「ヒカルの碁」3巻の数々の熱戦と成長譚~部員集めに一苦労の中、イカサマ名人:三谷登場も賭け碁の不正がバレ…夏期囲碁大会でメンバーの揃った葉瀬中、敢えて三将のアキラの真意とは!?~

前回までのあらすじ

雨の中市川アキラの迎えに来て美女がケーキとコーヒー付きだと話しており他部員は嫉妬し何か悪だくみしています。ヒカル佐為は月に人間は行けるのに傘は昔から変わらないと不思議に思います。例の他部員がいっそアキラの両手両足を縛っちゃって対局させるか?と企みます…

3人目の部員探し

伊藤は物置の片づけをアキラにさせながら目隠し碁をさせる意地悪をしますが、大差の中押し負けを食らいます。そこで小島奥村も加えて打てないなら囲碁部をでてけよと更に目隠し碁をけしかけ、奥村稚拙ちせつな打ち方に記憶のリズムが狂わされているのです

そこに日高が現れ、目隠し碁の事を悟り怒ります。海王の生徒なんだから堂々と囲碁部にいなさいと諭し、日高が片付けをしアキラは改めて盤面に向かい本気を出します。一方ヒカルは碁を打てる子を探して来ますが、バレー部兼務の女の子で、団体戦なら男子でないと出られません

新部員募集の為にポスターに難しい詰碁を書いて解かせるかと思案します。アキラ部長岸本からおまえの存在は海王囲碁部には百害あって一利なしだと言われ、ヒカルが試合に出るなら彼と互角に対峙できるのはボクしかいない、不遜でも自惚うぬぼれでもないと啖呵を切ります

例のポスターの詰碁の正解を書いた者が三谷であると分かり、筒井達はガラス石の碁の掃除をしながらアキラは日本棋院のプロ養成機関に身を置くプロ予備軍院生ではなく、院生すらヌルイって事なんだろうと話します。ヒカルはラーメン屋に行くと裏が碁会所の為、佐為がごねり訪れる事になります

強い中学生の噂通り男の子がおり、整地をごまかして2目勝ちで1000円巻き上げています。彼が三谷だと悟り、佐為は囲碁部に誘おうと提案、ヒカルは賭け碁で金儲けしたいと夢心地です

ズルをする三谷

学校でヒカル三谷を見つけ囲碁部に引っ張って来ます。筒井と打ち、佐為は意外に素直ないい手を打つと評します。汚い手を使う三谷は長考気味の筒井に碁盤の横を空打ちする不意を突き2手打たせ反則負けとし出ていきます。碁会所でのズルの件もあり大会では危険と感じ、ヒカルはもうズルさせないと決意します

三谷は碁会所で酔っ払いが羽振りが良いので大金を賭け勝負します。慌ててヒカルも向かい、三谷が優勢なのでこれならズルはしないのでは?と感じます。筒井あかりに整地についてお互い不正をしないのが大前提だと語ります…ズルは信頼関係を踏みにじる最も卑劣な行為なのです

甘く打っていた酔っ払いは本性を現し圧倒し始め、ウデそのものが違う上に石をずらされ三谷が整地のズルをして荒稼ぎしていた事も悟っており、12目半の差で勝ちます。結局1万円に20円足りずヒカルから借りて碁会所を去り、佐為は彼には良い薬になったわけか…と感じます

我慢ならないと佐為は中押しで勝つ!と酔っ払いに1万円で賭け碁をします。ヒカルは腕を聞かれ本因坊秀策くらいだと答え、事実あっという間に中押しで勝ち酔っ払いは正に本因坊…秀策と震えます

夏期囲碁大会

翌日ヒカルは学校で取り返した1万円を三谷に渡し、ズルの件を筒井はまだ根に持っており、人数が揃ったものの、強気な三谷を見て海王相手にまたイカサマやる気か?と囲碁部の将来を心配します。一方海王中では試合を見据えて部長岸本アキラと対局します

ユン先生は葉瀬中のオーダーでヒカルが三将だったとし、誰を当てるか思案します。アキラ部長岸本の一戦は結局部長岸本の力負けで差は歴然です。ユン先生はオーダーを大将:アキラとした為、アキラは食って掛かります。日本棋院で塔矢名人は桑原アキラの話をし、ヒカルを恐れ追う事で神の一手に近づくと感じます

夏期囲碁大会で意気込むヒカルアキラは海王中の三将は自分だと宣言、佐為を追ってここまでするのです。アキラはこの大会が終わったら部を辞める気で、先生と交渉し三将に変わったのです。日高は葉瀬中を煽り、岸本は正々堂々と2回戦での勝負を待ち望んでいます

1回戦は岩名中で、三谷は早打ちで勝利し、次の岸本戦を見据えます。強さを悟った三谷筒井にとうぶんズルはやめる、岸本と打ちたいから負けるなよと諭し、ヒカル佐為無しで成長した姿を見せ、佐為が併せてアキラも成長していると感じるところでこの巻は終わります

まとめ

団体戦には3人集まらないと出られない為、部員探しに奔走するヒカル達ですが、そこでイカサマを得意とする三谷を見つけます。碁会所で大人相手に整地のズルをし稼いでおり、マスターもその事に気づき酔っ払いの刺客を送り、後半から本性を現し流石の三谷も圧倒され負けます

今まで稼いできた1万円を取られた三谷、見かねたヒカル佐為を使い逆に取り返し、三谷にもうイカサマをさせない前提で部に誘います。筒井に反則負けを促したり相変わらずひねくれている三谷ですが、夏期囲碁大会で大将を任され、2回戦で海王中の部長:岸本と当たる為心を入れ替えます

また、実力的には大将のアキラもどうしてもヒカルに一矢報いたいと直訴し三将となります。プロでもやっていける実力を持ちながら、アキラは未だにヒカルとの一戦にこだわっており、それは佐為の力なのですが、このライバル関係がヒカルの碁の魅力でもあります。4巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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