前回までのあらすじ
城島以外の海外組をベンチとするサプライズに越後がチームを引き締め、花森はブランを恨みます。メンバーが変わった事を逆にポジティブに考える志村が同僚の窪田にパスを通します…

結果を出す面々の中花森出番なし
裏を取った窪田から畑ですがいきなり迎えた決定機はバー直撃です。同じクラブ同士の見事な連携で、回想ではこの異例のスタメン発表にブランは意図的にいじって試合ごとにメンバーを入れ替え結果を出す賭けに出ます。更に海外組にはスーパーヒーローのように途中出場しそのレベルを見せつけて欲しいと煽っていました
岩淵・八谷と連続シュートも阻まれ前半40分0-0、有里はこのブランのやり口が達海にダブります。ブランの意図を汲み達海の発言は妙に説得力があり、このスタメンで結果が出なければこのメンバーでは駄目だとレッテルを貼られかねない…と江田が気張り八谷から浦田のカウンターです
窪田は巧みにバックパスし畑が得点、前半45分に先制です!その後も岩淵の直接ボレーの跳ね返りを城島がしっかり決め3点目、後半入ってすぐの志村のPKといい後半15分にして3-0と圧倒します。達海は代表選手の底上げって意味でも大成功だと評し、ここで桐生・アレックの投入です
達海はこの采配に敢えて各選手にプレッシャーをかけ乗り越えさせる事でチームのレベルを引き上げる魂胆だと見抜きます。花森は未だベンチで機嫌が悪いです。仕掛けた桐生→アレックで投入直後に結果を出します。ところが最後の交替枠は意外にも花森ではなく城西です
花森の異変
僕程花森の事を考えてる人間はいないとはブラン、完璧なゲーム運びでアジアカップ初戦を飾ります。椿は試合に出られない事に機嫌の悪い花森は自分と変わらないのかと納得します。翌日練習で畑・八谷が調子に乗る中花森の空気は淀んでいます
試合に出なかった選手で紅白戦となり、椿は花森と同チームで喜びます。城島は必要以上に絶望感を漂わせてる花森にどこかいつも通りじゃないことを悟り、ブランに見透かされてると読みます。花森自身が異変に気付き完璧なシュートを決め違いを見せつけます
それを見た椿も高次元のパスを出し花森は結果を出します。ブランは村林に決勝トーナメントでこのチームをピークに持っていくと自信げです。窪田に敢えて厳しいパスを花森に出していた事を見透かされ、椿も完全復調で2戦目:ヨルダンです。花森がスタメン復帰で沸きます
結果を出す花森の苦悩
椿家では相変わらず冷静な母は静かに燃えており、ロッカーで城西が引き締め椿が選手を送り出すと素っ気ない花森、城島はようやくいつもの調子が戻ってきたと喜びます。メンバー変更は3人で、花森・桐生に加え綿谷の活躍が期待されます
ヨルダンは中国に負けており後がありません。いつも以上に声を出す椿に窪田も復調したと認めます。回想ではロッカーでブランがヨルダンの守備固めとGKハサンの実力を語り、それでも大量得点だと選手を煽ります。花森の鋭い突破から早いリスタートで逆サイドの桐生、自らシュートを放ちいい感じでゲームに入れます
ヨルダンに同情しながら花森はたった一人で苦境を乗り越えてきたと自負し、巧みな個人技でギリギリ阻まれますがオウンゴールを誘発、いきなり魅せます。前所属のシャルケでは便利屋みたいに使われたものの今のH・ベルリンでは貴重な戦力と重宝され、更に上のクラブにステップアップもあり得ます
一方ヨルダンもカウンターからチャンスを作り逆に火が付いてしまい先制点が早過ぎたかもしれません。1-0で逆に相手に勢いが付き記者はヨルダン指揮官の手腕を評価しつつこのスコアで前半を終えたいところだとブランを案じます。花森が一人気を吐き、孤高の存在として充分やってきたと自覚します
回想ではユース時代この世代で俺達2人がダントツだとし、日本代表の中心になると志は高く、城西はずっと持田を待っていた花森がそれが叶わず孤独で責任も感じており、ここで前半終了したところでこの巻は終わります
まとめ
4-0と快勝したクウェート戦は意表を突くスタメンでも結果を出し、しかもエース:花森に出番はありませんでした。実は花森の異変にいち早く気づいていたのはブランで、花森自身も徐々にいつもと違っていた事を悟ります
花森と持田には2人で日本代表を引っ張るという決意と覚悟があり、やっとアジアカップで念願が叶うと思っていたところでの持田負傷離脱に城西も責任を感じています。傍から見たらいつも通りの花森でしたが、本質的なところで孤独さを感じており、持田との再会が叶わなかった事はショックだったのです
ただ実際試合に出てしまえば結果を出せる実力があるのが花森の凄いところです。椿も復調し、練習では敢えて高次元のパスを出し更に花森の良さを引き出すアピールをしていました。一家総出で見守る椿家の為にも2戦目で出番が欲しい椿、まずは日本のグループリーグ突破を期待しましょう…49巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
コメント