前回までのあらすじ
犬屋敷は喜び、重病の者も救えると病院に向かい、植物状態の患者の前でおじぎをします…
不条理なヤクザに、正義の味方・犬屋敷登場!!
場面変わって、ヤクザと思われる大柄の刺青の男がクスリをキメすぎて動かなくなった女を捨てて来いと指示を出します。サウナで別の刺青の男に無理やりことを済ませるなどメチャクチャです
また場面変わって、お弁当屋さんでとある女性二人が喋っています。井上ふみのは合コンに誘われますが、彼氏がいるからと断ります。すると彼氏が現れ、ラブラブで帰ります。悟と将来のことを話し、結婚しようと盛り上がります
そんなふみのに魔の手が伸びます。TSUTAYAでDVDのレンタルを選んでいると、先程の大柄の刺青の男が現れ、ふみのを付け回し、挙句の果てに車で拉致してしまいます!
ふみのは気づくと裸でベッドの上にいて、シャブを打たれてしまっています。刺青の男が現れ、キスをしようと近づいてきます!ふみのは蹴りをいれ、逃げ出します。日本刀を見つけ、迫りくる男に無理やり刀を振っていると、左手首を切ります!服を来て逃げ出すふみのは裸足のままその場を離れます
悟にはふみのから電話が掛かってきますが、警察からでふみのが車に撥ねられたというのです。しかし話していると段々暴力的な言葉になり、明らかに何かトラブルに遭ったのが分かります。そこへタクシーでふみのが帰って来ます
悟とふみのが状況を話し合いながら自宅に閉じこもっていると、刺青の男(鮫島)が中に入ってきます。悟は金を払うので見逃してくれと懇願します。鮫島は聞き入れず、悟の首を絞めているところに、犬屋敷が登場します!ヒーロー登場です!!犬屋敷は部下達を退け、猛然と鮫島に向かいます
鮫島に犬屋敷はGANTZでいう加藤が田中星人を締めるような態勢に入り、メキメキと締めていきます。たまらず鮫島は銃で犬屋敷を何度も撃ち、犬屋敷は倒れてしまいます。鮫島はふみのを連れ出します
また「ブンッ」という音と共に後頭部にカメラが現れ、状況を確認、犬屋敷は気を取り戻します。悟は既にこと切れています。犬屋敷は回復させられないか頑張りますが、死んだ人間は生き返すことが出来ないと悟ります。諦めきれない犬屋敷は人口蘇生を試み、「戻って来て」と強く願います。悟は起き上がります
ヤクザVS無敵の犬屋敷…痛快活劇!!
ヤクザの幹部会らしきところで鮫島が上役にからかわれています
悟から状況を説明され、犬屋敷はふみのの携帯に電話をします。鮫島が出たようで、犬屋敷は「あんたは二度と悪事が出来ないようにする。女の人も返してもらう」と告げます。位置を掴んだ犬屋敷は悟を部屋に残し、一人飛び立ちます
幹部会が終わり、料亭に場を移したヤクザたち。そこに犬屋敷が単身乗り込みます。一同が不思議がる中、鮫島は「俺の客だ」と言います。鮫島はどんなトリックを使ったと不思議がります。犬屋敷は「あんたのような人間がいることがたまらなく…許せない…全部…消してしまいたい」と言います
鮫島は再度銃でメチャクチャに撃って来ますが、犬屋敷には効きません。なんなんだお前はと鮫島が驚く中、犬屋敷が反撃します!恰好は悪いですが、まさに正義の一鉄を食らわせます!この辺非常に爽快感があります。
鮫島はどこまでも追い詰めて家族もろとも殺してやると言います。犬屋敷は寒気がします。すると下っ端達がマシンガンで応酬してきます!物凄い量の弾を撃ち込まれ、最早犬屋敷もここまで…と思いきや、また、「ブンッ」という画面と共に犬屋敷の背中と腕が開き、頭部にカメラが出てきます
下っ端達を認識すると、犬屋敷は飛び立ち、犬屋敷の背中から光線が出て来てヤクザ達を攻撃します。悟が「ふみの…」と泣きながら呟くところでこの巻は終わります
まとめ
世の中には悪事を働き、のうのうと生きているクソみたいな連中がいくらでもいるものです。今巻も普通に幸せに暮らしているふみのと悟に魔の手が迫り、読者を恐怖へと誘う中、正義の味方として犬屋敷が登場します!
如何にも頼りない初老のおじさんですが、メチャクチャ強いのです!銃も効きません!この落差が一種の爽快感があり、読者の皆さんも犬屋敷に肩入れしてしまうことでしょう
理不尽な出来事というのは日常茶飯事ある訳ですが、大抵はどうにもならないものです。しかし、機械になり超人的な力を手に入れ、しかも悪を淘汰すべく動く犬屋敷は異色のヒーローとして、何か応援したくなりますね!
普通こういったヒーローものは若くてイケメンだったりしますが、今作では犬屋敷がそれを担うので、最初は面食らいますが、徐々にその風貌もあり妙に肩入れしたくなってきます。暴力に屈せず倒してしまう痛快感があるのです
機械になり、それを良いことに使おうとする犬屋敷の強い意志には、誰しもが一度は夢見た正義の味方への羨望の眼差しとなり、それを叶えてくれる犬屋敷はヒーローなのです
悟が心配する中、ふみのは帰って来ることが出来るのか…次巻も読みましょう!!
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