「GIANT KILLING」57巻の数々の激戦と成長譚~ジャパンカップ優勝は鹿島!暗闇の椿、周りの優しさに徐々に復調しベンチ入り…ダントツ最下位の大分相手に圧倒したいETU~

前回までのあらすじ

住田も同意し、後半いつものメンバーが出てくる前に前半から圧倒したいと気張り、達海を少しでも後悔させてやると意地の恩返しゴールで答えます!結局達海の掌で踊らされてると自覚しつつ、広井はこれがETUでのラストゲームかもしれないと気合を入れます…

ジャパンカップ優勝は鹿島

控え組が躍動し終わってみれば4-0快勝のETU、有言実行の達海に感服する笠野達海は抜け目なく高杉に控え選手の売り込みを怠りません。藤澤はETU全体の士気がより高まり最高のコンディションでリーグ戦に臨めると期待します…贔屓の椿には何としても復活して貰いたいところです

一方ジャパンカップ決勝戦ファイナルでは東京Vヴィクトリー対鹿島の一戦です。序盤東京Vヴィクトリーが攻め立て圧倒します。ETU陣営は士気高く、サブ組含め研究に余念がありません。岩淵の突破も秋森が防ぎ代表選手も火花を散らします。椿は帰国間もない連中日本代表がハイレベルなプレーを見せ自身と比べ落胆します

キーマンのシャリッチにいい場所でボールを受けさせない鹿島、五味のスルーパスから岩淵→アンデルソンで先制です!後半更にCKから江田のヘッドで追加点、達海はこの強さにアイルトンが植え付けたチーム哲学が脈々と受け継がれていると感じます

今シーズン逃げ切りに失敗した事のない鹿島はそのまま2-0で勝利、村越は同い年の五味との差をまざまざと見せつけられます。椿は途中退席して未だ引きずっており、達海はボールを蹴らんない選手がいたって使いようがないと淡白です。椿はフードを被り一人夜道を歩きます

誰も椿のせいで負けたなんて思ってない

ここで窪田から通知が来て相変わらず椿を慰めてくれますが、椿は正直な感情を吐露し、それでも窪田は大らかで、却って自身や志村が責任を感じているとし、代表全員が自分の責任を感じ、誰も椿のせいで負けたなんて思ってないと励まします。早く復帰してまた代表で椿とプレーしたいと窪田椿は思案します

達海椿の今後を考えているとグラウンドで椿が一人必死に汗を流し、達海は昔と重ねながら違うのはお前が俺に会いに来たって事だと告げます。椿は自身が犯した失敗のせいで家族まで肩身の狭い思いをしてが来年結婚が決まってるのに破談になったら…と嘆きます

達海椿が犯罪者ではないとし、どん底を味わった者同士分かり合い、椿は今シーズンここまでにしてくれた達海の言葉なら何でも従うと健気です。達海は何も考えずただボール蹴ってりゃいいんだよと一緒にボール回しを楽しみます

大分戦椿は何とベンチ入りし、スカルズは田沼を称えつつ全力で椿コールをし練習中ずっと鼓舞し姿勢で示してくれます。一方大分も降格が掛かっている為気合が入っています。他所は他所とジャイキリを狙うETUの野望が相手の残留したいって思いに劣ってていいのか?と達海は鼓舞します

注目度の高い今節、様々なポイントはありつつ焦点はやはり椿の復帰、使われるかは監督次第です。杉江の言葉でチームは一つにまとまります

お前らって…幽霊とか信じるタイプ?

今季ダントツ最下位の大分ですが昨シーズンは9位と健闘しており、内部昇格した小松大分新監督の就任で劇的変化もあり得ます。ジーノの華麗なサイドチェンジから世良→殿山→世良赤崎ヘッドを多田が防ぎます!ETUはここでも新布陣を試してきており、攻撃的サッカーに振り切ります

4-3-3で藤澤はタイトルを掴み取る為の布陣だと感じます。ガブのクロスを多田が防ぎ、セカンドをジーノがドッカンミドルで決めETU怒涛の攻撃から先制弾です。杉江は非情だと思われるくらい相手を圧倒すると引き締めます。そんな中小松の明るさは大分にとって救いです

達海は年下ながらあのキラキラ感を選手に伝染うつされたくはないねえと警戒します。チーム好調時にはいじらないのが定石な中、却って選手の吸収力が高い事をよく分かってるとは久堂です。更にジーノが倒されPK奪取、ここでジーノが足を痛めキッカーで揉め結局赤崎、U-22対決です

勝手知ったる赤崎の方がガブよりやり易いと踏む多田、すると赤崎スリップしてポストに阻まれPK失敗です!ここから流れが大分に傾き、右サイド突破し流れから大分ファーストシュートで同点です。村越のディフレクションでコースが変わって入ってしまうのです

圧倒的な支配率ながら1-1のまま決め切れないETU、夏木のショボいシュートも炸裂し(笑)、ETUの思惑が裏目に出始め、カウンターからバー直撃と危うい場面を作られ前半終了です。準備を怠った訳ではなく、ミスもアンラッキーなものだと全員切り替えられているのに村越は何かがズレてると感じます

ここでロッカーで達海が「お前らって…幽霊とか信じるタイプ?」と問うところでこの巻は終わります

まとめ

ジャパンカップは持田不在も気張る東京Vヴィクトリーに対し堅実かつ圧倒的強さを誇った鹿島が逃げ切り優勝です。その勢いは本物で、現在首位なのも納得の行くところ、ETUも士気は高いもののどうしても苦渋を舐めた敗戦が脳裏を過ります。そんな中一人沈む椿が徐々に復活していきます

窪田は気落ちする椿を慰め、誰も椿のせいで負けたなんて思っていないと励まします。日本代表という重圧は凄まじく、勝負の世界なのでヒーローも戦犯も生まれます。今回袋叩きに合っている椿の結婚まで破談になるのでは…とその気苦労は想像を絶します

昨今のSNS等の発展により個人の意見が自由に飛び交う風潮は良い面もあればこういった一人をいじめのように執拗に追い詰める悪い部分もあります。スポーツ選手は特に矢面に立たされる場合が多く、そんな事を気にしない強メンタルが必要なのかもしれません

同じくどん底を味わった達海椿の心情が痛い程分かり、ついに大事なリーグ戦で椿を控えに選びます。果たしてどこまで復調しているかは不明ですが、いつまでも隠しておく訳にもいきませんし、彼無くして今季のETU躍進はあり得なかっただけにサポの支持もあり是非復活して欲しいところです

昨シーズンまで降格争い常連だったETUは最下位大分の心情を察します。ここで優勝に向けて非情と思われるくらい圧倒したいところですが、1-1同点で前半を終え、達海は「お前らって…幽霊とか信じるタイプ?」と謎の問い掛けをします…58巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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