「火ノ丸相撲」18巻の数々の激戦と成長譚~ダチ高IH優勝で大団円!身体的ハンディを覆し火ノ丸角界入り!高校相撲編終了→怒涛の大相撲編スタート~

前回までのあらすじ

鬼丸の揺さぶりに己の限界を試されていると感じる草薙大和国を超えろと強引に投げに行き、「仏壇返し」とも呼ばれる’’呼び戻し’’身神槌みかづちを放ちます

すると鬼丸は本能で咄嗟に廻しを離し、勝負所の執念…土壇場での立ち回り方に秀でた鬼丸は必殺の投げが右腕に力が入らず体力限界の中、何度でも何度でも限界を越えてくれるこの体がワシの誇りじゃと右下手投げー鬼車を放ちます…

ダチ高IHインターハイ優勝

ついに鬼丸草薙を倒し、まるで火ノ丸の頭上に乱れ舞う座布団が見えるかのようです。大和国はいずれ負けを知るべきだとは思っていた、負けてどうするかの答えもうしお君が同時に見せてくれたと感謝します

表彰式では3位:白楼・準優勝:栄大となり、草介は負けた事がないのがコンプレックスでもあり、実際真剣勝負で負けてみるとこんなにも悔しいものなのか…この敗北がきっと僕を強くすると前を向きます。舞台裏では親方が結果は出したとし、大和国火ノ丸に自分を重ねた、大相撲が君を待っていると更なる精進を期待します

優勝:ダチ高として祝われ、火ノ丸を胴上げして大団円です。ー時が過ぎ十二月、ダチ高を取り巻く環境も変わり、小学生が出稽古に来る程です。全日本選手権で前年に続き天王寺が優勝し、「アマチュア横綱」の称号と「幕下15枚目格付出」の資格を手にします

一方火ノ丸は3位に終わり、草介は大会に出ず角界入りし、準決勝で天王寺がケガで調整不十分な火ノ丸を下していました。ところが火ノ丸は「三段目最下位格付出」で’’体格が不問とされる’’資格も得て、有効期限は一年の為、行使するには高校を辞めねばなりません

火ノ丸は柴木山部屋入りし、校長に華々しく見送られ学校を後にしようとすると、下駄箱に果たし状が入っており、以前小関が作った外の土俵で餞別代わりだと送別相撲となり、火ノ丸はワシは強いぞ、覚悟しとけよ!と気張ります

餞別代わりの送別相撲

先陣は三ツ橋、逞しくなった廻し姿です。鬼丸のその目に憧れたという三ツ橋はぶちかましをなんと耐え、八艘はっそう飛びのフェイントから廻しを取り鬼車を放ちますが鬼丸は逆に投げ返し勝負ありです。次はユーマで本気の張り合い、大学行っても相撲続けるとその楽しさが身に染みています

破城掌をモロに食らいながら逆に張り倒した鬼丸、審判のレイナは「ダチ高最強」よりもずっと格好良かったよと告げます。「国宝喰い」の國崎米国アメリカ行きを決め、夢は総合格闘技M・M・Aの本場のトップ団体で日本人初の重量級王者チャンピオンになる事だ!と凄みます

國崎は別格だと敵として向かい合うとどれ程恐ろしいか鬼丸は身に染みます。立ち合い國崎の閃光ーが鋭く、回想では兵藤が一つの競技に熱中し切れなかったのはが凄い才能で追い抜こうとしてくるのが面白くなかったからだったのです。兵藤は大相撲の道へ進みます

國崎は変形小手投げ:六ツ胴斬からネオ・チヒロ・SPスペシャル3号:リバースネルソンデスロックで肩と首を極めて寄り切る気です。=「五輪砕き」という幻の決まり手で、鬼丸は相撲の奥深さを再確認し逆にひっくり返しまた勝利です

最後は小関が圧倒され…と思いきや、何と逆に鬼丸を電車道で倒すのです!小関も角界入りし、同部屋だと火ノ丸と当たれないので長門部屋に入ります。ーIHインターハイから数日後都内某所で駿海に呼び出された二人小関・桐仁天王寺達高校相撲オールスターってくらいの豪華過ぎる顔ぶれの中、駿勇元横綱の長門部屋へ勧誘されます

柴木山部屋でも良いのに…と感じる小関駿海刃皇一強時代を打破する為にライバルがいて初めて名勝負が生まれると3年後大相撲がかつてない程盛り上がるよう力を貸してくれいと語ります。小関は数々の勝負の中でうしおとの試合が一番燃えたとし、敢えて柴木山部屋に入らなかったのです

桐仁は監督としてではなく選手となってダチ高に残るとし、火ノ丸小関とまたやろう、次は大相撲の土俵で…とそれぞれの覚悟で未来へと歩み出します

第一部 高校相撲編・完

ー3月・大阪、新弟子検査(年6回)が行われ今年は75名、「国宝鬼丸」は戦後最小の受験者で、154cmとなんと2cm伸びています!小関とも再開し、草介は序の口・序二段でも連勝街道で今場所は火ノ丸と同じ三段目です。すると草介・天王寺等国宝世代の揃い踏みとなり、そこに第70代横綱:刃皇まで現れます

火ノ丸は眼光鋭くつい刃皇が仕切りたくなっちゃうじゃないかという程たぎっています。刃皇は強烈な四股を踏み横綱は「神様」だからねと告げ、大雨が止みます。火ノ丸はスタートラインに立ったに過ぎず、ここからが本当の戦いの始まりです

大阪三月場所二日目午前8時25分、前相撲一日目開始です。数珠丸が勝ち上がる中、小関はこの陽の当たらない場所で気張ります。回想では小関の父大相撲に相撲取りは700人在籍しており、世間がイメージするお相撲さん=「関取」は幕内・十両合わせて70人という厳しい世界だと語ります

条件さえ満たしていれば入るだけなら簡単ですが、競争の激しい厳しいプロの世界は甘くないと言われ、可能性は低くても人生を懸けていいと思えるくらいに相撲が好きだと両親を説得し、実際勝ち上がる小関火ノ丸を追い続けます

一方ダチ高相撲部では主力が抜け弱体化したかと思いきや、優勝効果か去年の中学相撲で活躍した猛者達が入学予定で新顧問は諸岡レスリング部兼任です。意外にもレイナも部に残り、ユーマ火ノ丸もいなくなったのに…と言われ、慌てて火ノ丸の相撲が好き・・・・・・・・・って話だと焦ります

地上波では幕下以下の取組は見れない為、各々ネット中継で見守ります。柴木山親方火ノ丸鬼丸と名乗らせ、鬼丸が鬼の形相で相手を仕留める場面で第一部 高校相撲編は終わります

第二部 大相撲編スタート!

ー初土俵から一年半、大相撲九月場所八日目、ユーマレイナ達主だったものは国技館に赴きます。鬼丸は西前頭十二枚目:6勝1敗で数珠丸が相手です。日本人最軽量対最重量で、対格差140kg差がヤバいです。立ち合い互角も鬼丸は右下手を取り一気の出足で寄ると、土俵際数珠丸の投げで鬼丸は腕を負傷します

そんな悪夢から目醒めあの日から二年、また幕ノ内に帰って来た鬼丸、初土俵から3年半ー戦後最小の関取が挑むとある夏の、後の大相撲史に刻まれる灼熱の夏の物語:第二部 大相撲編が始まるところでこの巻は終わります

まとめ

鬼丸IHインターハイ団体戦優勝を決め、自身の夢が叶います。更には全日本選手権に出場し3位となり「三段目最下位格付出」の資格を得て身体的ハンディも不問となります。火ノ丸相撲の熱いところはこの戦後最小の力士として横綱を目指す鬼丸の高校相撲編の続き:大相撲編が読める事でしょう

それぞれの進路もある中、プロ入りした者も多く、非常に厳しい世界ですが、相撲が好きで、横綱になりたいと競い合う姿は気高く美しいものがあります。ただ、対格差の問題はいつまでも付きまとい、巨漢の数珠丸相手に調子の良かった鬼丸は腕を負傷してしまいます

大相撲が厳しいと言われるのはケガ等で休場してしまうと番付がどんどん下がってしまう事です登り龍のようにガンガン番付が上がっている内は良いですが、アクシデント等から相撲人生を棒に振る者も少なくありません。復活し名古屋場所に喫する鬼丸の奮起に期待しましょう!19巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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