「ヒカルの碁」13巻の数々の熱戦と成長譚~ヒカルプロ入り後初の大手合初戦:アキラ戦も塔矢名人急病で流局…入院中の塔矢名人、ネット碁を覚え何とsaiと引退を賭けて真剣勝負~

前回までのあらすじ

結局佐為が逆転勝ちし、倉田も現れた為みっともない碁を打ったと碁盤を崩し逃げ出します。ヒカルの話から例の碁盤を引っ込ませ、タイトルに追われるプロより下から上がって来るアキラのような者の方が怖いと話します。倉田は扇子に自慢げにサインを描きますが、ヒカルもサインし秀策の字に詳しいって変な奴と言われます…

塔矢名人が心筋梗塞で入院

研究会ではヒカル大手合昇段の為の手合も知らず、年10局程打つ事や、タイトル戦の予選も月2~3局打つ等学んでいきます。新入段の免状授与式があり、ヒカルがまだ中学生なのにプロの世界に入る事に戸惑います。倉田は去年の最多勝利者で最多対局者なのです

ヒカルアキラに無視され追い越してやると気張ります。新入段者研修会も行われ、ヒカルのデビュー戦の相手はよりによってアキラです。十段戦で塔矢名人は緒方に3目半勝ちで1勝1敗です。大手合の通知が来て4月4日、運命の一戦に冴木は早目に来てヒカルの緊張をほぐします

今までとは勝手の違うプロの対局に戸惑いながら、ヒカルは手が震えており、追われる立場から追う立場となりアキラの気持ちがよくわかると感じます。ところが時間になってもアキラは現れず、ヒカルは呼ばれ塔矢名人が倒れて救急車で運ばれたと言われます

3日後ヒカルは病院に行きお見舞いします。緒方は動けない塔矢名人にネット碁を教え、先に来ていた者は病室を後にしますが、緒方アキラのやり取りからsaiヒカルかもしれないという疑いを持ったのかと合点します。ネット碁で塔矢名人がsaiと打ちたがっていると話します

塔矢名人とsaiがネット碁で対戦へ

正体を明かさないsaiが不愉快だと感じる塔矢名人、佐為は私はここにいる!と強気ですが当然聞こえていません。ネット碁でしか打てないsaiとの対局に気晴らしにはなるだろうと塔矢名人は了承します。塔矢名人はもし負けたら引退するとまで言うのです。佐為はこの本気モードに感謝します

塔矢名人は十段戦で緒方に6目半勝ちで2勝2敗、奥さんもゆっくりしたら?と問いますが、次の対局の為に気を緩めたくないとsaiとの一戦に身構えています。その日は面会謝絶としネット碁に没頭すると医師に話し、ネット碁界隈では世界的にこの塔矢名人の登場に沸いています

ヒカル宅にあかりが来て、ヒカルに打って欲しいと言うので、佐為が9子で明日の塔矢名人戦を前に気持ちを落ち着かせると相手します。佐為は現世に戻って2年余り、同じ神の一手を極めんとする者として、明日それが叶う、どれだけ神の一手に近づけるか…と気張ります

父とsaiの対局を知りアキラ戦慄

アキラヒカルとの対局を逃したものの、他のプロとの対局から彼の正体が明らかになると感じ、がネット碁にハマっている事を意外に感じます。ネカフェでヒカルは態勢を整え、先番は塔矢名人、気迫が伝わって来ます。和谷はこの一局を見つけてまさか本物の二人かと驚きます

世界中で話題となり、塔矢名人は一介のアマチュアではない、だが思い当たる棋士もいないとし、負けたら引退を撤回する気もないが、勝ったら名を明かして貰うぞと強気です。saiは仕掛け、それに乗ったと見せて形勢は塔矢名人に悪くないものになっていきます

若手の集いに顔を出しているアキラは流れから塔矢名人がネット碁を打っていると知り、相手がsaiで戦慄するところでこの巻は終わります

まとめ

ついにプロ入りしたヒカル、独特の囲碁の世界に身を投じます。ある意味個人起業したようなものなので、身一つで生計を立てなければならず、サラリーマンとは違い旨味はあるものの厳しい世界です。ヒカルもその特殊な生業なりわいについてこれから慣れて行かなければならないでしょう

ヒカルの大手合初戦がよりによってアキラと決まり、気合が入る中、当日アキラは現れず、それには事情があり父の塔矢名人が心筋梗塞で倒れ入院したからだったのです。囲碁界はこの重鎮の急な病に仰天する訳ですが、本人は至って冷静です

退屈しのぎに緒方からネット碁を教わり、流れから佐為念願のsaiとの対局に漕ぎつけます。ヒカルの真剣さから、塔矢名人は負けたら引退するとまで言わしめる程のもので、その覚悟が窺えます。佐為としても願っても見ない展開、やっと神の一手を持つと言われる強者と対等の対決が出来るのです

この事を追って知ったアキラが戦慄するのも当然です…ずっと幻影を追い続けてきたあのsaiと対等の条件で打っているのです。塔矢名人の引退まで賭けたこの一局、佐為も負けたら自身の名を明かす覚悟です。14巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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