前回までのあらすじ
結局勝負に勝ち、手に入れた花器に水を入れると花模様が浮かび上がり弥衛門最後の傑作だった事が分かります。目の利かないマヌケだったねと一件落着し、加賀の湯飲みの事を忘れていたヒカルは弥衛門の偽物の湯飲みを持って行きバレ怒られます…

佐為の扇子を真似て貫禄がつくヒカル
碁会所でヒカルとアキラは言い合いになり、まるで小学生のケンカのようですが、話している碁のレベルは高いです。和谷と囲碁の手合いの仕組みを愚痴りながら、相手の川崎三段はヒカルを甘く見ています。川崎はヒカルが手合いをサボっていた事情を知らず、とうぶん初段なので最強の初段だと感じます
和谷は日中韓Jr.杯の噂を聞き、低段者のオレ達に大舞台のチャンスだと勇みます。ヒカルは売店で扇子を買い、貫禄がついてきます。12月ー本因坊リーグでアキラは一柳先生に必死に食らいつきます。他の者が若手恐るるに足らずと感じる中、ヒカルはツマリにツケたらどうだ?と感じます
倉田は韓国の三星火災杯で安太善に惜敗、帰りの飛行機で荒れています。日中韓Jr.杯に韓国は秀英等10代の実力者が目白押しで、通訳は秀英がヒカルはプロになってますかーと聞かれたと言います。アキラはヒカルと同じトコに目を付け、一気に畳み掛け一柳先生に勝ち、ヨミ負けたのが悔しく一柳先生は荒れています
ヒカルはあんな碁が打ちたいと感じ、棋聖戦1次予選1回戦を難なくクリアします。出版部の古瀬村は秀英の事を引き合いに出し、北斗杯はアキラもいるし日本が優秀だとにやけます。18歳以下で1チーム3名となり、予選は4月にやるようです。ヒカルは対象なので気張り、和谷も3名に残ると勇みます
北斗杯開催の意図とは?
ヒカルは1次予選決勝も冷静にひっくり返し1目半勝ちとします。碁会所ではヒカルとアキラは相変わらず言い合いとなり、アキラは北斗杯の選手に既に内定しており、ヒカルは4か月後同じ日本チームになると凄み神の一手はオレが極めると断言します
アキラは将来の為にも中国語と韓国語を習い多忙を極める中碁会所に現れ、ヒカル同様一歩一歩歩くその足を決して止めないと頼もしいです。ヒカルはやっと五段以上の人と打つ初戦がよりによって御器曽七段なのです!ヒカルは絶対に負けないと気張ります
北斗杯のスポンサーの室長は敢えて団体戦にしたとし、中国・韓国ではメジャーな人気競技だけに囲碁の国際棋戦は一般のメディアでも大きく扱われるとあくまでビジネスありきです。ヒカルは秀策の名を汚した御器曽が許せず、お互い敵意剥き出しです
御器曽は挑発しますがヒカルは冷静で、一気に攻勢に出ます。室長は関西棋院に逸材がいると話しています。ヒカルは格の違いを見せつけ圧勝、アキラも勝ち追って来いと凄みます
昨年プロ試験を不意にした門脇、晴れてプロとなりヒカルと再戦
1月末ー葉瀬中では金子が三谷の勉強を見ています。あかりはヒカルが気になり最近は学校を休む事も多く、プロとして忙しそうです。囲碁部では岡村がつれない中矢部が上島を連れて来て、経験者という事で団体戦メンバーの座を賭けて岡村と打ちますが岡村の大勝利です
あかりは塾の帰りヒカルの母に会い、ヒカルが家でも碁に熱心な事を悟ります。母から電話が掛かって来て、あかりはヒカルの頑張りに感化されファイト!と気張ります。伊角は新初段戦:桑原戦で早くもペースを掴まれます。以前院生試験を不意にした門脇が現れ、ヒカルにコテンパンにやられ今があり、ヒカルの体たらくを指摘します
和谷と越智は伊角の一局を見入りながら、門脇がヒカルがプロ試験で負けた3人について話していた事からプロ試験の受験を1年延ばした理由がヒカルだったのでは?と推察します。ヒカルは門脇と打つ事に決めます。門脇は誰にも負けたくないと思う一方もてあそばれたいのかもしれないと感じます
一見穏やかに打っていたヒカルは一気に攻勢に転じ門脇の打った好形のハネに食いつきます。伊角の実力に驚く桑原は特にヒカルの真価はまだ問うておらんしーと気張り、ヒカルも門脇相手に手を緩めないところでこの巻は終わります
まとめ
北斗杯は18歳以下で1チーム3名となり、予選を4月に控えアキラは早くも内定しています。若手で頭角を現し、誰も異論がないところ、残り2枠をヒカル等若手が競い合う形となります。ヒカルは夢で佐為が扇子を使っていた事が気になり、自身も対局時に扇子を使う事にします。以降トレードマークとなります
国際大会だけに華々しさも感じますが、スポンサーとしてはあくまでビジネスの一環で、特に中国・韓国の囲碁人気に便乗しようとしています。ヒカルは秀英の名も聞き、俄然出場したいと奮起します。条件に当てはまる若手には非常に魅力的な国際棋戦です
ヒカルの碁はきちんと伏線回収する作風が巧みです。今巻では御器曽や昨年外来でプロ試験を受験しようとし、ヒカルに敗れた事で1年間修業した門脇が現れ、ヒカルと再戦します。子供に一ひねりされ、自信があった門脇も1年を不意にする訳ですが、ヒカルの体たらくをずっと気にしていたのです
実際プロとなり雪辱戦に燃える門脇ですが、ヒカルは途中から鋭い一手を放ち攻勢を仕掛けます…20巻ではどんなお話が待っているでしょうか?
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