前回までのあらすじ
碁を辞めようがとやかく言う気はないがオレの為に一局打って欲しいと頼まれ、佐為に断りを入れ伊角の為に打つ事にします。久々の碁でもヒカルは勘は鈍っておらず、お互いの腕が上がっている事を悟り、強くなったと感じます
いつしかヒカルは涙し、碁盤を見つめながら、いた…どこをさがしてもいなかった佐為が…こんなところにいたーと感じます…

ヒカル、プロ復帰宣言!
ヒカルは佐為と会う方法は碁を打つ事だったんだと悟り打っていいのかな?と涙します。伊角との対局がきっかけでヒカルは再び碁を打つ事を決意します。ヒカルは棋院に向かい、本因坊リーグ入りを果たしたアキラにオレ碁をやめない、ずっとこの道を歩くと宣言します
桑原は等しく才たけた者が2人要るんじゃよ、2人揃ってはじめて神の一手にーと坂巻に話します。ヒカルは手合に復帰し、去年の若獅子戦で当たった村上は堅く地に辛い打ち方に徹します。葉瀬中囲碁部は大会を終え、ヒカルのプロ復帰を喜び、部員の入れ替わりも受け入れ次代に繋いでいく心意気です
アキラは早々と手合に勝利し、辻岡はヒカルがまだ終局していないのに様子を見に行かない事に驚きます…アキラは名人戦の直接対局で見定めようとしてるのです。結局ヒカルは勝ち、もう休んだりしないと謝り、天野は桑原がヒカルに期待している事を知ります
プロ試験も始まり、伊角は期待されています。ヒカルは大手合:辻岡戦にも勝利し、アキラは王座戦2次予選2回戦:松永六段戦、天元戦2次予選1回戦:上前津七段戦と連破、天野は新しい波が来るのだろうか?と感じます
ヒカルVSアキラ、2年4か月ぶりの再戦
碁聖は塔矢名人引退により空位となり、緒方が十段に続き二冠となります。桑原はまだまだ若い者には譲らないと緒方を挑発しますが、緒方は貫禄がついてきます。アキラは早くも本因坊リーグに挑みます。すると出版部に塔矢先生が中国の北京チームと契約した報が入って来ます!
天野は囲碁界が大きく動いていると感じます。ヒカルは倉田と会いアキラが名人戦以外の棋戦は勝ち上がっている上忙しくなかなか当たれないとこぼし、例の色紙について適当に返し、森下研究会で冴木を下します。やっと通知が来て、アキラとの手合いが2週間後に決まります
ヒカルはアキラが打ちたかった佐為はもういないが’’オレの碁’’の中に佐為がいるから切磋琢磨しようと燃えます。あかりは明日アキラ戦だねと声掛け、ヒカルはピリピリした気持ちが落ち着くからと碁を打とうと提案、あかりはヒカルが大人っぽくなったと感じます
対決当日、伊角もプロ試験に全勝で受かったと分かり、アキラと越智が一緒に現れ、越智はアキラに楽勝でしょ?と問い、「やってみなくちゃわからない」と答えていました。二人の対局は囲碁部の三将戦以来…2年4か月ぶりとなります
生涯のライバル:アキラと切磋琢磨
アキラの躍進を感じつつ今日はオレの力を見せる番だと気張るヒカル、いよいよ対局です。この一局を待ち切れなかったみたいな早碁で、お互いの熱を感じさせます。ヒカルは前回も前半打ったのは佐為の為、本当の初対局は今だと凄みます
アキラは高段の棋士達とかわらぬ手ごたえに、今までの様々な場面からヒカルを生涯のライバルーsai?と感じます。出版部では日中韓Jr.杯に秀英や高永夏が出て来ると読み、アキラに加え越智、そしてヒカルもいると天野は勇みます
錚々たる人物が何故かヒカルを気に掛けると話し、手合復帰から8戦全勝のヒカル、この世代の躍進・新時代の到来を予感させます。打ち掛けとなり五分の戦い、アキラはsaiがヒカルだと改めて認識し、おかしな事を言っていると自覚します
ヒカルは今までオレしか知らなかった佐為をアキラは見つけたと感じ、オレの打つ碁がオレの全てだと悟り、おまえにはいつか話すかもしれないとこぼし、気になったアキラと言い合いになります。ヒカルは家に帰ると靴を履いており今が夢の中だと認識します
佐為が現れ、アキラに負けたけどこれから何度でも打ち続けると誓い、近況を報告、佐為は笑顔で何も語らず、最後に扇子をヒカルに渡したところで夢が覚め涙し、ヒカルが学校帰りに碁会所に寄って来ると元気に家から出発する場面でこの巻は終わります
まとめ
ヒカルは佐為がいなくなり迷走していましたが、伊角がきっかけとなり再びプロの世界に戻って来ます。まだ頭角は現していないものの錚々たる面子がヒカルに期待しており、アキラと共に次世代の波が来る事を予感させます
日本の碁の世界は基本的に自身から引退しない限り居座れるものとなっており、このベテラン勢に若手の奮起が囲碁界の活性化にも繋がります。先述していた他国勢の盛況もあり、日本の奮起に期待したいところ、その光がアキラでありヒカルでもあるのです
この二人は実に2年4か月ぶりの対局となり、佐為抜きでは初となります。激しい一戦はアキラに軍配が上がりますが、ヒカルは吹っ切れており、今後も生涯のライバルとして切磋琢磨する事を誓います。いつか歳を重ね、アキラに佐為の存在を語る…そんな未来も期待したいものです
日中韓Jr.杯で秀英等の名前も飛び出した中、18巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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