。元日本代表の攻撃的選手で10番を背負い今日はボランチの穴埋め出場でこの活躍です。回想では川瀬不破に直談判し構想外である事を告げられ家族にもその旨伝え、美香は10番だから一番上手いの?と葛藤しています

U-22の試合観戦し母子は川瀬は昔椿のようにプレーしていたと話し、中盤故障者続出の中川瀬はチャンスを掴み、不破はこの起用ハマったとほくそ笑みます。川瀬が効いておりカウンターからゼウベルト→谷→ぺぺで同点です。ぺぺの狂気じみた凄みにMr.グランパレスの川瀬の暗躍でETU危機です

これ以上失点は許されない中、ぺぺの超強烈ミドルが決まるところでこの巻は終わります

まとめ

前巻の激動からキャプテンを村越→杉江に託し、スタメンも入れ替え新たなフェーズで迎えるのは例の3人ブラジル人トリオがいる名古屋です。潤沢な資金に恵まれながら結果の出せていない不破は意外にも負けない手堅いサッカーを展開、それも例の3人で点が獲れるからです

この巻でクローズアップされたのは川瀬です。元日本代表で名古屋の10番バンディエラですが故障等に苦しみ出番が減り、元スター選手の家庭事情から選手の光と影を映し出します。サッカーに限らずスポーツ選手が第一線で輝き続けるは非常に難しい事で、その厳しい世界が浮き彫りになります

そんな中僅かな可能性を見出した川瀬椿のマークマンとしてボランチで暗躍、チームに貢献しそこからぺぺの狂気じみた活躍で1‐2逆転です。これがあるから名古屋はベタ引きでも勝負出来るのです。杉江筆頭に気持ち新たなETUの奮起に期待したいですね!32巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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