「銀河英雄伝説(藤崎竜版)」5巻の数々の激戦と成長譚~第三次ティアマト会戦終結…新旗艦ブリュンヒルトに加え、ロイエンタール・ミッターマイヤーの双璧を加えラインハルト充実!レグニッツァ上空戦へ~

  1. 前回までのあらすじ
  2. 第三次ティアマト会戦終結
  3. ロイエンタールとミッターマイヤーを救え!
  4. レグニッツァ上空戦
  5. まとめ
  6. おまけ
前回までのあらすじ

ラインハルトは怒り心頭ですが従い、彼を予備兵力とした編成です。ミュッケンベルガーは1000隻先手を出し、ビュコックは各艦隊500隻出すよう指示するとホーランドは古いっ!と旗艦で突進、部下が呼応し彼の煽りで1万隻全てで突っ込みそのまま左翼方向に急展開、側面に付け怒涛のホーランド無双です

帝国艦隊が一挙攻勢を受け散々たる有様、後方待機のラインハルトにも牙を剥き、彼は正々堂々受けて立つ、全艦後退・・せよ!と命令します…

第三次ティアマト会戦終結

ホーランドの完全勝利に見えた中、これは後退だと見抜き彼は全速であの敵を追えと命令、ノルデンが防御陣で固めるべきと進言しますがキルヒアイスラインハルトの意図を見抜いています。最早ホーランドは全速前進しか道はなく、どんどん離脱艦が出て来ます

とうとうホーランド旗艦のみが突出、ラインハルトは後退を止め主砲三連しホーランドを仕留めます。ノルデンは旗艦から退去を命ぜられます。ホーランド軍の危機に同盟残り2艦隊は突撃しますがミュッケン~はこれ以上は無策なただの消耗戦となろうと退き第三次ティアマト会戦は終結します

ラインハルトは大将に昇進、皇帝から専用の旗艦が下賜され新造戦艦ブリュンヒルトは美しく新しい軍用艦の転換点で彼は子供の様に喜びます。家路につくとロイエンタール少将がずぶ濡れで待っており、友が死に瀕している、お救い願いたい、代償にこの命を捧げますと言うのです!

ロイエンタールとミッターマイヤーを救え!

ロイエンタールは戦地で親友となるミッターマイヤーと出会い、以後切磋琢磨して伸し上がっていきます。ミッターマイヤーブラウンシュバイク家の親族を処刑しフレーゲルの逆鱗に触れ囚われます。彼は軍規に準じた処置をしたのに相手が貴族だった為怒りを買ったのです

ラインハルトは半身の忠誠では足りぬ、2人で1人全身をもって私に忠誠を誓うのだとし、いずれ貴族と全面戦争する構想を語り、彼等のような有能な部下が必要だと利害が一致します。例の親族が平民に酷い仕打ちをした事をミッターマイヤーは許しませんがフレーゲルはむしろそれでこそ貴族だと讃えたいと異常で部下に鞭を振るわせます

早速ブラウン~家に乗り込む3人は腐敗した貴族社会に大規模な外科手術が必要だと凄みます。アンスバッハ准将もおり、ブラウン~は知らんなと軽薄でラインハルトは宣戦布告です。フレーゲルの仕業だと悟りラインハルトに兵を引かせ無かった事とし、ブラウン~はいずれ亡き者にしてくれると毒づきます

レグニッツァ上空戦

ミッターマイヤーは拷問を受け、フレーゲルは悦に浸っています。とどめの一撃をラインハルトに止められ、瀕死ながらミッターマイヤーは気丈です。フレーゲルはせいぜいの身に気を付ける事だなと卑怯でラインハルトを制しキルヒアイスが銃口を向けますが、アンスバッハに止められこの場は収まります

ミッターマイヤーの傷も癒え2人は忠誠を誓い後に帝国の双璧と謳われ大活躍する事になります。彼等を伴っての戦いは半年後、ブリュンヒルトの初陣で再びヤンと遭遇するのです。壮行会でトリューニヒトは大人気、年2回程ある戦争は祭りの様に恒例行事になってしまっています

扇動政治家として言葉巧みで民衆を煽り自身は安全な場所で戦争を仕向ける悪辣さです。エル・ファシルの英雄としてヤンに歩み寄り、ヤン必勝の戦略とは6倍の兵力を揃え補給と装備を完全に行い司令官の意思をあやまたず伝達する事と正論です。パエッタ中将は身の保身に必死で滑稽です

次の戦場もティアマト星系レグニッツァ上空です。ユリアンは留守番で将来軍人になってヤンのお手伝いをしたいと考えています。ティアマトパエッタヴァンフリートウランフダゴンボロディン各星系に将を送り、ヤン・ラップパエッタの参謀で、特にラップジェシカと婚約し張り切っています

ミュッケン~の少将待遇で参謀のフレーゲル、3万の敵に1万弱で攻めろと無茶振りですが、武功を立てれば次は上級大将だと旗艦の初陣を喜びます。パエッタがまず相対し、ヤンは撤退を進言しますが却下され交戦、左翼800ロイエンタールパエッタは3000出し、すると逆方向から800ミッターマイヤーが猛突進、遊兵率80%の危機です

ミッターマイヤーは「疾風ウォルフ」と呼ばれる艦隊運用で帝国軍最速の艦隊教義ドクトリンが彼の戦い方です。両翼に加えビッテンフェルトさきがけとしたこの布陣に隙は無く、パエッタはレグニッツァの雲に向かいゲリラ戦の構え、本来なら退き時ですがミュッケン~の手前敢えてラインハルトが死地に飛び込むところでこの巻は終わります

まとめ

無双を誇ったホーランドラインハルトの敵ではなく儚く散ります。運も味方に付けラインハルトの野望は徐々に実になっていきますが、貴族との派閥争いは避けられません。今回若手有望株(と言ってもラインハルトの方が若いのですが)のロイエンタール・ミッターマイヤーの加入は非常に大きい出来事です

後に帝国の双璧と謳われる2人を味方に付けた事は、例えブラウン~を敵に回しても大きな見返りとなります。優秀な将には優秀な部下がいるもの、今まで主だった者がキルヒアイスだけだった所この双璧を得た事はラインハルトにとって幸運でもあり、後憂いにもなるのです…それはいずれ語られます

トリューニヒトという扇動者に煽られ戦争は続き、今度はレグニッツァ上空戦でパエッタの参謀としてラインハルトと相まみえるヤン、いよいよ直接対決か?と高揚感漂います。美しいブリュンヒルトと共に双璧を手に入れた充実のラインハルトに一泡吹かせる事が出来るのでしょうか?6巻に続きます…

おまけ

先述した銀河声優・・伝説とも言われる旧アニメで銀英伝は一躍有名になりました。非常に豪華な声優陣が作品を彩り、誰が主役を張ってもおかしくない程のキャスティングでした。当時レンタルビデオ店で新作を楽しみに待っていた方も多かったでしょう。今もサブスク等でお気軽に観られます

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