「ヒカルの碁」11巻の数々の熱戦と成長譚~長かったプロ試験も最終局面!プレーオフも考えられる中ヒカル、和谷・越智を連破!中2でアキラの待つプロの世界へ~

前回までのあらすじ

越智おちアキラがそこまでヒカルに入れ込む事に納得がいかず、そこで2年前の互戦を再現し、あまりの打ち筋に越智おちは黒が2年前のヒカルだなんて誰も信じないとまで言いますが事実なのです。アキラは人に初めて見せたとし、ヒカルって何者?と問う越智おちにボクもそれが知りたいと返します…

プロ試験最終局面

第22戦はヒカル19勝3敗和谷20勝2敗本田18勝4敗が勝ち伊角18勝4敗と並びプレーオフが見えてきます。第25戦で越智おちは2戦残して合格を決めます。和谷も2敗を守りヒカルはこの二人と連戦となるのですが、越智おちはかなり意識しています。和谷はネット囲碁で偽物のsaiを見つけ興奮しつつ呆れます

佐為ヒカルを指導しながらいつまでこの関係性を保てるか疑問に感じます。ヒカルも後がなく上位陣と当たる事にプレッシャーを感じています。院生師範の篠田先生が休みの為代理で来た先生から子ども囲碁大会での一件を持ち出されますが、一手としては優秀なものだったと褒められ、3敗という事もありオレの力を認めたとヒカルは喜びます

佐為は当時一手を即答したのは自身で、今のヒカルなら出来るだろうが…と何か複雑な心境です。第26戦:和谷戦が始まります。和谷師匠せんせいの事を想いながら白石目一杯頑張って来ます。黒を殺せばオレの勝ち=プロ試験合格だと気張り、打ち掛けとなります

和谷は師匠からの温かい言葉を思い出し、黒の生きる道はない、勝ったと感じますが、佐為だけは気付きにくい難しい道がたった一本あると見抜きます

最終局

この最中本田5敗が負け、残りの枠は実質和谷2敗ヒカル3敗伊角4敗に絞られます。ヒカルは長考し、佐為だったらニコッて笑ってーと奇手を打ち、正に和谷のヨミが抜けていたのです。結局うまく見合いにされて殺せず生きたと感じた和谷は投了し負けを認めます

和谷は今日の一局はsai並みだったと評し、あとは越智おちだけです。越智おちも勝ちトップは揺るがぬものの、相変わらずアキラヒカルを意識しています。越智おちは最終局に勝ったらライバルと認めてくれるか?と問い、塔矢名人の研究会に通わせて欲しいと約束します

最終戦和谷3敗は苦手なフクが相手で、ヒカル3敗VS越智1敗、そして伊角4敗とプレーオフの可能性が残ります。対局場に越智おちも現れ、毎晩のようにアキラと打ってきた、キミを倒す為にと言われます。本当はアキラヒカルを意識し過ぎているのに、越智おちは昇り龍のアキラヒカルの事なんか気にしていないと嘘を付きます

流れから越智おちに勝てばアキラヒカルをライバルと認めるんだな?と納得し、前哨戦は終わります。和谷3敗は負ければ伊角4敗とプレーオフの為、オレとヒカル3敗の結果次第だと気張ります。越智おちは後ろにアキラがいる、お前の後ろには誰かいるとでもいうのか?と感じ、そこには佐為がいるのです

ヒカル、晴れてプロの道へ

ヒカルは今までのアキラとの経緯を辿りながら、この一局に勝てばプロになってお前の前に立つんだ!と気張ります。序盤から激しい戦いとなり、打ち掛けを挟みヒカルのたった一つのぬるい手から流れは越智おちにあります。閃いたヒカルの一手に越智おちはただのケシじゃない、別のヨミ筋が隠されていると感じます

越智おちはヨミ切ったとノゾキで予想外の所に打って来て、ヒカルは執念で粘り、あべこべに右下をシノいでここまでの劣勢を盛り返します。佐為は2年前アキラと打ったのは佐為の為、ヒカルの中に2人を見ているがいずれあなたが出会うのは私ではなくヒカルだと感じます

碁会所にいるアキラは出版部の者から取材を申し込まれ、連勝記録について褒められ、親子でという企画ではなく単独で’’21世紀の旗手’’ーみたいな見出しでと話されますが、お互いむしろプロ試験の結果が気になります。伊角4敗は勝ち、二人3敗の結果待ちです

先に和谷が勝ち伊角いすみヒカル次第となり、動揺してお茶をこぼすとついに決着をみます。結局越智おちは敗れ、棋院で結果を知ったアキラはその一局を再現して欲しいと頼みますが負けた碁は見せたくないと断られます。1目半差でヒカルのこれでもかという強さが光りました

アキラヒカルがプロの世界に来る、自身の目で何者なのか確かめようと決意します。学校にヒカルの母が今後の進路について相談しており、プロになるものの心配事は尽きません。囲碁部の和気あいあいとしたやり取りが羨ましいヒカル、でもやっとアキラと同じ世界に行けると勇んだところでこの巻は終わります

まとめ

プロになれるのは3名という事で、単独トップの越智おちが先に決め、残す2枠を和谷ヒカル伊角いすみで争う形となり、特に最終盤で和谷・越智おちとの連戦を残すヒカル不利と思われる中、ヒカルは驚異的な強さを発揮し、プロ試験を通過してしまいます

まだ中2でのこの快挙、外来では30歳まで受験可能な為、この若さでのプロ入りはアキラに続くものを感じさせ、その可能性には夢広がります。今巻でも佐為は葛藤しており、自身の抜きん出た才能と共に猛烈な追い上げを見せるヒカルの腕に何か焦っているようでもあります…気になる描写です

まだ義務教育の段階でプロになる訳ですから、詳しい事情も知らないヒカルの母が心配するのも当然です。中2という精神的にも幼さの残る年頃ですが、囲碁の実力では抜きんでたものを持つヒカル、いよいよあのアキラも待つプロの世界に身を投じます…囲碁部から始まったこのヒカルの急成長から目が離せませんね!12巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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