「GIANT KILLING」45巻の数々の激戦と成長譚~持田無双もまさかの悲劇…椿の大逆転弾でETU10年振りの東京ダービー勝利!アジアカップ日本代表発表へ~

前回までのあらすじ

持田は周りの雑音にうんざりしながら圧倒的な選手として怪我のイメージを払拭させると凄み、覚悟の次元が違います。ここで日野投入でETUも世良OUTIN、達海金田の進言に同調しつつこの変化からの様子見で、椿持田との違いを痛感しつつ勝利への意志からヒールリフトを決めます…

持田無双も…

抜け出た椿からに通りシュートも間宮ビッグセーブ、すると夏木巧みなトラップから得意のバイシクルがバー直撃、最後は椿がミドルも秋森身を挺した守備で3連発も決め切れません。持ち直したETUですが、中盤の優位は東京Vヴィクトリー変わらず、村越奮闘から持田椿に阻まれ正に一進一退の攻防です

ネット観戦の花森も両エースの好調に最後まで観るかとコーヒーをおかわりします。持田椿の守備に海外でもやっていけるレベルだと感じます。楽しそうにプレーする椿を茶化し自身の笑顔は嘲笑だとさげすみ対照的です。ブランはこの均衡の中王者:東京Vヴィクトリーは狼達のようだと評します

椿の姿から希望だけ見据えるようにボールを蹴っていた頃が俺にもあったのか?と持田花森の事を思います。ジーノのシュートからカウンターで持田は代表に行くと気張り、達海は本物のエースはこういう時仕事すると警戒します。負け続けた村越必死の守備も持田は華麗に抜いてきます

平泉は自身は代表監督に縁がなくても持田にはその才能で日本中に火をつけるところを見せてほしいと願います。石神も抜き持田独走で杉江持田がパスを出さないと読んでいても止められず、「俺のいるべき場所」に今ならまだ間に合うと湯沢まで抜きますがここでスリップし足を痛めます

悲劇の持田、それでも試合は続く

心配された持田は自ら大丈夫と立ち上がりますが、「終わった…」と立ち尽くし、5年前同様膝を痛め神様は俺に厳しいと自虐し、これ以上ボールを蹴る理由はないと諦めかけ、成田から目指してた所に辿りつくまでスパイクを脱ぐなと諭されていた事を思い出し今に全てを懸けていた自分を振り返ります

持田が立ち尽くすのは未だにくすぶり続ける情熱があり、最初ハナっからやめる気なんて更々なく俺の野望は殺されでもしない限り止めらんねえとついに×印を出します。サポは絶望し、またも持田は世界大会目前で代表入りは無くなる無常ですがそれでも持田は自分で歩いて帰ると気丈です

怪我の経験豊富な為それでも次のW杯には間に合うと人の予想や常識を余裕でぶっちぎると気張り、城西花森によろしくなと告げ痛みを堪えピッチを後にし両サポから拍手が巻き起こります。持田平泉に感謝を告げロッカーに消え、ネット観戦していた花森はパソコンを閉じます

両チーム最後のカードを切り、残り5分この状況は東京Vヴィクトリーにとっては酷だとは藤澤です。城西持田の離脱を逆に厳しい状況で何くその精神で切り抜けて来た事から選手を鼓舞しチームはまとまります。事実東京Vヴィクトリーは勢いがありアリソン→レオナルドですが黒田がクリアです

持田の悔しさを誰よりも分かっている選手達の勢いを逆手に取ると村越が奪いヒールで上手く入れ替わり絶好の位置でフリーキックです。正に王子ジーノの為に用意された最高のシチュエーションです。決められても仕方ない中この時間帯で疲労から望みはあるとは間宮です

ETU東京ダービー10年振りの勝利

ジーノはファーに速いボールを選択、僅かにポストに阻まれ、丹波→石神でクロスも秋森が対応、この大事な場面を必ずモノにするチームがタイトルを獲るんだとは達海です。椿夏木とのワンツーで抜け出し大逆転弾を決めます!

劇的過ぎるこの展開にオッコも吠えキョーコから椿コータに似ていると言われコータはドキドキします(笑)アディショナルは6分で、笠野達海の手腕を認め、持田を自身とダブらせながらリスペクトを感じさせる采配を評します。笛が鳴りETU東京ダービー10年振りの勝利です

村越は我を忘れた牛のように吠え、ここまで興奮しているのも珍しいです。達海はクールで、平泉にも憎まれ口は叩かず気を遣います。ETUの強さは本物でサポも盛り上がり、会見で達海は勝利もそんなに嬉しそうじゃありません。藤澤の核心を突いた問いに達海は自分に正直なだけだと語ります

相手サポにも気を遣い、エースの離脱も考慮しつつどこかスッキリしないままの関係がこの先もずっと続いていけばいいんじゃねえ?とダービーについての持論を展開します。村越が吠える中堀田椿の代表入りについて語り同じく1ゴール1アシストの夏木はアピール成功も同じく自信はありません

山さん宅でオッコはアジアカップ代表23名の予想をし、相変わらずETU贔屓が目立ちまとめると椿夏木も当落ギリギリです。コータ椿が選ばれると確信し、椿の試合後のコメントからワクワクすると期待します。いよいよアジアカップUAE大会の日本代表メンバー23名が発表されるところでこの巻は終わります

まとめ

3-3と白熱のダービー、異次元の持田無双が続くかと思われた中、湯沢まで抜き後はゴールに流し込むだけの場面でスリップ、膝を負傷する悲劇が襲います。今まで幾度となく怪我でチャンスを不意にしてきた持田、非常に不条理を感じさせますが、その不屈の精神はまだ死んでいません

持田の気持ちを十分に理解する東京Vヴィクトリーは心折れず最後まで奮闘しますが、そのショックは大きく、流れから椿が得点で4-3とETU大逆転、ダービー10年振りの勝利です。流石に村越は感情が抑えられませんでしたが、達海持田を自身に重ねた事もあってか謙虚でした

こういった悲劇性も却って持田という選手を強く印象付け、GIANT KILLING屈指の名物キャラとして読者に鮮烈に訴えかける程の個性は唯一無二です。残念ながら持田の代表入りは無くなった中、ETUからの選出に期待したいところです。46巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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