前回までのあらすじ
犬屋敷は娘を助けに行かせてと懇願します。獅子神は犬屋敷を無茶苦茶に殴ってきます。麻里が犬屋敷に必死に電話で助けを求めます…
大迫力の大格闘!果たして勝者は!?
獅子神の一方的な攻撃に身体の機械化部分が露わになった犬屋敷ですが、ついに反撃します!たまらず獅子神は腕を変形させますが、犬屋敷は空中に跳び逃走します。獅子神は腕から光線を発射し、建物を破壊します
犬屋敷を追いかける形で、二人は首都高上空を滑降します!麻里からの電話が途切れ、安堂に状況を伝えますが、119番も繋がりません。犬屋敷は飛びながら麻里と再度連絡を取り、麻里は最後の別れの言葉を告げます
獅子神からの光線が飛んでくる中、犬屋敷の絶対助けるという強い意志が伝わってきます。しかし獅子神の執拗な攻撃に犬屋敷もここまでか…と思いきや、犬屋敷が猛然と獅子神に突進し、二人は揉み合う形になります
獅子神は犬屋敷に頭突きをしますが、犬屋敷は背中から無数の光線を発射、物凄い爆風で獅子神は落ちていきます。すると後頭部にカメラが現れ、「ブンッ」という起動音と共に獅子神からも光線が発射、この光線での応酬となります
空中で物凄い爆発音と共に意識を失う二人、しかし頭部のカメラは生きており、無意識の中自動で光線を撃ち合います。安堂は建物の破壊を見て、犬屋敷にもっと高い位置で闘ってほしいと願います
次々と高層ビル等を破壊しながらも、この応酬は続きます。既に二人に意識はないものの、機械の機能のみで動いているような感じです
犬屋敷は空高く飛び上がり、衛星があるところまで上昇しますが、獅子神は衛星を攻撃し、破壊してしまいます!空中で揉み合った二人は、そのまま格闘し、なんと犬屋敷が獅子神の頭部と腕部を一部破壊します!二人は無意識のまま落下していきます
超感動!!麻里の蘇生!!
しおんは獅子神の言葉を思い出しながら涙します。獅子神の許されない行為は認めながらも、自分達の面倒を見ると言ってくれた獅子神の優しさを…。犬屋敷は川に落下します。獅子神は路地に落下します
意識を取り戻した犬屋敷は、空中を跳び、猛然と麻里がいる都庁へ向かいます。屋内に侵入した犬屋敷は変わり果てた麻里を見つけます。既にこと切れた麻里を見ながら、今までの様々な思い出が走馬灯のように蘇ります
犬屋敷が喚いていると、妻から電話が掛かってきます。犬屋敷の所在を確認した妻は、麻里と連絡が取れないと話します。犬屋敷は麻里のことを告げられないまま電話を切ります
諦め切れない犬屋敷は人口蘇生を試みます。一度は諦めかけますが、再度、強い意志で人口蘇生を試みます。最早手遅れか…とその場を後にしようとすると、なんと麻里が呼吸を始めるのです!生きてさえいれば犬屋敷の能力で回復できるので、犬屋敷はゲージを起動させ、麻里を回復させます
麻里は咳き込みながらも意識を取り戻し、犬屋敷に抱き着きます。犬屋敷はそのまま飛び立ち、外に脱出します。泣き喚く麻里をなだめ、他の人も助けに行くと再度飛び立ち、麻里の友達の奈緒も救います。犬屋敷の能力で奈緒も意識を取り戻します
都庁のあらかたの救助を終え、犬屋敷の裸の背中を愛おしく見つめる麻里。最早犬屋敷はヒーローなのです!電車で帰るように麻里に言うと、犬屋敷は朝には帰ると言い残し、再度飛び立ち、命の危うい人の救済に力を注いでいるところでこの巻は終わります
まとめ
この巻の見どころといえば、獅子神と犬屋敷の戦闘シーンでしょう。バトルものというか、不死身の機械同士ということで、空中を跳びながらの光線の応酬は見応えがあり、また、奥浩哉先生の作品の特徴でもある、大迫力の疾走感・臨場感はたまらないものがあります
ガンガン読み飛ばせるこの快感こそ、奥作品の醍醐味であり、真骨頂でもあります。漫画には色々なタイプがありますが、中には文章が多く読むのに挫折してしまう方もいることでしょう。
しかし、奥浩哉先生の作品はこのような速い展開の戦闘シーンが多く、また、いぬやしきの場合刊行数も10巻と少ないため、一気に読み進められるので、漫画初心者や、超大作を読むには億劫だという方にも自信をもっておススメできる作品です
犬屋敷の強い意志で息を吹き返した麻里、犬屋敷が神と言われれる存在なのだということは知ってはいたものの、実際その力に触れたことで、確実に今までの父親像を超えた何かを見た麻里は、父を尊敬の眼差しで温かく見守ります。こんなお父さんがいたらなんて心強いことでしょう!
犬屋敷との格闘で頭部・腕部を一部失った獅子神…このまま死んでしまったのでしょうか?あっけない最後のような気もしますが、まだ物語は続きますので、もしかしたら!?次巻も読みましょう!!
おまけ
この8巻が刊行された当時、読者プレゼントで200名にいぬやしきオリジナルクリアファイルが当たるというキャンペーンがありました。漫画の帯にある応募券をはがきに貼り付けて応募する形です。幸運にも筆者は当選し、クリアファイルをゲットすることが出来ました!
このような漫画の読者プレゼントは様々な企画があり、中にはレアな一品がプレゼントされることも少なくないので、キャンペーンに応募したい場合は刊行されてすぐの帯付きの新品を購入されることをおススメします
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