「ヒカルの碁」9巻の数々の熱戦と成長譚~アキラ、接待とはいえ四面打ち全て持碁という狂気!!ヒカル、碁会所で韓国人研究生:秀英と切磋琢磨…プロ試験本選始まる~

前回までのあらすじ

ヒカルは碁会所に連れて行かれ、3人なので模擬団体戦で強い相手と試合う事にします。ヒカル達は強く、特にプロに2子で勝った事のあるマスターまで敗れる有様です。今度はおじさん達に2子置いて勝負しこれも3連勝、ついには3子置いて勝つと言うのでタクシー運転手の河合ヒカルの相手となります…

四面打ち

ヒカル新手今まで誰も打った事のない手も繰り出し、佐為はこれはいい学び場だと感じ、置き碁によって荒らしがうまくなると感じます。結局3子置いても完勝し、ヒカルは碁会所の雰囲気にも慣れ、例の3人で負けたヤツはラーメンか寿司を奢ると意気上がります

別の碁会所に向かい団体戦を挑み、負けたら碁石を洗うと豪語、結果ここでも3-0で勝利し、伊角いすみの奢りで回転寿司を楽しく食べます。一方囲碁まつりのイベントでアキラは後援会の都議会議員等と四面打ちをする事になります。都議には負けてあげて下さいねと打ち合わせします

都議桜野先生が来れない事に激怒し、非常に態度が悪いです。プライドも高いので3子で良いと強情で、アキラは4人相手に思案します。ヒカル目算終盤双方の地が何目か計算する事が苦手だと見抜かれ、持碁できっちり引き分けにしてみろと言われます。それが出来たら二面・三面・四面と挑戦してみては?とからかわれます

アキラは四面打ちの10手程で4人の実力を見抜き秘書が一番強いと感じます。ルールも荒い都議等タイプの違う人達を相手にアキラは上手く調整し秘書と持碁とします。更に指導しながら他の者にも持碁を重ねるのです。ヒカルも持碁を成功させ、次は2人・3人だと意気上がります

四面持碁の奇跡

続いて都議まで持碁とし、最終的に四面全て持碁としてしまうのです!全員呆然として声を失います。秘書はそれにしてもプロの力とは恐れいると感じます。葦原あしわらアキラに才能のムダ使いするなよぉおと苦言を呈します。ヒカルも三面持碁までは成功させ、おじさんヒカルの成長するさまをみてシビレます

碁会所巡りを繰り返す3人、新たな場所を見定め、入る前にコンビニに寄ると態度の悪い男の子がおり喧嘩になりそうになります。碁会所は外国人が多く、そこには先程の男の子秀英がおり韓国人で12歳の韓国棋院の院生研究生です。日本が強かった時代は終わり、韓国ノ研究生ハキミタチミタイニヌルクナイと豪語します

結局キレたヒカル秀英スヨンが打つ事になり、碁会所は日韓院生対決だと盛り上がります。記者達は最近の日本の凋落ちょうらくぶりを嘆き、若手の奮起を期待します。秀英スヨンは優秀ですが、ちょっと壁にぶち当たっており足踏みしているようです。秀英スヨンはもし負けたら君の名を覚えてやると強気です

プロ試験本選始まる

そこにユンが現れ、ヒカルの例の失望の一局も知っており、院生になる程力を付けたのかと驚きます。佐為は伸びざかりの時期の眩しさを感じ、それでも勝者は一人という無情です。ヒカルは意図不明の一手を打ち、皆いぶかしがっていると、悪手が絶好の位置にある事が分かり秀英スヨンも焦ります

いつの間にかヒカル有利の展開となりますが、ワカレ局面が一段落した状況は逆にヒカルが損しています。大熱戦の結果ヒカルの1目半勝ちとなり、秀英スヨンは悔し涙しヒカルの名を覚え、これからの奮起を期待されます。ユンは海王囲碁部の顧問だと名乗り、都合三度ヒカルの打つ碁を見ていると話します

中には佐為が打ったものもありましたが、今日の碁を見て幻と思えたあの一局葉瀬中優勝を決めた一局は確かにキミが打ったものだと再認識したと言うのです…佐為の影を消して見せると豪語するヒカルに小さな胸騒ぎを感じる佐為今夜も打とうなと言われ、機嫌を直します

ープロ試験本選初日、碁会所で大人に揉まれたヒカル椿も恐れません。本選は日・火・土の週3日を2か月かけての総当たり戦で出場者は28人、合格者は3人という狭き門です。武者震いするヒカル、くじで初日は飯島と当たります。開始後から席を外す者も多く、駆け引きは始まっています

ヒカルはまず1勝し、学校が2学期に入っても連勝は続き6連勝は伊角いすみ越智おち・和谷・ヒカルの4人です。越智おちは家にプロを呼び指導碁を打って貰う等祖父が教育熱心です。今度アキラを呼ぶ事にし、アキラヒカルが6連勝している事を知り、越智おちからの依頼にヒカルを意識して是非行きますと息巻くところでこの巻は終わります

まとめ

碁は正に頭脳戦ですが、棋譜の手順の記憶や持碁で白黒碁石の数の調整等を瞬時にやってのける目と頭脳が上級者になると磨かれて行く事が分かります。特にタイプの異なる当日初めて会った4人全員持碁としてしまうアキラには最早恐怖すら感じてしまいます…

確かにどうしても勝ち負けがついてしまう囲碁の世界ですから、計算して持碁とし相手に恥を搔かせない配慮も必要でしょうが、流石にやり過ぎですね(笑)ヒカルも持碁を覚え更に研ぎ澄まされていきます。外国人が多い碁会所では秀英スヨンとも出逢い、これが今後の布石となりますので覚えておきましょう

予選を勝ち抜いてプロ試験本選に臨むヒカルですが、碁会所効果もあってか大人にも臆せず6連勝と絶好調です。この快進撃にヒカルを意識しているアキラも気が気でなく、同じく6連勝の越智おちへの指導碁を快く引き受ける等相変わらず気になる様子です

佐為が自身の存在意義について考え始めた描写も気になります…10巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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