「GIANT KILLING」43巻の数々の激戦と成長譚~先制され劣勢ながら夏木起死回生のスーパーゴール!異次元の持田劇場で前半1-3のピンチに達海が授ける秘策とは!?~

前回までのあらすじ

ここまで白熱した試合もまだ両チームシュート0、ブランがこういう緊張感で張り詰めたような互角の勝負はセットプレーで動くというのはよくある事だとし、持田がCKを蹴ります…

夏木覚醒のスーパーゴール

最近の好調ぶりから間違いなく精度の高いボールを蹴ってくると思われる中、が反らし杉江はタイミングを外され前半22分レオナルドのヘッドで東京Vヴィクトリー先制です!首位と勝ち点差7ある東京Vヴィクトリーはもう一敗も出来ない為、王者の意地を武器として戦って来るのに対しETUがどう戦うかだとは山井です

黒田が煽る中夏木は結果で示すと気張ります。ガブ赤崎の連携は乱れ、カウンターはレオナルドがオフサイドです。一気にリズムが悪くなるETU、後藤は過去の苦い思いが脳裏を過ります。反転してレオナルドが抜け出しピンチも湯沢が飛び出しナイスクリアです

持田が気迫の村越を股抜きから「チョロい」とかわしますが椿がギリギリ突破を阻止します。藤澤はこの球際の厳しさが代表での経験から来るものと感じ、ガブからジーノですが迷いつつギラつく夏木に向けシュート性のパスを出し、結果絶妙トラップからスーパーゴールが生まれ覚醒しています

ジーノは野蛮な動物にはそれ相応の飼い慣らし方があるものさと語りガブも参考にします。この展開に持田は「こいつはちょっとイラっとくるね」と不満げです

圧倒的な持田の凄み

スタジアムの雰囲気が一変し、夏木の豪快なゴールは決まった途端チームに勢いをもたらし、最近は大事な場面で決めており後藤は日本でも屈指のCFとして覚醒したと自慢げです。持田は10年俺達に勝っていないETU相手にいつの間にここまで小粒なチームになっちまったのかねと嘆きます

過去の戦績から3点差くらいで勝たないと計算が合わないとチームメイトに厳しいです。ブランはETUというチームが戦い方を全員で共有できてる証拠だと賞賛します。はいらつきパスミスも取り返し越後を意識する秋森から目の色の変わった東京Vヴィクトリーに対しETUはそれすら想定済みです

シャリッチ→持田から王者のプライドとして城西がライン突破、折り返しを三雲ですが湯沢が触りレオナルドアリソンで強烈なシュートがバー直撃です。ところが跳ね返りを持田がダイレクトで沈め1-2と乱打戦となります。悪い流れを自らの一発で再びリードとするのです

ここまで際立った持田の輝きに久堂は過去を遡ったって達海しか見当たらないと感じます。無理をする必要のない東京Vヴィクトリーに対しETUは勝負はゴール前かと社長大江戸通運は見抜き、事実そういうシフトをETUは敷いてきます。SHを左右入れ替え左の赤崎→世良で左足の巻いたボールはポスト直撃です

すると今度はカウンターでアリソンから持田、今度は飛び込めない村越を永遠のカモだとファーサイドの城西です。ここで清川が倒し何と痛恨のPK献上、持田が確実に決め1-3です。圧倒的な持田は地獄見せてやるって言ったろと椿に絡みます

同志:持田・平泉の高い志と決意

回想では持田が練習を早上がりし平泉が問うと全てお見通しの持田ブランと協会を見返してやりたいんだろ?と真意を突き、W杯の敗戦から日本人監督で行くべきところをブランと決まり最有力だった平泉は苦渋を舐めたのです。そんな平泉が厄介に感じている達海の台頭を許したら代表監督への夢は潰えると…

必死さ・覚悟の違いを見せる持田は同志として平泉を認めており、もし途中でベンチに下げようもんなら平泉でも殺すと語っており、平泉はダービーでは気の済むまま暴れてこいと見守ります。前半終了で1-3で折り返し、完全に持田劇場です。不完全燃焼の前半となった椿ですが表情的には落ちていません

辛辣ながら的確に反省点を列挙するETU陣営、杉江東京Vヴィクトリーのタイトルをもぎ獲ってきたクラブの勝負強さにその差を埋められるか不安になると、達海持田の新聞記事を持ち出しこういう情熱を敵の選手から教わるってのも情けねえ話だとしつつ勝者のメンタリティとの差をどう埋めるかについて語ります

その答えはもうお前らの中にあるとし、ヒントはこれだと先程の新聞を見せるところでこの巻は終わります

まとめ

先制を許しこのままズルズル行くかに見えた中ジーノに飼い慣らされたギラつく夏木のスーパーゴールで同点です。勝負所でのこの決定力には流石に日本屈指のCFとして覚醒した姿を感じられます。ここで更に闘志を燃やすのが一人次元の異なる持田です

最早役者が違うのですが、その貪欲な向上心・勝ちへの飢えは相手チームはおろか仲間でさえ脅威を感じる程の凄みがあり、これが王者としての貫禄なのでしょう。その猛攻は続き城西の突破を清川が倒し痛恨のPK献上、持田が決め全得点に絡む活躍で圧倒します

持田平泉の高い志と強い意志は抜きん出ており、同志としてその勝者のメンタリティに敵う訳もない中、達海は絶好調の持田の新聞記事からヒントを得てETU選手に語り掛けます…1-3という劣勢でチームが折れかかっている中、打開策はあるのでしょうか?44巻に続きます…

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