「GIANT KILLING」62巻の数々の激戦と成長譚~33節首位攻防戦スタート!奇襲に先制と気を吐くETUにも鹿島全く動じず…村越VS五味のバンディエラ対決白熱~

前回までのあらすじ

一方ETUサイドも腹を括りスタンド組が気合を入れ、緑川の仕業です。達海はこの一戦の重要性を説きつつ心底楽しんで来いとし杉江の言葉でチームはまとまります

スタジアム入り間近に各選手が対話する中、村越五味にお前ら倒すと宣言し、逆に五味は俺達今日優勝すんだわと返します…

両サポ応援合戦

高校3年の選抜以来同い年なもののタイトル・日本代表・海外移籍と村越が手が届かなかったものを数々手に入れた五味にリーグタイトルは貰うぞと村越は凄みます。前哨戦は既に始まっており、お互い煽る中選手入場、ETUサポは渾身のコレオグラフィで選手を鼓舞します

ところが鹿島サポのビッグフラッグも☆で被っています…それでもその思いはちゃんと達海に伝わっており、拳を掲げます。監督挨拶で達海は辛辣でもクライトンは笑顔でかわし相変わらず掴みどころがないです。松原に嗜まれ、いつも挑発に乗らないクライトンも流石にその後怒りを露にします

今季1分け2敗でジャパンカップ2戦合計0-7の敗戦時に椿赤崎はいませんでした。各々成長した姿を見せてリベンジが期待される中、大歓声で試合が始まります!するとジーノが裏を狙いいきなり仕掛けて来ます。ガブからの決定機を赤崎綿谷に潰され不意にします

CKでもデザインされたプレーで清川ミドルも僅かに外れます。最高のゲームの入りが出来たETU、アイルトンは奇襲というのは成功させなければ意味がないと余裕です。椿→ジーノ福盛が潰しに来るのを華麗にかわすとここで五味です

タイトル経験のあるチームとないチームの差

綿谷から裏を狙われアンデルソン→岩淵は何とか湯沢が防ぎます。セットプレーに強い鹿島はCB2人上がって来て梶川ですがこれも湯沢ナイスセーブです。今度はニア逸らして江田ですがクリアし、パクテヒから岩淵が通り渾身のシュートはバー直撃、更に五味のミドルと畳み掛けます

その後も激しいハイプレスで迫る鹿島、クライトンは勝っているチームをいじらない監督で達海とは対照的です。亀井O・GオウンゴールギリギリのクリアでまたCK、凌いで湯沢に裏を狙わせますが江田の戻りが早いです。アイルトンはタイトル経験のあるチームとないチームの差を語ります

村越のミスから危ない場面を作られ、達海はもっと本気でおちょくってやるべきだったんだよとゲス顔です(笑)前半0-0でも悪くないがそこまで持ちこたえられるか危惧する杉江、ここで「P1A」というボードを掲げ松原プランでジーノがアンカーポジションに入ります

五味が対応し、湯沢はこういう局面でこそ自分達の技術を信じろといい縦パスから夏木→椿です

アウェイETUが先制!

江田が付いてくる中、椿は上手く剥がし赤崎のミドルは玉置たまきが防ぎます。CK村越ヘッドもここでも玉置です。鹿島の早乙女コーチの分析で先程の「P1A」は「プリンス王子1アンカー」だと悟り、時間稼ぎを兼ねた限定的なシフトだと読み五味が仕事をさせませんが先程の椿の突破が効いています

清川は上手く村越を使い、左の赤崎に展開します。ジーノ・椿が警戒される中達海はウチのミスターを舐めて貰っちゃ困るとここで村越です。世良のバックパスに繋げ夏木のボレーは江田が防ぎますがそこで村越がミドルを放ちます!

回想では村越高3の夏ークラブユース選抜対高校選抜でチームメイトとして五味と出会います。テクニックは無いが根性はある選手という印象でしたが、五味はベンチの指示を無視し勝気を見せ高校選抜攻勢となり五味の言った通りになります

城島が気張りますが五味がシュートを外し結局0-3で敗れるものの、東北の普通の公立校で去年全国初出場、1年時からレギュラーで涙に暮れる五味アイルトンが見定め鹿島加入、村越が大学に行っている間にプロデビュー、村越がプロデビューする頃にはキャプテンでリーグ制覇と水を空けられます

村越が2部時代五味はポルトガル移籍、日本代表でも活躍しW杯にも出場、プレミアでも存在感を示した五味に、当時あんなに悔しがった姿からこの差はつくべくしてついた村越は悟ります。最早五味の眼中には無いかもしれないが今が一番勝つ事に飢えている村越渾身のシュートは僅かに阻まれます

ところが赤崎が押し込み先制はアウェイのETUです!赤崎に副キャプテンの自覚出て来たと狂戦士バーサーカームラコシが顔を出し皆怯えます(笑)浮かれるコータ達をパッカが引き締めます。久堂は非公開練習で身体への負担は極力抑えたのかもしれないとし村越を甘く見たのが裏目に出たと言います

それでも顔色一つ変えないで淡々と良いプレーをする鹿島は不気味です。とはいえETU有利なのは確か、必死こいて前から来れば2点目狙うチャンスはあるとする達海ですが、そんな簡単な相手ではないと相手ベンチの早乙女に目線を送るところでこの巻は終わります

まとめ

頂上決戦という事で見応えのある内容の今巻、日本代表関連の選手も多く、そのレベルの高さが伺い知れます。ただチームとしての歩みは対照的で、常勝軍団の鹿島には多くの経験値があり相手の奇襲にも先制にも全く慌てたところがないのが流石です

シーズン途中の五味復帰がもたらしたものは大きく、鹿島が一枚岩で居られるのも彼の存在あってのものです。五味を意識する村越ですが、彼だって長年ETUの看板を背負ってきた男、ミスターETUとして気を吐きます!狂戦士バーサーカームラコシには誰も近付きたくないですね(笑)

五味村越の過去の因縁についても語られ、こうまで差が付いたのも何が違ったのか…正にスポーツ選手にはその課せられる運命というものがあると感じさせます。陽の当たる場所を行く五味と苦節と共にやっと日の目を見た村越、このバンディエラ対決から目が離せませんね!63巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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