「僕のヒーローアカデミア」33巻の数々の激戦と成長譚~孤高の出久を止めたのは雄英A組!避難民の不安を麗日決死の訴えで払拭…折れかけたオールマイトを諭すのは何と敵:ステイン~

前回までのあらすじ

出久は無理に無理を重ね、最早ヒーローとはかけ離れた様相です

ディクテイター」の’’個性’’「独裁」で民衆に襲われる出久、そこを爆豪轍甲弾A・P・ショットでピンポイント撃破し出久を補完できるものとして雄英生が名乗りを上げます…

止まらない出久を止めたのはA組の皆

回想でA組の連中が出久の事を想い行動、強引に動きエンデヴァーをハメ、校長に迫り全員一致で友人が茨の道を歩んでいると知りながら明日を笑う事は出来ませんと凄みます。校長は文化祭開催に伴い強化したが出番の無かったセキュリティ’’雄英バリア’’の真価と共に避難者と出久を受け入れる覚悟です

気丈な出久はどいてよと凄み、緑谷くんきみが変わらないのは知ってるーやるぞ諸君とは飯田です。出久煙幕6th爆豪の爆風地雷で対処、口田・瀬呂・耳郎・尾白と皆協力し止め、僕から離れてという出久常闇・八百万・上鳴達も倣い出久は意地でも突破する気です

轟・梅雨・峰田・麗日が立ちはだかり、芦戸の連携も打破、爆豪の爆速ターボ’’クラスター’’から委員長飯田に賭け俺はいつだって君に挑戦するんだ!同じ意志で、同じ歩調でと隣を走り続けるものとして手を握ります。力が入らない出久は落下、切島が受け止めます

みんなが最高のヒーローになるまでの物語だ

芦戸は一緒にいようと提案、他人に迷惑かけたくない出久爆豪が本音を吐露し素直に「今までごめん」と謝り理想を超える為におまえも雄英の避難民も街の人ももれなく救けて勝つんだとし出久はやっと折れ力尽きます。八百万は第一関門はクリア、ここからはより険しいですわと麗日に話します

避難民は出久が噂されてる「死柄木が狙った少年」だろと騒ぎ、追い出そうとするので麗日出久を制しヒーローが辛い時誰がヒーローを守ってあげられるだろうと強気です。校長は雄英はレベルで言えばタルタロスと同等の防御力を誇るとし、相当の費用を費やし地下施設を秘密裡に構築していました

ジーニアスが避難民の説得を行いますが暴徒化し荒れ、麗日は建物屋上まで飛びそこから熱く語り掛けます…出久が今どんな姿か見えていますか?この現状を一番どうにかしたいと願って進む人間の姿を見てくれませんか?とー特別な力はあっても特別な人なんていませんと必死です

人の喜ぶ顔が好きだった麗日は笑顔の為に…ここを彼のヒーローアカデミアでいさせて下さいと絶叫し、その想いは伝わりこれは僕が最高のヒーローになるまでの物語、いや、みんなが最高のヒーローになるまでの物語だと出久は涙します

皆で行こうよ更に向こうへー

洸太達が泣きつき感謝を告げ、避難民の中でも同調者が現れ俺たちいつまで客でいるつもりだと諭します。出久は皆が一緒にいてくれるから…全部取り戻しますと語りオールマイト出久→A組→避難民と繋いだこの優しい連鎖こそヒーローが暇を持て余す笑っちまうくらい明るい未来となるのです…

校長相澤に伝え逆転の糸は紡がれているとし、相澤は雄英は砦、ここからがリベンジだと病床ながら強気です。オールマイトは英雄の聖地に出掛けステインに遭遇、今の姿ではオールマイトの贋物だと信じず、ところが気配からオールマイトごと隠しオールマイト像の掃除をしているのは最後に救った女オールマイトなのです!

オールマイトが残した埋火うずみびは新世代に託されその火は絶やしてはならないとタルタロスでの情報を使え、この’’ヒーロー40名殺傷犯ステイン’’を終わらせに来い、全ては正しき社会の為にと言い去り、雨が上がります。寮で皆で風呂に入り男達は分かり合い、麗日は安心したからか寝ちゃいます

出久オールマイトに謝らなきゃと感じると彼はおり、逆に謝られ少年たちに灯る‘’火’’の征く先を見届ける為に戦う気です。出久はやっと寝入り、耳郎文化祭あのときみたいに最大限の力でやれることやろう、皆で行こうよ更に向こうへーと結束します

2か月で完成と考えられたものの実は「38日で完成させる」とのやり取りから器としての死柄木弔はあと3日程で完成してしまいます。オールマイト直々の要請にいち早くアメリカ合衆国No.1ヒーロー:スターアンドストライプが呼応しマスターが困ってる!二の足を踏む理由がどこにあるのさ!と日本に向かうところでこの巻は終わります

まとめ

バトルシーンとは違った意味で非常に色濃く熱く印象に残る巻となりました。出久と切磋琢磨してきたA組の皆は心一緒でひた隠してきた出久に水臭いと決死の説得が熱いです。今や継承者として孤高の存在となった出久ですが、彼だってまだ高校生なのです。彼の苦悩を知る仲間達の熱い説得が胸打ちます

また、雄英は避難先となっている為そこに出久という危険人物がいる事に避難民は懐疑的で、麗日のまるで未成年の主張よろしくな絶叫の訴えがこれまた非常に胸打たれます。個人的な出久への感情はもとより、同級生として、仲間として彼のヒーローアカデミアでいさせて下さいという訴えはヒロアカ屈指の名シーンです

最後にオールマイトステインの邂逅ですが、ここでも折れかけていたオールマイトが残した埋火うずみびは新世代に託されその火は絶やしてはならないと煽るのがヴィランステインというのがこれまた熱い展開です。ヒーロー殺しの悪名高い彼も心の底ではオールマイトに魅入られた男の1人だったのかもしれません

このように3つの視点から非常に心揺さぶられる熱い巻となっており、ヒロアカ人気を決定づける名シーンの載った33巻は良い意味でヒロアカの分岐点となったと思われます。孤独だった出久が仲間と結束して死柄木達に立ち向かう…美しい物語は終章、どんどん加速していきますのでお楽しみに!34巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

おまけ

アニメ6期も全25話構成で、原作コミックス第33巻の終章(黒いヒーロー編)までがアニメ化されています。OP曲のSUPER BEAVERひたむき」、ED曲のSIX LOUNGEキタカゼ」が名曲です

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