前回までのあらすじ
炭治郎が単独任務から屋敷に帰ると、宇随がアオイたちを連れ去ろうとして揉み合っており、炭治郎・善逸・伊之助が替わりに行くのでアオイを返せと言うと、あっさり同意されます
宇随が行先を日本一色と欲に塗れたド派手な場所・鬼の住む’’遊郭’’だよと打ち明けます…
遊郭侵入大作戦
自らを神と称す宇随は花街（遊郭）までの道のりの途中に藤の家があるからそこで準備を整えるので付いて来いと強気です。花街に三人の嫁（くの一）を潜入させているという宇随、怪しい店（’’ときと屋’’の「須磨」・’’荻本屋’’の「まきを」・’’京極屋’’の「雛鶴」）に的を絞り、炭治郎たちを変装させ潜入させます
女装して非常に不細工な三人ですが（笑）、何とか潜入に成功し、伊之助のメイクを落とすと美形である事を喜ばれたり、善逸の特技から三味線の才能が開花したり、働き者の炭治郎であったりと個性が炸裂します。炭治郎は鯉夏花魁から須磨が’’足抜け’’した事を聞きだします
炭治郎は’’足抜け’’に見せかけて鬼が絡んでいると推察します。伊之助は着物を着てしかも女装中のためバレるので喋れない事にイラつきます。まきをが拷問を受けており、気配に気づいた伊之助が侵入すると鬼は天井裏に隠れ、伊之助は追いかけますが、邪魔が入ったせいで見失います
善逸は喧嘩して部屋がメチャクチャな女の子に近寄ると蕨姫花魁が現れ、上弦の鬼の気配がするのです！蕨姫は２日前女将（お三津）を死に追いやり、鬼舞辻からの信頼も厚く、強い柱を七人葬った特別な鬼だと褒め讃えられます
花魁から鬼の気配を感じ取り…
蕨姫は善逸を吹っ飛ばし、旦那の仲裁で一旦静まりますが、善逸が鬼殺隊である事を見抜いています。宇随と定期連絡のため炭治郎たちが集まると、善逸が現れません。宇随は炭治郎たちの階級が低すぎるから鬼が’’上弦’’だった場合対処できないので一人で動くと言い消えます
伊之助は階級が癸から庚に上がっていると’’藤花彫り’’を拳に映し出し、これは鬼殺隊の特殊な技術なのです。伊之助の店に鬼がいるから炭治郎に来いと言いますが、炭治郎は建物の中に通路があり、鬼は店の中で働いている可能性が高いと推察します
炭治郎は善逸も宇随の嫁も生きていると感じ、必ず助け出すと言い、伊之助も同意します。炭治郎は鯉夏に’’ときと屋’’を出ると告げ、男だという事は既にバレており、鯉夏からも明日この街を出て行くと告げられます
炭治郎が去ると、鬼が現れ鯉夏を忘れないように喰っておかなきゃと迫ります。炭治郎は伊之助の下へ向かいながら鬼の匂いを感じ取ります。’’荻本屋’’では伊之助が宇随の使いである’’忍獣’’ムキムキねずみに刀を持って来させ、元の姿になり鬼退治に向かいます
宇随は’’京極屋’’で旦那から蕨姫が怪しいと告げられ、鬼の気配を探りつつ雛鶴の所へ向かいます。炭治郎は鯉夏を帯で始末しようとする上弦の鬼を発見しますが、異能の帯の攻撃で吹っ飛ばされます。炭治郎は禰豆子の箱を置くと、「肆ノ型 打ち潮・乱」で上手く帯を斬り、鯉夏を切り離す事に成功します
炭治郎に合っているのは水の呼吸よりヒノカミ神楽
切見世（最下級の女郎屋）で宇随は雛鶴から事情を聞き、解毒薬が効いたら吉原を出ろと告げます。宇随は地面の下から誰か戦っている音がすると気づき、二刀流から「音の呼吸 壱ノ型 轟」で大穴を開けます
蕨姫が炭治郎の刃こぼれを指摘し、炭治郎は自身は水の呼吸を使いこなせない、体に合っているのはヒノカミ神楽の方だと感じます。煉獄の「心を燃やせ‼」という言葉を思い出し、「ヒノカミ神楽 烈日紅鏡」で炭治郎の太刀筋は変わり鋭くなり帯を斬ります
更に「炎舞」の二連撃から「ヒノカミ神楽 ’’幻日虹’’」の高速の捻りと回転による躱し特化の舞で翻弄すると、後方から隙の糸を見つけ、「ヒノカミ神楽 ’’火車’’」で隙の糸は切れたものの、帯の攻撃で吹っ飛ばされ、技を連発した反動で全身が痛みます
回復の呼吸から帯の攻撃を打ち返し、蝶屋敷できよちゃんに炭治郎の熱が下がらない事をしのぶに内緒にして欲しいと懇願した事を思い出します。熱が出ている状態の方が調子が良く、’’ヒノカミ神楽’’を連続して使えるのです
炭治郎は’’ヒノカミ神楽’’なら通用する、いや、自分の持てる力全てを使って必ず勝つと奮い立ち、二度と理不尽に奪わせない、俺たちと同じ悲しい思いをさせないと気張ります
その少し前、伊之助は特技の関節外しから鬼の穴に侵入し、捕らえられた人間（善逸含む）を見つけ、蚯蚓帯と対峙します。伊之助は「陸ノ牙 乱杭噛み」で蚯蚓帯を切断しようとしますが、’’本体’’じゃないから意味無いと言われます
人間を守りながら戦うのは大変で、そこに須磨とまきをが加勢、更に眠った善逸の攻撃で優勢になります。加えて上から爆発が起き、宇随も穴に侵入、嫁に謝りながら、こっからド派手に行くぜと豪語するところでこの巻は終わります
まとめ
少年誌で遊郭の話は…と特にアニメ化の際物議を醸した鬼滅の刃ですが、お色気シーンはなく、子供への悪い影響も極力排除した内容となっております。遊郭侵入大作戦として女装した三人でしたが、非常に不細工で危ぶまれた中（笑）、各々上手く店に入れます
三人の個性が上手く活き、宇随の嫁の情報を探しながら鬼の存在に行き着きます。蕨姫は鬼舞辻の信頼厚い上弦の鬼で、人間を帯で取り込んでいました。炭治郎は戦いながら、自身に合っているのは水の呼吸ではなくヒノカミ神楽だと気づきます
一方鬼の穴から蚯蚓帯と捕らえられた人間たちを見つけた伊之助、苦戦しますが、善逸たちの加勢に加え、柱である宇随まで現れ形勢は逆転します。遊郭での鬼退治、10巻ではどんなお話が待っているでしょうか？
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