「金田一少年の事件簿」31巻の深まる謎と極上ミステリー~黒魔術殺人事件…「黒魔術の館」でひと騒動!呪っただけで人は殺せない→必ず犯人は居る!コンセントの謎を〇〇〇〇〇マジックで看破~

  1. 前回までのあらすじ
  2. 黒魔術ブードゥーの館」でひと騒動
  3. 呪っただけで人は殺せない
  4. コンセントの謎をトポロジー・・・・・マジックで看破
  5. まとめ
前回までのあらすじ

雪霊伝説殺人事件…幸いすぐ黒沼は見つかり雪霊が導いてくれたのです。唯夏の想いを金田一から告げられ黒沼は改心し耶麻田やまだは「雪霊タカハシ」は確かに居た、山を愛する1人の優しい男の魂だったと感じます。後日いつきから氷垣ひがきのサプライズが明かされ、氷壁岳は人を狂わす魔の山で金田一の母が遺産目当てで豪遊しています…

黒魔術ブードゥーの館」でひと騒動

幼馴染の井沢研太郎プログラマーに呼び出されクライアントの火祀青竜火祀コーポレーション元社長の秘書=梅崎深夜がハイヤーで送り、青竜が胴体真っ二つになって亡くなったと聞かされます。葡萄ぶどうの館には火祀星子長女火祀九曜次男葉村いずみハウスメイドがおり、火祀暁長男・現社長含め全て養子で血が繋がっていません

月に1度欠かせない「行事」とは黒魔術の事で、この別荘は火祀ひまつり家の魔術のサロンで「黒魔術ブードゥーの館」と呼ばれます。火祀夏目暁の幼妻も現れ浮いています(笑)夕食後あきらは黒魔術の先生=黒瓜鬼門謎の仮面の男を呼び出します。テーブルが魔法陣で儀式は1時間以上に及びます

ランプシェード人間の皮で出来ているからカーペットの切り込みと地下階段を見つける金田一梅崎は先代が地下室があるからこのサロンは黒魔術の儀式にふさわしいと話していたと明かします。剣持が事情聴取に現れ、アリバイ確認から殺人の可能性もあるーと金田一は見抜きます

井沢星子のみがまともだと話しており、黒瓜は実は高遠です!黒瓜はハーブティーを飲みながら談笑する事で精霊の呪いから逃れる事が出来るとし、会がお開きになるまで九曜は現れず殺されていたのです!翌朝九曜を起こしに向かうと呪いの人形が落ちており儀式の間で九曜が低い壁フックに首を吊って死んでいます

状況から犯行時刻が絞られますが動機がありそうな者は「お茶会」で全員居間にいたのです。井沢の防犯監視システムで居間の出入りが分かり全員のアリバイが証明されます。ここで2人青竜・九曜を殺したのは星子という描写を挟み、星子はハーブを摘み金田一の鋭さに警戒します

呪っただけで人は殺せない

星子が何か隠してると感じた金田一は彼女が犯人説を展開、井沢は激昂し去っていきます。今度はがどこにもおらず夏目が泣いており、呪いの人形が水槽に逆さ漬けにされて地下室の扉が開いておりも死んでいます!星子は嘆いたと見せかけ笑っており金田一黒瓜高遠と看破します

ところが素顔は別人で、実は高遠が代役を雇い種は既に蒔き終えた、「人形」達が芸術犯罪を完成させてくれるとし、金田一に難問を押し付けます。金田一は防犯システムの映像から部屋の明かりのちらつきに目を付け、自室で紙と糸とハサミ、セロハンテープを使い謎はすべて解けた…と確信します

「お茶会」を開き金田一星子に焚きつけ黒瓜にそそのかされ凶行に及んだと呪いの人形の匂いの件を持ち出し、呪っただけで人は殺せないという星子を他所に井沢火祀家の3人を殺した真犯人だと断定します。星子が好きな事もお芝居だと…

コンセントの謎をトポロジー・・・・・マジックで看破

真犯人以外にもう1人自分が犯人だと思い込んでる人間星子が居る事が肝で、金田一は人形と九曜に巻き着いたコードが逆巻きだと見抜きます。「儀式の間」のカーテンはヒモを引くだけでいっぺんに開け閉め出来る事を井沢は知らず、雷で停電があった事にも気付いていませんでした(その際の死体の後始末をしています

コンセントの謎はトポロジー・・・・・マジックで看破し巧妙にカーペットを裏返しし電気コードを抜く必要はなくなり明かりが一瞬揺れた感じも魔術灯の上をカーペットが通り抜けてると…認めない井沢金田一は「懺悔ざんげのハーブ」で黒魔術の儀式を行うとします

金田一は動機について見当を付け、星子のカップに毒入りハーブティーを仕込み自殺と見せかけるシナリオで、「憶測」と言い張るなら飲んでみろと煽ります。井沢は飲めず動機について井沢一家三人殺害事件レポートを見つけ火祀家に近づき「誓約」というファイルが「血判状」だったと明かします

後日地獄の傀儡子から連絡があり凶行に及んだと…井沢星子を刺そうとし金田一が横入りし腹を刺されます!井沢は観念し一連の事件は幕を閉じ、金田一は病床の身、美雪が励まそうとすると看護師とイチャついてます(笑)星子は一家殺害について認め、事故に近い殺人でたいした罪にもならないでしょう

もう復讐はいいだろう?と井沢を諭し、仲直りした金田一剣持から高遠の悪事が明らかになり必ず捕まえてみせると宣言するところでこの巻は終わります

まとめ

またしても幼馴染の犯行で金田一に近しい人間に殺意あり…という悲しい結末ですが、その方が物語的にも感情移入し易い作りとなっています。今回は黒魔術と胡散臭く、’’呪い’’というキーワードと共にどこか不可思議な火祀家を取り巻く者達の物語で割と短編でコンパクトに収まっています

読者を驚愕させたトポロジー・・・・・マジックですが、以前露西亜人形殺人事件で取り上げられたキーストッカーのトリックといい巧妙です。種が分かれば納得なのですが、ヒントはあり全てを疑う鋭い洞察力が求められます

身を挺した金田一、腹を刺されても看護師とイチャつき相変わらずですが(笑)幼馴染を救う為に割って入る等なかなか出来る事ではありません。高遠とのバチバチのライバル関係深まり、直接対決が望まれますが如何に…32巻ではどんなお話が待っているでしょうか?

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